明日の戦略-あっさり22000円台を回復、あすは米中間選挙に一喜一憂か

2018/11/06(火) 16:51
 6日の日経平均は大幅反発。前日の大幅安の反動で買いが優勢。スタートから22000円台に乗せ、じわじわと上げ幅を広げた。200円超上昇したところで値動きが落ち着くと、後場は高値圏を維持しながらしっかりとした地合いが続いた。上方修正を発表したトヨタは、急伸した後に伸び悩んだが、安心感のある内容が確認できたことで、自動車株には見直し買いが入った。指数は終盤にかけても強い基調が崩れず、ほぼ高値圏で取引を終えた。東証1部の売買代金は概算で2兆3800億円。業種別では、医薬品や保険、卸売などが大幅上昇。空運のみが下げており、情報・通信や建設が小幅な上昇にとどまった。千代田化工建設が後場に入って大幅上昇。下方修正を受けての電話会議の内容を公表したことで悪材料出尽くし感が強まった。反面、通期の利益見通しを引き下げた日本触媒が後場マイナス転換から下げ幅を広げた。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1362/値下がり674と買いが優勢。サンバイオが3日連続のストップ高。提携先として連れ高している大日本住友製薬は年初来高値を更新した。決算が好感されたワコムや図研が大幅上昇。ゴールドウインやシステムソフトはストップ高まで買われた。SUBARUは下方修正を発表したものの、売り先行後は早々にプラス圏に浮上。MBOによる非公開化を目指すことを発表した一六堂がTOB価格にサヤ寄せしてストップ高となった。一方、上期大幅増益のソフトバンクGは、買いが先行したものの失速してマイナス転換。米アップル株の大幅下落が嫌気されて日東電工やTDKが売りに押された。下方修正を発表した東亜建設が急落。あすか製薬やケーズHDが決算を材料に大きく値を崩した。きょうジャスダックに新規上場したアクセスGHDは買い殺到で初値は持ち越しとなった。  日経平均は終日強い動きが続いた。きのうが下げすぎたようにも思えるが、22000円台を早期に回復できたことはポジティブ。ソフトバンクGのマイナス転換も全体にはそれほど悪影響を及ぼさなかった。あすは取引時間中に米中間選挙の大勢が判明することになりそうで、振れ幅は大きくなる可能性がある。市場では上院は共和党優位、下院は民主党優位との見方が多く、この通りの結果であれば織り込み済みであろう。共和党の追い上げなども報じられており、両院で共和党勝利なら強い反応もありそう。逆に両院民主党勝利なら、政局混乱を警戒した売りが出やすい。ただ、どのような結果になったとしても、それを米国市場がどう受け止めるかを見極めるまでは方向感は出づらい。東京市場と真逆の反応が出てくる可能性もあり、落ち着いた行動を心がけたい。ただ、26週線(22625円、11/6時点)を上回るような強い反応が出てきた場合には、売り方の買い戻しも巻き込んで一気に地合いが強気に傾く可能性がある。その際にはその流れに沿って、指数の上昇と連動しやすい大型株にシフトする戦略を推奨したい。
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