決算寸評:深セン高速道路の16年12月本決算、投資収益縮小などで25%減益

2017/03/23(木) 18:38
 深セン高速道路(00548/600548)がこのほど発表した2016年12月本決算(中国会計基準)は、売上高が前年比32.5%増の45億3200万元、純利益が同24.7%減の11億6900万元となり、純利益は直前のファクトセットのコンセンサス予想(11億3400万元)を若干上回った。同社は1株当たり0.22元の期末配当を実施する予定。  前年に計上した6億2000万元に上る清連高速に対する減損損失の影響がなくなったものの、投資収益の縮小や有利子負債の増加による利払い負担の増大が利益を圧迫。連結対象の増加で売上原価も増加し、粗利益率は6.8ポイント悪化した。ただ、減損損失や投資収益など特殊要因を除いた実質では8%増益と堅調。部門別では、15年10月に連結対象に加わった清龍高速の通期寄与で主力の通行料収入が22%増加。委託管理サービスが粗利益ベースで49%減益と落ち込んだが、新たに加わった貴州省での不動産開発事業の収益貢献で補った。  同社は決算発表と同時に17年の経営目標についても開示。売上高は少なくとも前年実績比1.5%増の46億元を目指し、販管費を含めたコストは14億元前後に抑制する方針とした。17年の設備投資は総額23億8100万元を予定している。  16年の主要道路の実績データは次の通り。 ▼16年の1日当たり車両通行量と通行料収入  ※単位は車両通行量が千台、通行料収入が千元 広東省深セン地区・・・860(+16.8%)、5,713(+7.6%)  梅観高速・・・83(+10.7%)、311(+9.9%)  機荷東段・・・250(+14.2%)、1,767(+1.3%)  機荷西段・・・202(+14.8%)、1,642(+10.1%)  水官高速・・・227(+18.8%)、1,693(+10.1%)  水官延長段・・・98(+30.7%)、300(+18.1%) 広東省その他地区・・・302(+14.0%)、6,867(+7.4%)  清連高速・・・37(+12.1%)、1,835(+5.1%)  陽茂高速・・・46(+15.0%)、1,800(+6.2%)  広梧項目・・・40(+14.3%)、1,025(+14.7%)  江中項目・・・120(+12.1%)、1,133(+6.2%)  広州西二環・・・59(+18.0%)、1,074(+8.5%) 中国その他地区・・・97(+10.2%)、2,349(+8.1%)  武黄高速・・・44(+7.3%)、939(+3.4%)  長沙環路・・・26(+30.0%)、312(+39.9%)  南京三橋・・・27(±0.0%)、1,098(+5.5%)
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