DZHフィナンシャルリサーチ 総合サイト 中国株専門サイト 外国為替専門サイト
ご意見ボックス
当ウェブサービスの問題点や提供してほしい情報など、トレー
ダーズ・ウェブへのご意見・ご要望を、お気軽にお寄せください。
年齢をご入力下さい ※半角数字
性別をご選択下さい 男性  女性
ご覧のコンテンツ 「
※ご意見ボックスでは「ご質問」や「問い合わせ」には対応して

おりません。御用のお客様は「お問い合わせ」フォームをご利用ください。

AIは株式投資の歴史を変えるのか

■ フィンテックについて

鈴木 金融とテクノロジーの融合、いわゆる「フィンテック」が急速に広がっていますね。
丸山 その通りです。少し話を広げてみたいと思いますが、そもそもフィンテックとは「フィナンシャル+テクノロジー」の概念として登場しました。
最近では具体的な活用事例も数多く紹介されるようになりましたが、それらに通じる点は、AI を使って大量のデータ処理を一度に行う点が基本にあります。ビッグデータの収集と分析、活用を金融界に投げ込んだのがフィンテックの本丸です。
大量のデータをコンピューターで大量かつ瞬時に処理できるようになった点がきわめて大きいと考えられます。システム化が進み、データがシステムに蓄積されていることや、パソコンそのものの処理速度の向上など、環境が整えられたことが大きいわけで、そうなると今後は、お客さまがどうような行動を取るのか、それに対してどのような利便性をリコメンドしてゆくのか。
コンビニの顧客データをビッグデータとして分析し、パターンAか、パターンBか、どちらかを選ぶとなると確率はどうなるのか。分析した結果をフィードバックしながら、世の中は日々進化してゆくことになります。 これまであまり使われなかったデータが、大量に扱われるようになったことも大きいと言えるでしょう。保険とテクノロジー、教育とテクノロジー、医療、法律、社会のあらゆる分野でテクノロジーによる革新的な技術が展開されつつあります。
しかしやはり本命は金融の分野だと言われています。それは金融の世界が、もともとすべて数字で設計されているためです。過去のデータも数値として残っています。
そのためにテクノロジーとの親和性がきわめて高いのです。活用のしやすさという点で、フィンテックの活躍余地は限りなく大きいと言えるでしょう。かつてないほどに新しいサービスが生まれやすくなっているのです。



鈴木 LINE を活用したサービスも開発済みだそうですね。
丸山 はい、昨年5 月からはLINE のチャットボットを利用したサービスも始めています。チャットボットで友達と気軽におしゃべりする感覚で、AI が疑問点にどんどん回答してくれます。
当社に口座があればLINE から直接申し込むことができます。まずは、当社アカウントとお友達になっていただきまして、後はLINE チャット上で気軽にAI とやりとりすることができます。「AI 株価トレンド予報」にも申し込みができます。まさに「AI on AI」というわけで、利用できるAI は日々どんどん進化しています。

鈴木 AI は日々どんどん進化しています。
丸山 もちろん、AI がフォローできないことについては、オペレータによるサポートに切り替えることができます。
AI 技術と人間によるシームレスなサポートができるからこそ、お客さまには安心してお使いいただけます。
人間とコンピューターが力と合わせて付加価値を付けてゆくのがこれからの証券投資には不可欠です。その分野では総合証券に一日の長があると自負しています。これまで、ネットでの取引はお客さまのセルフサービスで、サポートされないという常識を覆し、総合証券である当社が、お客さまをサポートしていくまったく新しい形を構築していければと考えています。

鈴木 丸山さんはテクノロジーの進化に特に造詣が深いですね。
丸山 ありがとうございます。個人的な話でいうと私は大学時代にアルバイトで稼いだお金を株式で運用していました。当時は今のような簡単なチャート表示のサービスなどなく、手書きで方眼紙に罫線を描くことから始め、そのうちに「NEC8803」のパソコンを買い込んで、自分でソフトを組んで毎日引け後に4本値を入力して、コンピューターにチャートを書かせたりしていました。インターネットが普及し始めると、ダイヤルアップからISDN、ADSL と回線を太くし、最終は光になりましたが、ネットの世界で色々なネット情報の収集など楽しんでいました。「デジタルデバイド」といいますが、使っているサービスは陳腐化することもあり、知らないうちに「デジタルデバイド」に陥ることもあります。
社会人としては、株好きが高じて日興証券には1985 年に入社しました。当時はバブル絶頂の時代で、機関投資家がバスケットで大量に注文を出す時代に入ったところでした。その時期は、証券各社がトレーディングセンターを構築したのですが、その中で使われるトレーディングシステムの開発に3年間ほど携わりました。システム開発にかなり若い時代に経験し、その経験も買われたのか後に1999 年の金融ビッグバンでネット証券が台頭してくると、子会社の「日興ビーンズ証券」に転籍し、3年間ほど役員をしました。また、総合証券としても、ネット取引の重要性が認識されると、本社のオンライン証券部門であるダイレクトチャネル事業部に部長として戻り2010 年までの5年従事しました。
海外拠点の拠点長やエクイティ部長を経験した後、2014 年9月より現在のダイレクトチャネル部長に再任されましました。通常は、人事では同じ部の部長に2度就くことはないとされています。最初の部長時代と今回では、環境もビジネスの規模もかなり異なり、仕事の内容やアプローチも全然やっていることが違うと感じています。
3年半が経過しましたが、この間のAI、テクノロジーの環境は目覚ましく変化を遂げました。グーグルやアマゾン・ドットコムが市場を席巻し、リアルの世界を次々と飲み込んでいます。フィンテック企業の台頭も著しいものがあります。
まさに社内ベンチャーのような働きを求められるような立ち位置です。



鈴木 テクノロジーばかりでなく、リアルな情報収集にもご熱心ですね。
丸山 エクイティ部長を経験しているので、情報収集が習い性になっています。今も毎朝、1時間半かけて、その日のデータや資料をノートにまとめています。
これがそのノートです。日経新聞を中心に1日2ページから3ページ、1か月でちょうど1冊が埋まります。
2012 年のエクイティ部長就任から毎日欠かさず続けているので、ノートはすでに36冊たまりました。
将来はこれをすべてAI に覚え込ませようと計画しています。

鈴木 面白い取り組みになりそうですね。これからもダイレクトチャネル事業部より新しいサービスが出てくるのでしょうか。これからリリースされる新しいサービスについて、教えてください。
丸山 はい。この部署ではすでに開発案件に乗ったアイディアが複数本、走っています。
今回のふたつの新サービスに通じることですが、どちらも骨子となっているのは最初のアイディアをどこから生み出すかという源泉の部分です。
「逆日歩予報」の場合、誰にとってもやっかいな逆日歩を事前に予想できたらどうか、というアイディアを最初に思いついた点にあります。
そもそもの発想は新しいサービスをどうするか、グループで考えている雑談の中から生まれました。困っていることを解決するのがシステムを活用する醍醐味だと考えております。
人工知能とビッグデータを活用した2 つの新しいサービスに関しては、当初私たちの予想していた以上に中身の詰まった出来栄えになっています。4 月以降に順次リリースされる正式版をぜひご期待ください。

次ページ AI 投資の使い方