明日の戦略-後場値を保てず3日ぶり反落、円安が引き続き日本株をサポート

2019/02/14(木) 16:12
 14日の日経平均は3日ぶり反落。小幅高スタートとなった後は、前日終値を挟んで一進一退。円安進行は下支えになった一方、大幅高が続いたことで上値追いも手控えられ、方向感に乏しい地合いが続いた。前場を小幅高で終えると、後場は一段とこう着感を強める展開。ドル円が111円台で落ち着いたことからプラス圏での時間帯が長かったものの、引け間際に売り圧力が強まり下げに転じると、戻しきれず小幅安で終えた。東証1部の売買代金は概算で2兆2500億円。業種別では石油・石炭、パルプ・紙、建設などが上昇した一方、鉱業、ゴム製品、サービスなどが下落した。決算や自己株取得が好感されたバリューHRが後場急騰。反面、前期の着地が計画を大幅に下振れたTATERUが後場に入って大きく値を崩した。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1050/値下がり999と買いが優勢。主力どころではソニーや武田、ホンダなどがしっかり。決算が好感されたマツモトキヨシやトリドール、オイラ大地が大幅上昇。メドピアやパルステック、アトラエはストップ高まで買われた。日産証券との経営統合を表明した岡藤HDや、東証1部への市場変更が決定したMSコンサルが急伸した。一方、第三者割当増資を実施すると報じられた大塚家具が大幅安となり、ストップ安をつける場面もあった。リクルートHDは3Qは2桁増益となったものの、通期見通し据え置きが嫌気されて売りが優勢となった。アシックスやLIFULL、アルバックが決算を受けて大幅安。2Q(10-12月)の利益が伸びなかったアドベンチャーや、前期の営業赤字が拡大した小田原機器はストップ安まで売られた。  日経平均は4円安。先週、米国株高に連動できなくなったところから失速しただけに、初動の弱さを嫌気して買いが手控えられた。場中はほとんど動きがなく、プラスも維持できなかったため、週末のあすは模様眺めムードが強まりそうだ。21000円台での値固めが進むかどうかが焦点となる。取引時間中には1月の中国の消費者物価および生産者物価の発表が予定されており、中国関連の動向が注目される。為替のサポートが続くかも注目点となるが、ドル円は今週、13週線(足元では110円80銭近辺に位置)を上回っており、テクニカル面からはもう一段の円安が期待できそう。勢いがつけば、昨年後半の水準である113円あたりまではあっさり戻しても不思議ではないだけに、円安メリット銘柄に着目する戦略が有効と考える。
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 38,003.23 +374.75
TOPIX 2,688.00 +24.47
グロース250 645.21 +5.09
NYダウ 38,085.80 -375.12
ナスダック総合 15,611.76 -100.99
ドル/円 155.56 -0.08
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ