前場コメント No.7  イオンFS、AGC、東エレク、資生堂、ケア21、エイケン工業

2020/12/14(月) 11:37
★10:11  イオンFS-みずほが投資判断引き上げ 不確実性はピークアウト、配当の正常化タイミングに注目
 イオンフィナンシャルサービス<8570.T>が堅調。みずほ証券では、不確実性はピークアウト、配当の正常化タイミングに注目。投資判断は「中立」→「買い」に引き上げ、目標株価は1050円→1470円に変更した。

 次の3Q決算時に会社業績計画の上方修正が行われる可能性は非常に高いと考えているものの、21/2期配当計画(現在は23円/株)も増額修正を予想(みずほ証券予想4円)している。マネジメントは2Q決算発表時の説明会の中で「なるべく早くコロナ前水準(68円)に戻したい」と述べており、配当正常化のタイミングに注目した。また22/2期以降の次期中計の発表も待たれるという。利益目標が明示的に開示されない可能性はある一方、ポストコロナにおける成長戦略やKPI目標に注目している。

★10:12  AGC-三菱UFJMSが目標株価引き上げ ガラス部門が徐々に復活、戦略事業は非常に好調
 AGC<5201.T>が反発。三菱UFJモルガンスタンレー証券では、ガラス部門が徐々に復活、戦略事業は非常に好調と指摘。レーティングは「Overweight」を継続、目標株価は3900円から4100円に引き上げた。

 部門別のポイントとして、(1)ガラス:自動車市場回復の恩恵だけでなく、フランスでの窯閉鎖決定など着実に構造改革が進みつつあることを踏まえ、20/12期営業赤字は従来予想比で大幅に縮小し、21/12期は黒字転換可能と予想。(2)電子:21/12期もYoY2桁営業増益を維持すると予想。利益成長期待の高いEUVマスクブランクスでは、主要顧客の半導体量産遅延等があっても、2021年以降にはDRAM向け市場拡大の恩恵などから、売上高・利益が大きく成長するとの見方に変更なし。(3)化学品:足下では塩ビ樹脂市況の上昇が化学品部門の業績をサポートする、などを挙げた。

★10:18  東京エレクトロン-野村が目標株価引き上げ 事業環境は急速に改善
 東京エレクトロン<8035.T>が反発。野村証券では、事業環境は急速に改善と指摘。投資評価は「Buy」を継続、目標株価は34464円から42700円に引き上げた。

 野村では、Samsung Electronicsの20年7~9月期決算を受け、21年のメモリ投資を7月末予想の前年比10%減から17%増の24.5兆ウォンへ引き上げている(10月29日付け)。中国でも22.3期にDRAMの大型投資が始まると考え、中国、韓国、台湾メーカーの22.3期以降の設備投資が従来の見通しよりも増加すると予想。
 21年の半導体製造装置市場成長率は前期比10%台前半の成長を遂げ、東京エレクトロンはシェア拡大で22.3期に市場成長率を上回る増収が可能と考えている。22.3期の売上予想を前期比13%増収から16%増収に上方修正した。

★10:25  資生堂-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 来期の回復も緩慢だが期待が株価支え
 資生堂<4911.T>が続伸。三菱UFJモルガンスタンレー証券では、来期の回復も緩慢だが、期待が株価を支えると指摘。レーティングは「Neutral」を継続、目標株価は6000円から6700円に引き上げた。

 20/12期は営業損失100億円(会社計画並み)になると予想を引き下げた。20/12期については十分に悪材料が織り込まれたとしながらも、21/12期の業績は現段階でコンセンサスに届かないと考えている。ただし、事業構造改革の追加発表が期待され、世界の旅行客数が回復すれば最も恩恵を受け、市場の期待は高いと考えている。グローバル企業と同程度のバリュエーションであるならば、株価は妥当と考えている。

★10:28  ケア21-急落 今期営業益予想3%増も増益率鈍化を嫌気
 ケア21<2373.T>が急落。同社は11日、21.10期通期の連結営業利益予想は14.0億円(前期比3.4%増)、年間配当予想は45円(前期は35円)と発表した。

 前期に続き、出店計画をより厳正に審査することで、より収益性の高い案件に投資を集中するとともに、既存事業所の収益力強化に努めることで体質改善を図るとしている。

 20.10期通期の連結営業利益は13.5億円(前の期比20.1%増)だった。在宅系介護事業および施設系介護事業の売り上げ増加が寄与したが、先行投資費用の発生が利益の押し下げとなった。

 なお、今期予想の増益率が前期と比べて鈍化していることなどが嫌気され、売りに押されている。

★10:38  エイケン工業-一時ストップ高 今期営業益70%増見込む 年間配当予想を5円増額
 エイケン工業<7265.T>が一時ストップ高。同社は11日、21.10期通期の営業利益予想を4.2億円(前年同期比70.0%増)だと発表した。国内物流の大半を担うトラックなどの大型車用フィルター、高性能オイルフィルターおよび建設機械用フィルターなどの拡販を図る。また、海外への渡航が解除された場合には、主要輸出先以外の国への営業活動に取り組み輸出拡大に注力するとしている。

 20.10期通期の営業利益は2.5億円(前年同期比46.2%減)だった。新型コロナの影響により、都市封鎖の影響により出荷不能となる状況が発生したことで、減収となったことが響いた。

 また、21.10期の年間配当予想を115円(前期は110円)にすると発表した。


関連ニュース
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,628.48 -831.60
TOPIX 2,663.53 -47.20
グロース250 640.12 -15.48
NYダウ 38,460.92 -42.77
ナスダック総合 15,712.75 +16.11
ドル/円 155.66 +0.35
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ