東邦チタニウム-4日ぶり反発 チタン国内価格交渉 2年ぶり値上げで大筋決着と伝わる
東邦チタニウム<5727.T>が4日ぶり反発。チタンの国内価格交渉が2年ぶりの値上げで大筋決着したと伝わったことが材料視されている。
1日12時15分の日本経済新聞電子版記事によれば、チタン製品の原料となるスポンジチタンの2021年度の大口需要家向け価格は前年度比で1割弱高くなったという。原料の鉱石価格が2年で6割高と高騰し、生産者側が値上げを要求。航空機向けなどの部品需要は回復途上だが、素材の安定確保のため需要家が受け入れたようだ。
鉱石とインゴット(塊)の中間素材であるスポンジチタンの価格は、生産者の同社と大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>が、チタン板などの展伸材をつくる需要家の日本製鉄<5401.T>や神戸製鋼所<5406.T>など高炉と年度ごとに交渉して決めるとしている。
値上げにより収益改善が期待できるとの見方から、チタン関連株が買われている。非鉄原料の専門商社であるアルコニックス<3036.T>や酸化チタンを扱うチタン工業<4098.T>なども高い。
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