マーケットの話題
今日の株式見通し
小動きか 米国株は強弱感が交錯してまちまち
東京市場は小動きか。米国株はまちまち。ダウ平均とS&P500が上昇し、ナスダックが下落した。ダウ平均は31ドル高の38884ドルで取引を終えた。強弱感が交錯して方向感に欠ける展開。テスラが大きく下げたほかエヌビディアなど半導体株が弱く、ナスダックは終盤の動きがさえなかった。ドル円は足元154円70銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて165円安の38715円、ドル建てが145円安の38735円で取引を終えた。
米国株は3指数とも横ばい程度で、改めての材料に乏しい。日本株も動意薄の展開を予想する。きのう大きく上昇した半導体株はナスダック安を受けて売りが先行すると思われるだけに、スタートは弱めとなりそう。ただ、米国の10年債利回りは低下しており、ダウ平均は5日続伸と米国株の基調自体は強い。寄った後は深押しすることはなく、前日終値近辺での一進一退が続くと予想する。日経平均の予想レンジは38600円-39000円。
米国株は3指数とも横ばい程度で、改めての材料に乏しい。日本株も動意薄の展開を予想する。きのう大きく上昇した半導体株はナスダック安を受けて売りが先行すると思われるだけに、スタートは弱めとなりそう。ただ、米国の10年債利回りは低下しており、ダウ平均は5日続伸と米国株の基調自体は強い。寄った後は深押しすることはなく、前日終値近辺での一進一退が続くと予想する。日経平均の予想レンジは38600円-39000円。
指標 | 現値 | 前日比 | 騰落率 | 始値 | 高値 | 安値 |
---|---|---|---|---|---|---|
NYダウ | 38,884.26 | +31.99 | +0.08% | 38,858.94 | 38,977.61 | 38,840.40 |
S&P500 | 5,187.70 | +6.96 | +0.13% | 5,187.20 | 5,200.23 | 5,178.96 |
ナスダック総合 | 16,332.56 | -16.69 | -0.10% | 16,358.34 | 16,397.39 | 16,303.84 |
CME225先物 | 38,715 | -165 | -0.42% | 38,880 | 38,945 | 38,545 |
FT100(英) | 8,313.67 | +100.18 | +1.21% | 8,313.67 | 8,313.67 | 8,313.67 |
DAX(独) | 18,430.05 | +254.84 | +1.40% | 18,175.21 | 18,442.40 | 18,175.21 |
ドル/円 | 154.64 | +0.76 | +0.49% | 153.88 | 154.74 | 153.85 |
日経平均(日足)
明日の戦略
4連休明けは大幅高、トヨタの決算は日本株買いに弾みをつけるか
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1116/値下がり487。国内ユニクロの4月月次が良好であったファーストリテイリングと、米金利低下や米国株高が強い追い風となったソフトバンクグループがともに3%台の上昇。東京エレクトロンが5.2%、レーザーテックが4.2%高、ディスコに至っては8.9%高と、半導体株が派手に上げた。証券会社が投資判断を引き上げた野村HDが急伸しており、他の多くの証券株にも買いが波及。1Qが営業黒字となったブロードバンドタワーがストップ高まで買い進まれた。
一方、米パラマウントに買収を提案したとの観測が報じられたソニーグループが3%近い下落。三菱商事や住友商事など商社株の一角が利益確定売りに押された。全体がリスクオンに傾斜する中、住友ファーマや第一三共などディフェンシブ系の銘柄には大きく売られるものも散見された。アルインコやTOAが決算を材料に大幅安。米長期金利の低下を嫌気して、コンコルディア、西日本FG、東京きらぼしFGなど地銀株が軒並み安となった
日経平均は大幅上昇。米4月雇用統計が米長期金利の低下要因となったことがまずポジティブ。それに伴いドル安・円高が進行したが、日本株が開いていないところで派手に動き、きょうの朝方には154円近辺と、特段警戒感が高まらない水準に落ち着いていた。「どうぞ日本株を買ってください」とお膳立てが整った中、主力大型株が存在感を示して、指数も値幅を伴った上げとなった。
終値(38835円)では25日線(38779円、7日時点)を上回っており、ここからすぐに39000円台に乗せられるようなら追随買いが入りやすくなる。一方、4月中旬は戻り局面で25日線が抵抗となっただけに、もたつくようだと売りに押されやすくなる。あすはトヨタ<7203.T>が後場の取引時間中に決算を発表予定。足元で為替の値動きが荒くなる中、決算を受けてどう動くかは大きな注目を集める。同社の反応が全体を刺激する可能性もあるだけに、日本株買いに弾みをつける役割を果たしてくれることを期待したい。
一方、米パラマウントに買収を提案したとの観測が報じられたソニーグループが3%近い下落。三菱商事や住友商事など商社株の一角が利益確定売りに押された。全体がリスクオンに傾斜する中、住友ファーマや第一三共などディフェンシブ系の銘柄には大きく売られるものも散見された。アルインコやTOAが決算を材料に大幅安。米長期金利の低下を嫌気して、コンコルディア、西日本FG、東京きらぼしFGなど地銀株が軒並み安となった
日経平均は大幅上昇。米4月雇用統計が米長期金利の低下要因となったことがまずポジティブ。それに伴いドル安・円高が進行したが、日本株が開いていないところで派手に動き、きょうの朝方には154円近辺と、特段警戒感が高まらない水準に落ち着いていた。「どうぞ日本株を買ってください」とお膳立てが整った中、主力大型株が存在感を示して、指数も値幅を伴った上げとなった。
終値(38835円)では25日線(38779円、7日時点)を上回っており、ここからすぐに39000円台に乗せられるようなら追随買いが入りやすくなる。一方、4月中旬は戻り局面で25日線が抵抗となっただけに、もたつくようだと売りに押されやすくなる。あすはトヨタ<7203.T>が後場の取引時間中に決算を発表予定。足元で為替の値動きが荒くなる中、決算を受けてどう動くかは大きな注目を集める。同社の反応が全体を刺激する可能性もあるだけに、日本株買いに弾みをつける役割を果たしてくれることを期待したい。
後場概況
日経平均は3日ぶり大幅反発 中部飼料が後場急騰
7日の日経平均は3日ぶり大幅反発。終値は599円高の38835円。東京市場が4連休の間の米国株が強い動きとなったことを受けて、寄り付きから400円近い上昇。開始直後には上げ幅を600円超に広げ、38800円台に乗せた。買い一巡後にはいったん値を消したが、38500円付近では改めての買いが入った。
10時台半ば辺りからはじり高の展開。ファーストリテイリング<9983.T>、東京エレクトロン<8035.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>などの主力銘柄が上昇をけん引した。引けにかけては再び38800円台に到達。大引けが後場の高値となった。TOPIXは前場に下げに転じる場面があったが、すぐに切り返した後は堅調に推移し、こちらも大引けが後場の高値。休場の間に米国の長期金利が大きく低下したことから新興銘柄を含めてグロース株の動きが良く、グロース250指数が2%を超える上昇となった。
東証プライムの売買代金は概算で4兆6800億円。業種別では証券・商品先物、機械、その他製品などが上昇した一方、医薬品、倉庫・運輸、ゴム製品などが下落している。決算や中期経営計画の公表が好感された中部飼料<2053.T>が後場急騰。半面、今期が大幅な減益計画となったスズデン<7480.T>が後場に入って急落した。
10時台半ば辺りからはじり高の展開。ファーストリテイリング<9983.T>、東京エレクトロン<8035.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>などの主力銘柄が上昇をけん引した。引けにかけては再び38800円台に到達。大引けが後場の高値となった。TOPIXは前場に下げに転じる場面があったが、すぐに切り返した後は堅調に推移し、こちらも大引けが後場の高値。休場の間に米国の長期金利が大きく低下したことから新興銘柄を含めてグロース株の動きが良く、グロース250指数が2%を超える上昇となった。
東証プライムの売買代金は概算で4兆6800億円。業種別では証券・商品先物、機械、その他製品などが上昇した一方、医薬品、倉庫・運輸、ゴム製品などが下落している。決算や中期経営計画の公表が好感された中部飼料<2053.T>が後場急騰。半面、今期が大幅な減益計画となったスズデン<7480.T>が後場に入って急落した。
前場概況
日経平均は3日ぶり大幅反発 セレスが急伸
7日の日経平均は3日ぶり大幅反発。前引けは452円高の38688円。休場の間の米国株が強かったことを受けて大幅高スタート。開始早々には上げ幅を600円超に広げて38800円台に乗せた。その後は値を消したものの、38500円近辺では改めての買いが入っており、10時台半ば辺りからは38600円近辺で値動きが落ち着いた。ファーストリテイリング<9983.T>、東京エレクトロン<8035.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>などの動きの良さが目立っている一方、売買代金上位でも下落している銘柄は結構あり、TOPIXは下げに転じる場面があった。前引け時点でも日経平均が1.2%高、TOPIXが0.3%高と、パフォーマンスには開きがある。
東証プライムの売買代金は概算で2兆3800億円。業種別では証券・商品先物、その他金融、機械などが上昇している一方、医薬品、ゴム製品、倉庫・運輸などが下落している。前期の利益見通しを引き上げたセレス<3696.T>が急伸。半面、前期の営業利益が計画を下振れたTOA<6809.T>が急落している。
東証プライムの売買代金は概算で2兆3800億円。業種別では証券・商品先物、その他金融、機械などが上昇している一方、医薬品、ゴム製品、倉庫・運輸などが下落している。前期の利益見通しを引き上げたセレス<3696.T>が急伸。半面、前期の営業利益が計画を下振れたTOA<6809.T>が急落している。