今日の株式見通し－堅調か　ほどよい5月雇用統計に米国株は好反応

　東京市場は堅調か。先週末の米国株は上昇。ダウ平均は179ドル高の34756ドルで取引を終えた。米5月雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比で55.9万人増となった。4月の27.8万人増からは倍増したものの、65万人程度を見込んでいた市場予想は下回ったことから、米10年債利回りは急低下。ハイテク株が上昇を主導した。米金利の低下でドル円はドル安・円高に振れており、足元では109円50銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて190円高の29120円、ドル建ては195円高の29125円で取引を終えた。 　注目された米5月雇用統計は、着実な改善が確認できたものの、インフレ高進への警戒は高めないという株式市場に非常にフレンドリーな結果。米国株の上昇を受けて日本株も水準を切り上げると予想する。幅広く買いが入ると見込まれるが、特にハイテク株の買い安心感が強まるだろう。CME225先物からは29000円を大きく上回るスタートが想定される。来週にFOMCを控えているため、高く始まった後の上値は限られるとみるものの、戻り売りは手控えられ、強い基調が続くと予想する。日経平均の予想レンジは29050円-29250円