〔Market Flash〕6月利上げの可能性は高いが米国経済の足腰はまだ強くない～みずほ

【12:35】6月利上げの可能性は高いが米国経済の足腰はまだ強くない～みずほ 　みずほ証券では海外経済動向について考察している。米国経済は循環的に17・18年と改善局面に入るが、トランプ大統領の経済刺激策への過大な期待は禁物との見方を継続している。6月利上げの可能性は高いが、その後も持続的なインフレ・利上げを展望できるほど米国経済の足腰はまだ強くはないと考えている。欧州経済は緩やかな景気回復が今後も継続すると予想されるが、ユーロ高リスクも警戒され、ECBが緩和を見直すのは早くて18年後半以降と予想している。中国経済はインフラ・貿易主導で1-3月期は高成長となったが、積極財政は今後見直され、不動産価格の過熱防止などから中国人民銀行が一段と引き締め方向に動くことで、17年後半にかけては緩やかに減速すると見込んでいる。 【11:10】ハイテク産業も最終需要減で調整し輸出は減速へ～三菱ＵＦＪＭＳ 　三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券では、輸出の先行きについては、（1）ハイテク、（2）自動車、（3）資本財―のそれぞれの輸出動向が重要と考えている。足元では、中国のスマートフォン需要の減速により台湾で在庫調整が生じており、グローバル経済が循環的に鈍化する2017年度後半以降は、最終需要の弱含みでハイテク産業も調整を余儀なくされるとみている。半導体製造装置輸出も鈍化の公算が大きいとのこと。自動車需要も減少の可能性が高く、欧米や中国ではすでに頭打ち感が見られていることも自動車輸出の抑圧要因になっていると指摘している。米国では設備投資の大幅増加は想定しづらく、資本財輸出の増加も期待しづらいことから、輸出は先行き鈍化していくと予想している。 【10:35】ユーロ/円は昨年12月高値を更新、ドル/円も二番底打ちか～ＳＭＢＣ日興 　ＳＭＢＣ日興証券のテクニカルリポートでは、為替動向について考察している。ドル/円の118.66円（16/12/15）からの調整は、主要サポートの一つに対応した108.13円（17/4/17）で底打ちの可能性を指摘している。ユーロ/円はすでに昨年12月の高値124.10円（16/12/15）を更新しており、先行きは127.3円どころか133.2円どころへの上昇もあるとみている。ドル/円や豪ドル/円も、短期的な二番底固めを経て、6月以降に上昇再開の展開を想定している。 【10:05】猛暑によるエアコン需要の押し上げに期待～野村 　野村証券では民生用エレクトロニクスセクターに関して、5月24日に気象庁が発表した3カ月予想に注目している。6～8月の気温は全国的に平年よりも高くなる見込みであるとのこと。野村では、夏場の平均気温はエアコンの販売数量と相関が強く、特に暑さが本格化する前の7月の段階で平年よりも気温が高いと、消費者の購入意向が高まることを指摘している。今年は猛暑がルームエアコン各社の4-6月期の業績にポジティブな影響を与える可能性もあると考えている。 【9:30】5月までこう着した相場は8月が放れのポイントに～大和 　大和証券では、日経平均は年明けから5月末までの間で、終値ベースの高安比率が約9％にとどまるこう着相場となったが、過去に1～5月の日経平均が上下10％未満の値幅におさまった年が7回あり、その後に株価が本格的にこう着相場から脱して上または下に放れた時期が、1回を除いて8月であったことを指摘している。またそのきっかけは、金融政策の変化というケースが多かったとのこと。大和では、今年の8月には日米欧の金融政策会合は予定されていないことから、7月下旬の会合後か9月中旬頃の会合に向けた時期が、株価が放れるポイントとなるかもしれないとみている。また、それ以外の要因がきっかけになるならば、真夏のイベントが注目されるとしている。そしてそれまでの間は、こう着相場が継続する展開も考えられるとコメントしている。 【8:45】寄り前気配は阪和興、大陽日酸、イズミ、Ｊパワーが高い気配値 　主力株の寄り前気配では、阪和興(8078) +2.94%、大陽日酸(4091) +2.86%、イズミ(8273) +2.57%、Ｊパワー(9513) +2.54%、三浦工(6005) +2.37%、タカタ(7312) +2.26%、ディスコ(6146) +2.02%、オービック(4684) +1.99%、日テレＨＤ(9404) +1.98%、アイカ工(4206) +1.95%などが高い気配値。 　一方、名銀(8522) -7.77%、ネクソン(3659) -6.24%、住友倉(9303) -5.96%、武蔵銀(8336) -5.60%、コメリ(8218) -5.41%、菱地所(8802) -5.31%、豊通商(8015) -4.94%、百五銀(8368) -4.76%、日電硝(5214) -4.44%、出光興産(5019) -4.27%などが安い気配値となっている。