前場コメント No.4 栗田工、シルバーライフ、明治電機、コーセーアールイ、日産自、日立

2021/06/09(水) 11:32
★9:10  栗田工業-JPモルガンが目標株価引き上げ 引き続き収益性改善と環境貢献価値に注目
 栗田工業<6370.T>が3日ぶり反発。JPモルガン証券では、引き続き収益性改善と環境貢献価値に注目。投資判断は「Overweight」を継続、目標株価を4900円から5700円に引き上げた。

 22/3期以降は、COVID-19悪影響の収束に加え、超純水供給事業の拡大や海外事業の収益性改善、一過性費用の戻りなどを背景に、連続最高益更新のトレンドを予想。中長期的な焦点/アップサイドは超純水供給事業の一層の拡大や、COVID-19後のサービス契約型事業の展開になるとみている。継続的な収益性改善を前提に、ビジネスモデル転換の進捗次第で、環境貢献価値に対する認識が高まる余地があると見ている。

★9:12  シルバーライフ-大幅安 通期営業益予想を上方修正も4Qの伸び鈍化を警戒
 シルバーライフ<9262.T>が大幅安。同社は8日、21.7期通期の営業利益予想を従来の6.5億円から7.7億円(前期比17.6%減)に上方修正すると発表した。
 
 昨年に出店したFC加盟店の売り上げが順調に伸びていることなどが寄与する。4Q(5-7月)は新工場の稼働による減価償却費負担などから、売上高総利益が3Q累計と比較して減少する見込みとしている。

 21.7期3Q累計(8-4月)の営業利益は7.5億円(前年同期比14.6%増)だった。

 株価は、修正した営業利益計画が3Qの着地をやや上回る程度にとどまったことから、4Qの伸び鈍化を警戒した売りが優勢となっている。

★9:13  明治電機-急落 20万株の立会外分売へ
 明治電機工業<3388.T>が急落。同社は8日、20万株の立会外分売を実施すると発表した。分売予定期間は16日~18日。分布状況の改善および流動性の向上を図るためとしている。

★9:14  コーセーアールイー-3日ぶり大幅反落 1Q経常益5.3倍も利益確定売り優勢
 コーセーアールイー<3246.T>が3日ぶり大幅反落。同社は8日、22.1期1Q(2-4月)の連結経常利益は8.0億円(前年同期比5.3倍)だったと発表した。上期計画7.8億円を上回る着地となった。資産運用型マンション販売事業において、計画どおり福岡市のマンション1棟252戸を含む繰越在庫299戸を引き渡したことなどが寄与した。

 なお、株価は決算期待などにより前日に大きく上昇していたこともあり、利益確定売りが優勢となっている。

★9:14  日産自動車-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 半導体不足や原材料価格高騰の業績影響等を懸念
 日産自動車<7201.T>が続伸。三菱UFJモルガンスタンレー証券では、半導体不足や原材料価格高騰の業績影響等を懸念と指摘。レーティングは「Neutral」を継続、目標株価は330円→560円に引き上げた。

 固定費削減等のリストラクチャリングの効果に注目している。しかしながら、(1)鋼板・樹脂・貴金属等の価格高騰もあって、業績のV字回復までは期待していないこと、(2)新モデルのスムーズなローンチや(3)世界的な市場シェア回復、(4)電動化の一層の推進等、依然経営課題が山積しているように見えるという。半導体不足と原材料価格高騰が22/3期の業績回復の大きな阻害要因となる見通しであることも考慮した。

★9:14  日立製作所-もみ合い 5年で営業益2倍 データで稼ぐ1兆円目標=日経
 日立製作所<6501.T>がもみ合い。9日付の日本経済新聞朝刊は、同社がは8日の機関投資家向け説明会で、26.3月期までに営業利益を21.3期比2倍の1兆円規模に拡大する長期目標を掲げたと報じた。

 記事によれば、ものづくり中心の事業構造から転換し、注力するデータビジネスで稼ぐ姿勢を明確にしたが、同日の株価の反応は限定的だったという。海外売上高比率の拡大などハードルは多く、市場は実現性を見極めているとした。


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