明日の戦略-4日続落で27000円に接近、下振れ警戒も押し目買いのスタンスで

2021/01/06(水) 16:44
 6日の日経平均は4日続落。終値は102円安の27055円。米国株は上昇したが、ドル円が102円台に突入するなど円高進行が嫌気されて下落スタート。すぐにプラス圏に浮上したが、上では戻り売りに押された。米ジョージア州の上院決選投票に関する速報が伝わる中、下げ幅を3桁に広げたかと思えば急速に持ち直すなど、不安定な地合いが続いた。後場に入るとマイナス圏が定着。前場の安値を下回る場面もあったが、27000円は割り込むことなく踏みとどまると、その後は若干持ち直した。値上がり銘柄は多く、TOPIXやマザーズ指数はプラスで終えた。  東証1部の売買代金は概算で2兆3000億円。業種別では鉱業や海運、石油・石炭などが上昇した一方、その他製品や電気機器、化学などが下落した。米長期金利の上昇期待から金融株が動意づいており、中でも第一生命やT&Dなど保険株が急伸。半面、前日に公開価格比10倍増を達成したエネチェンジは到達感が強まり急落した。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1428/値下がり686。原油高を受けて国際帝石が6%を超える上昇。市況関連が強く、日本郵船、川崎汽船、商船三井の海運大手3社がそろって昨年来高値を更新した。三菱UFJや三井住友などメガバンクが大幅高。メディア記事を材料にNTTが買いを集めた。決算を発表したダイセキとダイセキ環境ソリューションがそろって急伸。証券会社が投資判断を引き上げた愛三工業が10%超上昇した。  一方、ファーストリテイリングは月次が好感されず2%超の下落。任天堂やキーエンス、東京エレクトロンなど、値がさ株の弱さが目立った。アドバンテストやSCREENなど前日に跳ねた半導体株が売りに押されており、BASEやメドレーなどマザーズの主力グロース株が軟調。イーレックスやレノバなど、新電力関連が大きく売られた。  日経平均は4日続落。安値が27002円、終値が27055円で、外部環境のフォローがなければあすは27000円割れも想定される。ジョージア州の上院決選投票に関しては、結果判明に時間を要す可能性がある。そのため、今晩の米国株の反応もはっきりとしたものにはならないかもしれない。8日の金曜はコロナ感染の拡大が警戒される三連休前で、積極的な買いは期待できない。そのため、あす下落した場合には、金曜はリスク回避の売りが強めに出てくる可能性がある。ただ、この4日間の下げは、基調が大きく変わったと思わせるようなものではない。TOPIXはきょうはしっかり上昇で終えた。スケジュール的に木・金は下を試しに行きそうな雰囲気はあるが、押し目は丹念に拾っておきたい局面だ。
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