後場コメント No.1 アイリッジ、塩野義、Dガレージ、ライトアップ、ルネサス、東芝など

2020/06/09(火) 15:06
★12:32  アイリッジ-後場上げ幅拡大 三井情報が提供するファンエンゲージメント支援サービスにFANSHIPが採用
 アイリッジ<3917.T>が後場上げ幅拡大。同社は9日12時に、提供する顧客データ分析プラットフォーム「FANSHIP」が、三井物産<8031.T>傘下の三井情報(東京都港区)が提供する「プロスポーツチーム向けファンエンゲージメント支援サービス」内で提供される公式アプリのPUSH通知機能に採用されたと発表した。

 今回提供したPUSH通知機能は「FANSHIP」の機能の1つで、配信の日時指定や位置情報を活用した地域限定の情報配信などができる。これにより、予め決められたマーケティングスケジュールに沿った情報配信を実現し、運営スタッフの業務負荷を軽減するとしている。

★12:33  塩野義製薬-もみ合い ゾフルーザのCAPSTONE-2の良好な結果が医学雑誌に掲載
 塩野義製薬<4507.T>がもみ合い。同社は9日11時30分、抗インフルエンザウイルス薬バロキサビル マルボキシル(日本での製品名:ゾフルーザ)の、合併症を併発するリスクの高い患者を対象とした第3相臨床試験(CAPSTONE-2)の良好な結果が、「Lancet Infectious Diseases」2020年6月8日号に掲載されたと発表した。

 CAPSTONE-2の結果は、同薬が合併症を併発するリスクの高い患者に対して効果を発揮することを示すものだとしている。なお、株価に対するポジティブな反応は限定的だ。

★12:34  デジタルガレージ-3日続伸 決済プラットフォーム「SETTLENET」商用サービス開始
 デジタルガレージ<4819.T>が3日続伸。同社は9日12時に、子会社のCrypto Garage(東京都渋谷区)が、暗号資産の大口OTC市場に特化した、トレーディング会社や取引所、資産運用会社、ブローカー向け決済プラットフォーム「SETTLENET」の商用サービスを開始すると発表した。

 「SETTLENET」は、「Liquid Network」上でアトミックスワップと呼ばれる同時交換技術を応用し、ブロックチェーン上の資産の管理権を第三者に引き渡すことなく、取引当事者間での資産の同時交換を、取引成立から平均2分以内で実現する。このプラットフォームに参加することで、既存の取引先との決済リスクを低減するだけでなく、リスクを抑えた形での取引相手拡充も可能としている。


★12:35  ライトアップ-後場プラス転換 補助金・助成金自動診断システム導入100社突破
 ライトアップ<6580.T>が後場プラス転換。同社は9日12時ごろ、中小企業向け補助金・助成金自動診断システム「Jシステム」のOEM提供先が100社を突破したと発表した。提供開始より3カ月での達成となる。導入企業の51%が東京都の企業だった。今後、東京都以外での企業連携増加についても取り組むとした。
 
 4月1日に雇用調整助成金の無料TEL相談窓口を設置後、1日あたり100件以上の相談が寄せられている。オンラインによる「助成金制度説明会」を開催したところ、1週間で2000社以上が参加したという。今後も、本システムの提供を通じて「中小企業支援制度の情報インフラ」の構築を目指すとしている。

★12:38  ルネサス-6日ぶり反落 カメラなどのビジョン向けAIアクセラレータ内蔵のマイクロプロセッサを開発
 ルネサスエレクトロニクス<6723.T>が6日ぶり反落。同社は9日、カメラなどのビジョン向けAIアクセラレータ内蔵マイクロプロセッサ「RZ/Vシリーズ」を発表した。第一弾として、組み込み機器でのリアルタイムなAI推論を業界トップクラスの低消費電力で実現する「RZ/V2M」を開発し、一部の顧客向けにサンプル出荷を開始した。量産は2020年12月を予定している。
 
 同社によれば、AIを用いて人や物体をリアルタイムに認識するアプリケーションのニーズが急速に拡大するなか、AI処理に必要な消費電力の増加と発熱が課題となっているという。同製品は、4ワットの低電力で駆動することができるため、ヒートシンクや冷却ファンが不要になる。小型の端末に搭載できたり、機器の小型化が可能になるなど、組み込み機器でのAIの活用が拡がるとしている。

 なお、株価は前日まで5日上昇していたこともあり、利益確定の売りが優勢となっている。

★12:48  東芝-7日ぶり反落 少量多品種半導体製品製造で共通して発生する重大な不良を早期発見するAI開発
 東芝<6502.T>が7日ぶり反落。同社は9日に、少量多品種の半導体製品の製造において、異なる種類の製品に共通して発生する重大な不良を早期に発見するAIを開発したと発表した。

 この技術により、個々の製品のデータが十分に得られない場合においても、複数の製品のデータを統合することで解析に使用するデータ量を増やして機械学習を行い、不良を高精度に分類できる。同社は、このAIを東芝デバイス&ストレージ傘下の半導体工場に導入し、従来1日につき1人あたり4.2時間かかっていた不良監視作業を約1/8の30分に短縮することに成功した。
 今後、社内外の半導体工場への適用拡大を目指し、少量多品種の半導体製造における品質検査の効率化に貢献するとしている。しかし、株価へのポジティブな影響は限定的だ。


関連ニュース
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,628.48 -831.60
TOPIX 2,663.53 -47.20
グロース250 640.12 -15.48
NYダウ 38,085.80 -375.12
ナスダック総合 15,611.76 -100.99
ドル/円 155.66 +0.35
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ