前場コメント No.5   キッセイ薬、富士マガ、ケーズHD、シグマクシス、三菱総研、西武HD

2020/08/04(火) 11:31
★9:22  キッセイ薬品-続伸 1Q営業利益21%減も悪材料出尽くし
 キッセイ薬品工業<4547.T>が続伸。同社は3日、21.3期1Q(4-6月)の連結営業利益は16.3億円(前年同期比20.8%減)だったと発表した。
 
 過活動膀胱治療薬「ベオーバ錠」、腎性貧血治療薬「ダルベポエチンアルファBS注JCR」などの売り上げが増加したことで増収となったものの、売上原価率の上昇が重しとなり、減益着地となった。しかし、株価は悪材料出尽くしで買いが入っている。

★9:23  富士山マガジン-急落 上期営業益を上方修正も通期は据え置きで失望
 富士山マガジンサービス<3138.T>が急落。同社は3日、20.12期上期(1-6月)の連結営業利益予想を従来の1.1億円から1.6億円(前年同期比45.5%増)に引き上げると発表した。

 東京オリンピックの開催に伴う配送費用の増加および物流倉庫の人件費上昇に伴う委託原価の上昇などを想定していたが、開催延期によりコスト上昇が想定を下回ったことから、前回予想を上回る見通し。なお、通期予想はEC需要の増に伴う物流コスト増などの影響を予測できないとして、据え置いている。

 なお、株価は好業績を織り込んで足もと上昇しており、通期予想の据え置きに失望した売りが優勢となっている。

★9:24  ケーズHD-大幅反落 1Q営業利益2.2倍も材料出尽くし
 ケーズホールディングス<8282.T>が大幅反落。同社は3日21.3期1Q(4-6月)の連結営業利益は159億円(前年同期比2.2倍)だったと発表した。
 
 テレワーク・巣ごもり需要からパソコン・4K8Kテレビなどの生活家電が好調に推移したほか、気温の上昇につれてエアコンなどの季節性商品も伸長した。また、緊急事態宣言に伴う移動制限下で、比較的郊外に店舗が多いことも追い風となった。

 しかし、株価は足元堅調に推移してきたこともあり、材料出尽くし感により利益確定の売りが優勢となっている。

★9:25  シグマクシス-急落 今期最終利益25%減~8%増 1Qは46%減で着地
 シグマクシス<6088.T>が急落。同社は3日、従来未定としていた21.3期通期の連結純利益予想は10.5億円~15.2億円(レンジ形式:前期比25.4%減~8.0%増)と発表した。成功報酬に類するキャピタルゲインおよび事業投資による収益が会計上は特別利益となる場合があるため、レンジ形式での開示となった。
 
 21.3期1Q(4-6月)の連結最終利益は8700万円(前年同期比46%減)だった。

 ERPクラウド化サービスは伸長がみられるものの、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、航空業界向けおよび小売業界向けのプロダクトサービスが落ち込んだ。また、感染症対策費や採用に伴う人件費、生産性向上のための先行投資なども重しとなった。

★9:25  シグマクシス-急落 上限40万株・4億円の自社株買いを実施 割合は1.93%
 シグマクシス<6088.T>が急落。同社は3日、40万株・4億円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は2020年8月12日~2021年1月29日。なお、上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は1.93%となる。

 しかし、株価は同日に発表した1Q(4-6月)の営業減益着地などを嫌気し、売り気配となっている。

★9:28  三菱総研-大幅反落 今期営業益予想を上方修正も予想値は3Q実績下回る
 三菱総合研究所<3636.T>が大幅反落。同社は3日、20.9期通期の連結営業利益予想を従来の49億円から55億円(前期比7.2%増)に上方修正すると発表した。新型コロナウイルス感染症の影響が軽微にとどまり、シンクタンク・コンサルティングサ-ビスが好調なことから従来予想を上回る見通し。

 20.9期3Q(10-6月)累計の連結営業利益は59億円(前年同期比42.6%増)だった。官公庁・金融機関向けのコンサルティング案件が伸長したことや、金融機関向けシステム開発などが増加したことも寄与した。

 しかし、株価は上方修正値が3Q実績値を下回っていることが嫌気され、売りが優勢となっている。

★9:33  西武HD-11日ぶり反発 1Q最終赤字287億円 臨時休業損失107億円を計上
 西武ホールディングス<9024.T>が11日ぶりに大幅反発。同社は3日、21.3期1Q(4-6月)の連結純損益が287億円の赤字(前年同期は143億円の黒字)だったと発表した。

 外出自粛による鉄道、バスなどの利用客の減少に加え、緊急事態宣言期間中を中心に、ホテルやゴルフ場、レジャー施設、商業施設などにおいて臨時休業となり、臨時休業による損失107億円を特別損失として計上したことが響いた。なお、株価は足もと業績悪化を織り込んで年初来安値圏で推移しており、目先の悪材料出尽くしから買いが優勢となっている。


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