後場コメント No.2 荏原、レーザーテク、ACSL、ホシデン、EAJ、伊藤忠

2021/11/29(月) 15:01
★12:58  荏原-CSが目標株価引き上げ 精密電子事業は一段と評価される余地あり
 荏原<6361.T>が反発。クレディスイス証券では精密電子事業は一段と評価される余地ありと指摘。投資評価は「Outperform」を継続し、目標株価は7440円→9970円に引き上げた。

 21/12期は各事業とも堅調な受注・業績推移が続いていると指摘。22/12期連結営業利益はYoY21%増を予想。22/12期は(1)精密電子では21/12期4Q末の高水準の受注残(22/12期売上高予想の約5ヵ月分)、22年もファウンダリの投資は高水準継続、EUV真空排気システム(EUV事業)の継続的な受注獲得、(2)風水力では、21/12期3Q決算で発生した引当金計上は一過性、選別受注による収益性改善の継続、などを想定。注目しているEUV事業については、21/12期4Qから評価機の受注・売上計上を開始、22/12期からはEUV露光装置の市場拡大に伴い、同製品の受注・売上高は拡大していくと想定している

★13:14  レーザーテック-大幅高 米利上げ見通しが市場で後退と伝わる 半導体製造装置不足も材料視か
 レーザーテック<6920.T>が大幅高。米国における中央銀行の利上げ見通しが市場で後退していると伝わったことなどが材料視されているもよう。

 26日22時59分のブルームバーグ記事によれば、新型コロナウイルスの新たな変異株による経済成長減速への警戒が、インフレ懸念を上回った格好だという。米金融当局が0.25ポイントの利上げを開始する時期について、短期金融市場のトレーダーは予想を来年6月から9月に後ずれさせており、追加利上げを織り込む時期は、一時2023年にまで後退したとしている。

 また、27日付の日本経済新聞朝刊では半導体製造装置がなお不足しており、世界大手9社の2021年7~9月期の在庫回転率が5回強と11年ぶりの高水準となったとも報じられている。
 
 前場の寄り付きは軟調な地合いへ連れて売りが先行したが、半導体関連の需給ひっ迫が続く見通しであることや、利上げ観測が市場で後退したことなどを手がかりに買いが優勢となっているようだ。東京エレクトロン<8035.T>、SCREENホールディングス<7735.T>なども堅調な動き。

★13:16  ACSL-6日続落 ドローンの「建設現場での屋内外巡視への適用」を検証する実証実験に成功
 ACSL<6232.T>が6日続落。同社は29日13時、センシンロボティクス(東京都渋谷区)と共同で開発した「SENSYN CORE」と同社の国産ドローンMiniを活用した屋内自律飛行システムを利用して、竹中工務店らと共同で実際の現場のBIMデータを用いて建設現場における有用性検証を行い、十分な有用性を確認することができたと発表した。

 建設現場における屋内ドローンの屋内飛行の自動化を実現することで、施工管理担当者が行う安全巡回や現地確認を、事務所内自席や遠隔地から行うことが容易になるとしている。ただ、軟調な地合いの中、株価に対する好影響は限定的となっている。

★13:28  ホシデン-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 次の課題は成長力
 ホシデン<6804.T>が小幅安。三菱UFJモルガンスタンレー証券では、生産量変動に左右されない収益体質を構築、次の課題は成長力と指摘。レーティングは「Neutral」を継続、目標株価は1000円→1350円に引き上げた。

 エクイティストーリーは非ゲーム関連の拡大に伴う業績成長と指摘。ゲーム機の組み立て請負事業を行っていると推定している。現在は非ゲーム事業へポートフォリオを転換途上であるとし、投資判断を据え置いた。営業利益は22/3期を旧予想比49億円増の125億円へ変更。23/3期を同40億円増の113億円へ、24/3期を同40億円増の95億円へ変更。主にアミューズメント関連を中心に収益性前提を引き上げた。


★13:30  EAJ-急落 岸田首相 全世界からの外国人の新規入国を停止 30日午前0時から
 日本エマージェンシーアシスタンス<6063.T>が急落。岸田首相が29日、あす午前0時から全世界からの外国人の新規入国を停止すると発表したことが材料視されてるようだ。

 同社は海外渡航者に病院手配など行う医療アシスタンス事業や、海外進出法人への長期サポート契約を手がけており、渡航禁止による業績への影響を懸念した売りが優勢となっている。

 また、一時値を戻していた日本航空<9201.T>、ANAホールディングス<9202.T>なども後場改めて売り直されている。

★13:36  伊藤忠商事-続落 インフキュリオンへ資本参画
 伊藤忠商事<8001.T>が続落。同社は29日、金融・決済領域を中心としたプラットフォーム・コンサルティング事業を展開するインフキュリオン(東京都千代田区)との株式交換により資本参画したと発表した。

 インフキュリオンの子会社であり自動貯金サービス「finbee」を運営するネストエッグに対し、同社は2019年6月より出資して協業を進めている。今回、親会社のインフキュリオンへ資本参画することで、金融基盤の連携を強化と金融領域における新たな価値の創出を推進するとしている。

 なお、株価へのポジティブな反応は限定的だ。


関連ニュース
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,628.48 -831.60
TOPIX 2,663.53 -47.20
グロース250 640.12 -15.48
NYダウ 38,460.92 -42.77
ナスダック総合 15,712.75 +16.11
ドル/円 155.66 +0.35
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ