明日の戦略-静かに26週線を上回る、当面は底堅い地合いが継続か

2019/03/18(月) 16:04
 18日の日経平均は続伸。先週末の米国株高が強い動きとなったことから、連れ高の展開。ただ、高く始まった後は21600円台に乗せたところで伸び悩んだ。一方、21500円は割り込まずに切り返すと、そこからは21500円台後半で張り付いた。後場は一段と動意薄となり、前場の高安の範囲内で、40円程度の値幅の小動きに終始した。東証1部の売買代金は概算で1兆9100億円と2兆円には届かず。業種別では幅広く買いが入っており、中でもその他製品、金属製品、化学などが強い動き。一方、鉱業のみが下落しており、ほか、繊維やパルプ・紙が小幅な上昇にとどまった。米国での臨床試験の内容が好感されたリボミックが後場に入ってストップ高。反面、下方修正を発表したアグレ都市デザインが大幅安となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1695/値下がり385と買いが優勢。米国動向などから半導体株が見直されており、東京エレクトロンやSUMCOが大幅上昇。ZOZOや任天堂、資生堂などが非常に強い動きを見せた。決算が好感されたエニグモやSKIYAKIはストップ高。業務提携を発表した東洋刃物がストップ高となり、提携相手のフェローテックも急伸した。一方、リスクオンにムードが傾く中、大日本住友製薬や中外製薬など薬品株が軟調。セブン&アイやユニー・ファミマなど小売の動きもさえなかった。今期減配見込みとなった丸三証券や水戸証券が大幅安。下方修正を発表した高見沢サイバネティックスや3Q大幅減益のハイアス&カンパニーが急落した。本日ジャスダック市場に上場した共栄セキュリティーサービスは、一時ストップ高となる場面もあるなど、高く寄った後も上値を伸ばした。  日経平均は終日堅調。場中はあまり動きがなかったが、しっかり値を保った。静かに26週線(21469円、18日時点)を上回っており、このまま大きく崩れなければ今週、上抜けが期待できる。上げ下げは外部環境次第という状況は変わらないが、米国ではハイテク主導の強い動きが続いており、FOMCが上昇加速のドライバーとなる展開も期待できるという状況。先週、米国のハイテク株高に乗り切れなかった国内ハイテク株にも見直し買いが入っており、マザーズ指数も強い反発を見せた。当面の日本株は、上は重くても崩れることもない底堅い地合いが続くと予想する。
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