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ゴールドマン・サックス証券が業績予想を上方修正。投資判断「買い」を継続し、今後12カ月の目標株価を従来の3200円から3300円に引き上げた。

4月26日引け後に24年3月期決算を発表。24年3月期第4四半期決算は売上高1兆4755億円（当社予想1兆1676億円）、営業利益1062億円（同1027億円）と想定線での着地。会社側によると今後想定される構造改革に関する費用が一部計上されており、実態的な業績はこれを上回っている可能性もある。25年3月期通期計画は売上高5兆3000億円、営業利益4000億円と、当社従来営業利益予想3466億円／Refinitivコンセンサス3580億円に対して大幅上振れでありポジティブ。会社計画に含まれる構造改革効果（10％弱）を差し引いても上振れている。車・空調で実施されてきた価格改定効果がFAにも波及している点も好印象。

漆間啓社長はBS経営への転換を図る、として政策保有株や土地、ノンコアアセットなどを積極的に売却する一方、SiCパワー半導体や空調など中長期の成長が見込める分野へとリソースを再配分している。メリハリの利いた経営が、旧来的なコングロマリット企業を躍動的な存在へと変えようとしている点に改めて注目したい。EVモーター／インバーターのパートナリングなど構造改革の具体的な全容は、5月29日のIR Dayで開示されるものと見られ、期待したい。実績を反映し今期以降の営業利益を＋16％／＋3％／＋1％引き上げ、今後12ヵ月の目標株価は3200円→3300円へ引き上げる。今後のカタリストも豊富であり「買い」を再強調、と指摘。

今2025年3月期連結営業利益を会社計画4000億円（EPS150.1円）に対し従来予想3466億円（EPS131.1円）から4031億円（EPS152.8円）へ、来2026年3月期同4607億円（EPS176.0円）から4741億円（EPS181.7円）へ、2027年3月期同5805億円から5879億円（EPS227.9円）へ増額している。