前場コメント No.8  国際帝石、アルー、古河池、アカツキ、NESIC、CAICAなど

2020/06/10(水) 11:38
★9:24  国際帝石-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 世界の原油需給バランスは改善しはじめている
 国際石油帝石<1605.T>が続落。三菱UFJモルガンスタンレー証券では、世界の原油需給バランスは改善しはじめていると指摘。レーティングは「Overweight」を継続、目標株価は1310円から930円に引き下げた。

 21/12期の前提ブレント原油価格を40ドル/バレル(従来55ドル)に引き下げ、21/12期の予想純利益を291億円(従来1045億円)に下方修正した。一方、今後も原油の需給バランスが改善を続け、原油価格も緩やかに上昇するとみている。ただし、新型コロナウイルスの感染拡大が悪化し、世界の原油需要量が再び減少に転じるリスクには注意している。

★9:33  アルー-大幅反発 凸版印刷が開発したメンタルヘルスeラーニング講座提供開始
 アルー<7043.T>が大幅反発。同社は9日に、凸版印刷<7911.T>が開発した従業員のメンタルヘルス支援を目的としたeラーニング教材「CTiONCampus:アドラー心理学によるポジティブメンタルヘルス」の販売を6月中旬から開始すると発表した。

 この教材は、アドラー心理学の考え方を基にしたアプローチで従業員におけるメンタル不調の未然予防を促すものという。新型コロナウィルス感染症対策を背景とするリモートワークの普及や、新たな働き方における環境の変化などにより、従業員のストレスリスクは増大しており、この教材により自分自身でストレスに対処できるセルフケア対策を促進し、企業の健康経営を支援するとしている。

★9:36  古河電池-ストップ高買い気配 バイポーラ型蓄電池開発を引き続き材料視
 古河電池<6937.T>がストップ高買い気配。同社は9日、古河電気工業<5801.T>と共同で次世代型蓄電池「バイポーラ型蓄電池」を共同開発したと発表した。

 電力貯蔵用リチウムイオン蓄電池との比較において、消費電力量当たりの単価は50%以下となるとしている。9日場中に同社HP上で発表していたが、同日引け後に適宜開示を行ったほか、同日の日本経済新聞電子版にも掲載されたことから、きょうも引き続き材料されているようだ。

★9:36  アカツキ-底堅い 「公式アプリ開発サービス」提供開始 最短1カ月でオリジナルアプリ開発が可能
 アカツキ<3932.T>が底堅い。同社は9日に、子会社のCRAYON (東京都品川区) が、「公式アプリ開発サービス」の提供を開始したと発表した。

 「公式アプリ開発サービス」では、内製の「ノーコードプラットフォーム」を用いるため、アプリ開発時のエンジニアによるコーディングが一切必要なく、最短1カ月でオリジナルアプリをリリースすることが可能という。さらに、アプリ開発時の初期費用は無料となるほか、今後、プラットフォームに順次追加される新機能も都度無料でアプリ内に取り入れることができるとしている。


★9:40  NESIC-東海東京が目標株価を引き上げ ニューノーマル時代が到来、DX 改革が加速へ
 NECネッツエスアイ<1973.T>が反発。東海東京調査センターでは、ニューノーマル時代が到来、DX改革の加速を予想。レーティングは「Outperform」を継続、目標株価は1733円から2400円に引き上げた。

 足下ではテレワークを導入する企業が急増しており、web会議ツール「Zoom」を中心にDX関連売上が拡大していると指摘。新規顧客数は大きく純増したが、現時点ではまだSaaSのライセンス販売のみにとどまっている顧客が多いという。21/3期通期業績は、売上高が3256億円(前年比7%増)、営業利益が 219億円(同35%増)と予想している。利益面は20/3期に発生した不採算の反動影響が大きいとしながらも、働き方改革関連を中心としたサービスや通信キャリア向けビジネスが順調に利益成長すると予想している。

★9:40  CAICA-大幅安 フィスコおよびクシムと協業しバーチャル株主総会支援業務を展開
 CAICA<2315.T>が大幅安。同社は9日、フィスコ<3807.T>およびクシム<2345.T>と協業し、上場企業向けハイブリット型バーチャル株主総会(参加型)支援業務を展開すると発表した。新型コロナウイルス感染症の第二波・第三波のリスクがあるなか、引き続き予防措置が求められていることから課題解決の一手にすることに狙う。

 本件により、同社らはブロックチェーン技術を活用し、デジタル時代に相応の議決権行使プラットフォームを構想する。同プラットフォームは、株主による議決権行使の流れをスマートコントラクトすることを視座しており、開発は同社傘下のCAICAテクノロジーズが担うとした。

 なお、株価は足元で急騰していたこともあり、利益確定の売りが優勢となっている。クシムは同発表を好感して買われている。


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