前場コメント No.7  不二サッシ、ヴィアHD、ミスミG、三越伊勢丹、パレモ・HD、ワイエスフード

2020/06/29(月) 11:37
★9:53  不二サッシ-大幅高 高強度窓サッシ事業拡大 「米軍向け」新用途開拓=日刊工
 不二サッシ<5940.T>が大幅高。29日付の日刊工業新聞は、同社が米軍のテロ対策向けに開発した特殊な窓サッシについて、新たな用途拡大に乗り出すと報じた。

 記事によれば、同サッシは台風に耐える既存の高強度な窓サッシよりも一段と強度を高めた製品で、一定の爆発物にも耐える設計のもよう。沖縄をはじめ国内の米軍基地に納入済みとしている。

★10:02  ヴィアHD-急落 前期営業赤字4.8億円で着地 継続企業の前提に関する注記も
 ヴィア・ホールディングス<7918.T>が急落。同社は26日に、20.3通期の連結営業損益は4.8億円の赤字(前期は6.9億円の赤字)だったと発表した。

 新型コロナウイルス感染症に伴う外出自粛や店舗休業の実施などにより、売上高が減少した。また、時給単価の上昇などによる人件費率の増加や物流費用の上昇などによるコスト増加も響いた。

 21.3期の業績予想は、新型コロナウイルス感染症による影響を現段階において合理的に算出することが困難なことから未定とした。

 併せて、20.3期決算短信において継続企業の前提に関する事項を注記することも発表した。2期連続で経常損失となり、前期末において取引金融機関との間で締結しているシンジケーション方式によるタームローン契約などの財務制限条項に抵触。取引金融機関からは、世情を鑑み2020年10月30日までは、財務制限条項抵触による返済を猶予してもらっており、それまでに提出する新たな経営計画により借入継続の判断がなされることになっている。これにより継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような状況が存在していると認識するとした。

★10:07  ミスミG-大幅安 5月売上高17%減 すべてのセグメントで減収
 ミスミグループ本社<9962.T>が大幅安。同社は26日、5月の売上高実績が前年同月比17.3%減の214億円だったと発表した。内訳はFA事業が前期比11.4%減の73億円、金型部品事業が同26.9%減の46億円、VONA事業が同16.3%減の96億円だった。

★10:09  三越伊勢丹HD-大幅に3日続落 5月商業動態統計速報 小売業販売額12%減
 三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>が大幅に3日続落。経済産業省が29日に発表した5月の商業動態統計速報によると、商業販売額は36兆5130億円(前年同月比21.2%減)、小売業は11兆0650億円(同12.3%減)となった。

 商業販売額の季節調整済み前月比は2.1%上昇となったものの、新型コロナウイルス感染再拡大の懸念は根強い。東京都が発表した28日の新規感染者数は60人になり、緊急事態宣言解除後で最多となった。これらも嫌気され、株価は売られる展開となっているようだ。J.フロント リテイリング<3086.T>、高島屋<8233.T>なども安い。

★10:19  パレモHD-3日ぶり反発 1Q営業赤字転落も月次売上高の回復を好感
 パレモ・ホールディングス<2778.T>が3日ぶり反発。同社は26日に、21.2期1Q(2月21日-5月20日)の連結営業損益は9.6億円の赤字(前年同期は53.5億円の黒字)だったと発表した。

 アパレル事業において、外出自粛やテレワークの導入促進を背景にファッション需要の低下が顕著にみられたほか、卒業式、入学式はじめ結婚式までもが自粛されたことで、春の主力であるドレス関連の需要も例年に無い落ち込みとなったことが響いた。なお、株価は併せて発表された6月度の月次売上高で回復が確認されたことなどが好感され、買いが入っている。

★10:19  パレモHD-3日ぶり反発 6月度既存店15%減収も前月から大きく回復
 パレモ・ホールディングス<2778.T>が3日ぶり反発。同社が26日に発表した6月度(20日締め)の既存店売上高は前年同月比15.4%減だった。5月度は74.9%減だったので、大きく回復した。

 全社売上高は同10.3%減。また、既存店の客数は同5.2%減少し、客単価は同10.8%低下した。
 気温の上昇とともにアパレル事業ではカットソーやワンピースを中心とした夏型アイテムが好調に動き始め、雑貨事業においても、暑さ対策としての冷感グッズを中心とした夏シーズンアイテムが好調に推移だったとした。

★10:24  ワイエスフード-大幅安 前期営業赤字1.2億円 既存店舗の改修コストなど重荷
 ワイエスフード<3358.T>が大幅安。同社は26日、20.3期通期の連結営業損益が1.2億円の赤字(前の期は7100万円の赤字)だったと発表した。販促費用増に加え、既存店舗の改修コストなどが増加したこと、得意先の財政状況を踏まえ売掛債権等の回収可能性を考慮した結果、通期で貸倒引当金繰入額4800万円を計上したことが響いた。

 21.3期通期の業績予想は、新型コロナウイルス感染症の業績への影響を合理的に見積もることが現時点において困難なため未定とした。


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