前場コメント No.1 ハーモニック、川崎船、マクドナルド、ユニチャーム、新明和、日製鋼

2024/05/08(水) 11:31
★9:00  ハーモニック-売り気配 前期最終損益を下方修正 独子会社の減損計上見込む
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324.T>が売り気配。同社は7日、24.3期通期の連結純損益予想を従来の8億円の赤字から248億円の赤字(前の期は76億円の黒字)に下方修正すると発表した。

 ドイツ連結子会社のHarmonic Drive SEを子会社化する際に認識した無形固定資産(のれんなど)について、減損損失を計上する見込みとなったことが響く。

 24.3期通期の連結営業損益予想については、従来の4億円の赤字から1億円の黒字(前の期は102億円の黒字)に上方修正した。主に連結売上高が前回予想を上回る見込みとなったことから、営業黒字の見通し。決算発表は5月13日の予定。

★9:00  川崎汽船-買い気配 今期最終益15%増見込む 前期は85%減
 川崎汽船<9107.T>が買い気配。同社は7日に、25.3期通期の連結純利益予想は1200億円(前期比14.5%増)と発表した。市場コンセンサスは1264億円。

 コンテナ船事業においては、荷動き需要は米国を中心に緩やかな回復が一定程度見込まれるものの、地政学的不安定さや継続的なインフレを背景に本格的な回復には至らないことが見込まれる。また、新造船竣工がピークを迎え、供給が需要を上回る状態が続く一方、不透明な中東情勢に起因する喜望峰ルートの利用拡大が高い船腹需要を生む状況は今後も継続するとみている。

 24.3期通期の連結純利益は1048億円(前の期比84.9%減)だった。持分法適用関連会社OCEAN NETWORK EXPRESSが運営するコンテナ船事業において、市況の平常化の過程にあることに加え、荷動きの伸び悩みや新造船の竣工増による需給軟化が響いた。

 併せて、25.3期の年間配当予想を83.33円→85.0円(中間42.5円、期末42.5円)に修正することも発表した。

★9:00  川崎汽船-買い気配 上限3955万6000株・1000億円の自己株取得へ 立会外買い付け実施も発表
 川崎汽船<9107.T>が買い気配。同社は7日、3955万6000株・1000億円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は5月8日~7月31日。上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は5.5%となる。

 併せて、立会外買付取引(ToSTNeT-3)により3955万6000株・1000億円を上限とした自己株式の取得を実施すると発表した。取得予定期間は5月8日~5月14日。上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は5.5%となる。
 立会外買付取引により、株式の総数の上限および取得価額の総額の上限のいずれにも達しない場合、当該総数および総額を上限として、東京証券取引所における市場買い付けによる自己株式の取得を継続する予定。
 また、今回取得する自己株式については、原則として消却を予定している。

★9:00  マクドナルド-小動き 4月の既存店売上高6%増 全店は8%増
 日本マクドナルドホールディングス<2702.T>が小動き。同社は7日、4月次の既存店売上高が前年同月比6.3%増だったと発表した。全店は7.9%増となった。前月はそれぞれ9.6%増、11.2%増だった。

★9:00  ユニチャーム-買い気配 1Q最終益8%増 価値転嫁や原価低減で利益率が大幅改善
 ユニ・チャーム<8113.T>が買い気配。同社は7日に、24.12期1Q(10-12月)の連結純利益(IFRS)は178億円(前年同期比7.9%増)だったと発表した。継続した価値転嫁の効果や原価低減などにより利益率が大幅改善ことが寄与した。

★9:00  新明和工業-買い気配 今期営業益11%増見込む 新中計策定 配当はDOE3%目標
 新明和工業<7224.T>が買い気配。同社は7日、25.3期通期の連結営業利益予想を130億円(前期比10.5%増)に、年間配当予想を50円(前期は47円)にすると発表した。コストアップの影響があるものの、特装車の生産量回復と売価改定効果などにより増益を見込む。

 24.3期通期の連結営業利益は118億円(前の期比26.6%増)だった。「その他」を除く全てのセグメントが増収となったことが寄与した。会社計画は120億円だった。期末配当予想は従来の22.5円から24.5円(23.3期末は24.0円)に引き上げた。

 併せて、25.3期~27.3期を対象とする中期経営計画を策定したことも発表した。最終年度の目標値として、売上高3200億円、営業利益180億円をめざす。株主還元については、安定的な配当の実施に向けてDOE(株主資本配当率)を採用し、中計期間中の目標水準を3%程度に設定するとしている。

★9:01  日本製鋼所-買い気配 自衛隊向け装甲車を受注 100億円規模=日経
 日本製鋼所<5631.T>が買い気配。8日付の日本経済新聞朝刊は、同社が自衛隊向けに装甲車の製造を始めると報じた。

 記事によれば、防衛省から初めて受注し、100億円規模の売り上げとなる見通しだという。タイヤで走行して人員を運ぶ「装輪装甲車」を2月に26両受注したようだ。コマツ<6301.T>が開発と生産を停止した装甲車の後継となるもよう。2026年度をめどに陸上自衛隊に納め、今後10年ほどは毎年度、同程度の規模の受注が見込めるとしている。


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