前場コメント No.10  トリドールHD、ライトオン、フィックスタース、オークマ、シャープ、青山商など

2020/06/03(水) 11:44
★9:41  トリドールHD-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 下期計画の強さに込められた会社側の決意に注目
 トリドールホールディングス<3397.T>が小幅高。三菱UFJモルガンスタンレー証券では、下期計画の強さに込められた会社側の決意に注目。投資判断は「Hold」を継続し、目標株価は1500円から1100円に引き下げた。

 21/3期の事業利益予想は新型肺炎影響から114億円→60億円(前期比32%減)に54億円減額。会社計画 50億円は保守的とみている。21/3期の事業利益会社計画の国内丸亀製麺既存店売上前提は1Q(4-6月)前年同期比48%減、2Q(7-9月)同15%減に対して、2H(10-3月)が同12%増。この2H既存店増収の根拠はコロナ後の社会変化を見据えた持ち帰り強化にあると指摘。先行導入約300店では持ち帰り比率が実施前4%→25%に拡大したという。こうした会社側の積極的な経営姿勢は大いに評価できるとした。

★9:41  ライトオン-続伸 5月度既存店53%減も営業再開を好感
 ライトオン<7445.T>が続伸。同社は2日、5月度の既存店売上高は前年同月比53.1%減、全店は同53.7%減だったと発表した。既存店客数は同47.4%減、既存店客単価は同10.9%の低下となった。

 緊急事態宣言の影響により、ゴールデンウィーク期間中、全463店舗中、最大446店舗が臨時休業となった。同宣言の解除により、5月末日時点での休業店舗数は、全464店舗中、22店舗となっている。株価は営業再開を好感した買いが優勢となっている。

★9:42  フィックスターズ-東海東京が目標株価を引き下げ 営業利益率は会社計画より高い着地を期待
 フィックスターズ<3687.T>が小幅反落。東海東京調査センターでは、営業利益率は会社計画より高い着地を期待。レーティングは「Outperform」を継続、目標株価は2300円から1800円に引き下げた。

 20/9期通期(19/10-20/9)業績は、売上高が64億円(前年比8%減)、営業利益が12億円(同10%減)と予想している。売上高は概ね会社計画通りになると見ているが、営業利益率は計画を上回ると判断。期初計画から研究開発及び事業化計画を見直しているものの、現時点で通期営業利益計画は期初計画を据え置いているため、営業利益率は計画比2.0%pts高く着地すると予想している。

★9:43  オークマ-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 中期的な業績ドライバーに欠ける
 オークマ<6103.T>が堅調。三菱UFJモルガンスタンレー証券では、コスト削減策は評価したいが、中期的な業績ドライバーに欠けると指摘。投資判断は「Neutral」を継続し、目標株価は5300円から5000円に引き下げた。

 営業利益予想は、(1)新型コロナ流行により、受注・売上高予想を下方修正、(2) 固定費削減による収益性改善を新たに想定し、全体では下方修正した。21/3期予想は、新型コロナで販売が低迷すると想定し大幅下方修正した。21/3期2Q(7-9月) から受注は徐々に底打ちし、22/3期は販売回復で業績回復局面を迎えると予想している。一方、中期的な業績ドライバーに欠けるため、設備投資関連銘柄の中では、業績成長性が相対的に見劣りする可能性があると考えている。

★9:46  シャープ-野村が目標株価を引き下げ コロナで経営課題が明確に
 シャープ<6753.T>が小幅高。野村証券では、コロナで経営課題が明確と指摘。投資判断は「Neutral」を継続し、目標株価を1400円→1200円に引き下げた。

 21.3期の営業利益は前期比9%減の480億円を予想、従来予想970億円から下方修正した。商品事業ではテレビや複写機の販売減少を見込んでいる。経済活動の再開が進む一方、スポーツイベントの制限や在宅勤務の活用は当面継続すると考えられ、これらの商品の需要がコロナ前の水準へ回復するには時間を要するとコメント。デバイス事業でも自動車やスマホといった販売先の需要減少の影響が厳しいという。一方、白物家電やPCについては相対的に堅調な推移を見込んでいる。

★9:47  青山商事-三菱UFJMSが目標株価引き下げ ビジネスウェア事業の事業環境は一段と厳しく
 青山商事<8219.T>が小幅安。三菱UFJモルガンスタンレー証券では、ビジネスウェア事業の事業環境は一段と厳しいと指摘。投資判断は「Neutral」を継続し、目標株価は1460円から820円に引き下げた。

 新型コロナウイルス感染症による業績への影響が見積りがたいため、21/3期会社業績予想を未定としており、従来21/3期を最終年度として掲げてきた中期経営計画も取り下げ株主還元方針も未定にした点に注目。三菱UFJでは、ビジネスウェア事業の事業環境の一段の悪化に加え、新型コロナウイルスの影響が夏ごろまで続くとみて業績予想を下方修正した。いずれにしても、「ビジネスウェア事業の業績底打ち確認」と「新たな還元方針」を待つ必要があるとみている。


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