決算寸評：重慶農村商業銀行の16年12月本決算、トレジャリー業務と法人向け業務が好調

　重慶農村商業銀行（03618）がこのほど発表した2016年12月本決算は、経常収益が前年比1.0％減の216億6200万元、純利益が同10.0％増の79億4500万元だった。 　個人向け銀行業務が税引き前ベースで2％減益と落ち込んだが、好調なトレジャリー業務と法人向け銀行業務が業績を支えた。営業税の見直しや利下げの影響で資金利益は4％減少したが、理財商品の販売手数料などの拡大で役務取引等利益が42％増と大幅な伸びを示した。手数料収入比率は9.78％と前年に比べ2.95ポイント上昇。不良債権比率は0.96％と前年末に比べ0.02ポイント低下。自己資本比率が0.61ポイント上昇した一方、Tier1比率は0.03ポイント低下した。 　4月に発表した17年1－3月期決算は経常収益が前年同期比1％増の56億7400万元、純利益が11％増の24億2800万元。同期末の不良債権比率は0.96％と前年末から横ばい。16年4月に発表した上海A株市場への上場計画については、引き続き準備を進めていることを明らかにしている。