〔Market Flash〕日経平均は大幅反落 新興国リスク再燃で全面安

2014/01/30(木) 15:54
【15:55】日経平均は大幅反落 新興国リスク再燃で全面安  30日の東京市場は大幅反落。新興国リスクの再燃から欧米株安となり、その流れを受けて売り優勢で推移した。日経平均は心理的節目である15000円を割り込み、一時500円超の下げ幅を示現。東証1部の値下がり銘柄数は1700と全面安の展開となった。個別では、観測報道を上回る3Q業績となった新日鉄住金が反転。バイオ関連物色で新日本科学が大幅高となった。売買代金上位はソフトバンク、三井住友、トヨタ、スク・エニ、任天堂など。業種別では33業種すべて下落しており、特に不動産、保険、証券、その他金融、銀行などの下げが目立つ。 【14:05】建設セクター 三菱UFJでは建設労働需給逼迫解消の特効薬は無いと  三菱UFJ証券では、建設労働力不足は構造的な問題であり、解決策には特効薬は無いとみている。建設労働力不足問題の根底には、◆全産業平均を大きく下回る給与水準の低さ、◆雇用・健康・年金など社会保険未加入率の高さ、◆建設業従事者の30%が55歳以上という高齢化進展、--といった問題が指摘される。これに対して国土交通省では、社会保険加入率の向上、公共工事設計労務単価上昇といった対策に取り組んできた。こうした取り組みは2014年に入っても続けられているが、さらに外国人労働者の活用、一段の処遇改善などを検討している模様。建設業における外国人労働者の活用については、現在でも外国人技能実習制度によって年間数千人程度の受入を行っているが、今後の建設労働力不足を勘案すると依然として労働力不足が解消されるメドは立っていないと指摘。このため、政府では2014年3月末をメドに外国人技能実習制度の受入枠拡大及び受入期間延長といった施策を打ち出すのではないかとの見解を示した。 【13:05】日本株投資戦略 SMBC日興では「消費の二極化」を重視  1月終盤から世界的に株式市場が調整色を強めている。SMBC日興証券では、複数のリスク・ファクターが一気に顕在化した印象であるが、最も重要なのは、ファンダメンタルズの方向性が変化していない点であると主張。一方、年明け以降の国内の動きの中では、賃金上昇の確度がより高まっている点に注目。b to c関連銘柄に注目しているが、特に重視したいのが「消費の二極化」とのこと。賃金上昇局面では、贅沢消費と節約志向の2つの極が併存する形になる。ストラテジーサイドからのセクター判断としては、設備投資・b to b関連で出遅れ感があるITサービス、賃金上昇によるb to cへの恩恵からエンタテイメント、国内景気全般の回復期待が好影響を及ぼすと見込まれる銀行をオーバーウェートとした。 【11:15】精密機器セクター CSではブラザー工業の「OUTPERFORM」を再度強調  クレディ・スイス証券では、海外事務機メーカーやキヤノン子会社の決算を見ると、事務機市場は改善局面に入っているとみている。その中で、グローバルな観点から見た際には、やはり売り切り主体のため景況感に対して感応度の高いLBPの方が、リース契約主体の複写機に対して回復が大きい可能性が高いと指摘。そのため、工作機械のモメンタム回復に加え、ベース利益をLBPで稼ぐブラザー工業(6448)の「OUTPERFORM」を再度強調。加えて、子会社決算によりカメラに対してのリスクが高まるキヤノン(7751)に対しても、LBPによる利益下支えが期待されるとの見解を示した。 【9:59】大和ではFOMC前後で米株の方向性は変化すると指摘  大和証券では、最近の米国株を観察すると、FOMCを境に短期的な方向性が変わったことが非常に多いと指摘。昨年9月FOMCの前後で株価が上昇から一転して下落となったことや、同年12月のFOMC前後では軟調から一転して急上昇したことが典型的とのこと。ほかにも、昨年6月や7月には高値圏の保ち合いから下落に転じたほか、同4~5月の場面では逆に保ち合いから上昇に転じた。このような株価の方向性の変化は、金融政策変更の有無にかかわらず起こっていたことが注目されると言及。事前にマーケットで期待感または警戒感が高まっていても、実際の政策発表で一旦材料出尽くしとなることが多いとみている。 【8:45】寄り前気配は科研薬、日立金、みらかHD、スタンレ電などが高い気配値  主力株の寄り前気配では、科研薬(4521)+13.31%、日立金(5486) +5.91%、みらかHD(4544) +3.97%、スタンレ電(6923) +3.78%、JR東海(9022) +3.73%、ユー・エス・ (4732) +3.70%、第四銀(8324) +3.32%、関西ペ(4613) +3.09%、大正薬HD(4581) +3.08%、ヒロセ電(6806) +3.00%などが高い気配値。  一方、デンソー(6902) -9.84%、アルフレッサ (2784) -9.83%、ジェイテクト(6473) -7.86%、日産化(4021) -6.63%、トレンド(4704) -6.36%、松井証(8628) -6.31%、カシオ(6952) -6.25%、日清紡HD(3105) -6.11%、三菱倉(9301) -5.84%、塩野義(4507) -5.73% などが安い気配値となっている。
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