前場コメント No1 トヨタ(野村、シティグループ、BofAML、MSMUFG、クレディ・スイス)

2013/08/05(月) 11:30
★9:00  トヨタ-野村が目標株価引き上げ 企業努力とアベノミクスの相乗効果で大幅増益
 トヨタ自動車<7203.T>が6450円+20と3日続伸。野村証券では、一部新興国の減速を考慮しても、今14.3期に全利益段階で最高益を更新できると想定。レーティング「Buy」を継続、目標株価を7500円→8500円と引き上げた。
 強気の投資スタンスを推奨。これまで進めてきた競争力のある新商品開発や、原価低減といった内部要因にアベノミクス効果による国内市場の活性化と円安が重なり、収益が急激に改善。増産投資に慎重なスタンスは当面続くとみられ、自動車事業のネットキャッシュも積みあがっていることから、中期的に株主還元の更なる強化も期待できるとした。
 1Q営業利益は前年同期比88%増の6633億円に拡大し、利益率は10.6%に達した。連結販売台数は日本でのエコカー補助金の反動減で同1.6%減にとどまったが、価格引き上げや製品構成改善を中心とする営業面の努力300億円、原価低減700億円、為替2600億円といった増益要因が大きかった。

★9:00  トヨタ-3日続伸 1Q決算はポジティブ 今後も上方修正期待が続くとの見方
 トヨタ自動車<7203.T>が6460円+30と3日続伸。シティグループ証券では、1Q決算はポジティブとコメント。投資評価「1(買い)」、目標株価8000円を継続した。
 1Q営業利益は6634億円となったが、金利スワップ評価損を除くと6900億円程度となり、ポジティブ。1Qの為替による上振れ分のみ通期予想に反映されたため、1Q時点では小幅な上方修正となったものの、今後も上方修正期待が続くとの見方を示した。
 為替影響を除いても500億円程度の増益。1Qの連結販売台数は前年比1.6%の減少となったが、値上げ効果やミックス改善効果により、営業面の努力で+300億円となった。研究開発費が467億円増加したことや、金利スワップ評価損益が435億円の減益要因になったことを考慮すると、体質改善努力(台当たり粗利や固定費の管理)の成果が着実に出てきている印象。経費の後ズレも好決算の要因と説明されたが、逆に研究開発費(進ちょく率27%)は前倒しで使っている印象も受けるとした。

★9:01  トヨタ-BofAMLが「買い」を再強調 期待に応える好決算 通期見通しも明るい
 トヨタ自動車<7203.T>が6450円+20と3日続伸。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BofAML)では、1Q決算を受けて「頼れる存在」とコメント。投資判断「買い」を再強調し、目標株価7700円を継続した。
 1Q決算、電話会議の内容は業績に対する株式市場の自信を深める内容であり、投資見解は「買い」を再強調。今14.3期以降の業績予想を上方修正(営業利益ベースで従来:2.41兆円→新:2.52兆円)した。同社株に対する強気姿勢に目新しさはないが、大手3社間における業績確度の高さは突出しており、今14.3期予想ベースPER:10.8倍と、現状株価は依然魅力的とコメント。
 アジア新興国での販売減速には注意が必要であるものの、収益性の高い米国や中近東は依然好調を維持しており、高位にある工場稼働率の維持は十分可能であるとした。また、コスト面も総じて保守的との見方も不変。1Qを踏まえて、IFISベース:同2.37兆円とのコンセンサスに切り上がり余地は残るとの見方を示した。

★9:01  トヨタ-MSMUFGが「Overweight」継続 1Qは地力の強さがにじむ決算
 トヨタ自動車<7203.T>が6460円+30と3日続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では、1Q業績を地力の強さがにじむ決算と評価。投資判断「Overweight」、目標株価8400円を継続した。
 1Q営業利益・当期利益ともにMSMUFG予想を上回り、「我々は為替影響を見誤った」とコメント。販売台数は主力の北米に加え、中南米・中近東が堅調に推移。また、持ち分法投資益が予想を上回り、当期利益が弊社予想を大幅に超過。当四半期EPSは177円に達した。
 会社側は1Qでの上振れ分を反映し、通期利益計画を上方修正。ただし、2Q以降の為替前提は90円/米ドルであり、保守性が強いとした。内部要因に依拠した追加的な上振れ余地としては、米国販売(特に新型カローラ、レクサスIS)・品質関連費用の抑制などを想定。一方、リスク要因は(1)ASEAN需要の急減速、(2)金融セグメント利益の低下が挙げられるが、影響度合いは限定的との見方を示した。

★9:13 トヨタ-CSが「OUTPERFORM」継続 1Qは株主還元強化への期待が高まる好決算
 トヨタ自動車<7203.T>が6440円+10と3日続伸。クレディ・スイス証券では、1Qは株主還元強化への期待が高まる好決算と評価。投資評価「OUTPERFORM」、目標株価7520円を継続した。
 1Q連結営業利益は6634億円となり、CS予想6470億円/ブルームバーグ・コンセンサス6490億円並みの着地となり、底堅い決算とコメント。EPSは177円と、CS予想147円/同コンセンサス139円を大幅に上回った。CS予想とのかい離の差は表面上の実効税率の差にあるとした。
 会社側は、併せて通期会社計画を上方修正。新会社計画連結営業利益は1兆9400億円(従来1兆8000億円)、EPSは467.09円(同432.53円)。上方修正は1Qの為替影響による上振れ分のみであり、上振れ余地は依然大きいとの見方を示した。


日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 38,835.10 +599.03
TOPIX 2,746.22 +17.69
グロース250 656.31 +13.35
NYダウ 38,852.27 +176.59
ナスダック総合 16,349.25 +192.92
ドル/円 154.40 +0.50
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ