富豪酒店とパリバーグ、九龍のホテル権益50％を買い戻し

　富豪酒店（00078）と親会社のパリバーグ（00617）は23日大引け後、昨年手放していた香港九龍地区に建設したホテル「富薈馬頭圍酒店（iclub Ma Tau Wai Hotel）」の権益を再度取得すると明らかにした。富豪酒店とパリバーグが折半出資するP＆Rホールディングスが2016年12月に同ホテル持ち株会社「旺豊投資有限公司」の権益50％を宏華集団有限公司へ売却していたが、買い戻すことで合意した。売却価格は1億5000万HKドル、買い戻し価格は1億6570万HKドル。旺豊投資はP＆Rホールディングスの全額出資子会社に戻ることになる。 　同時に、富豪酒店の不動産投資信託（REIT）管理子会社がP＆Rホールディングスから旺豊投資の全権益（旺豊投資が抱える株主に対する債務1億HKドルも含む）を買い取る意向書を交わした。権益評価額は13億6000万HKドルの見通し。富豪酒店は香港の長期的な宿泊需要の拡大を見込み、ホテル資産を取得する戦略を明らかにした。 　富薈馬頭圍酒店は340の客室を備える22階建て（地階含む）で、2017年5月17日にホテル事業免許を取得した。旺豊投資の2016年12月期決算は1億3600万HKドルの赤字に陥り、同年末時点で1億3700万HKドルの債務超過となっている。 　富豪酒店の株価は日本時間午後0時2分現在、前日比0.32％安の6.32HKドルで推移している。