ウィークリーレポート
リスク選好姿勢さらに強まる
相場全体の強さに反し、6月の再開時には様子見姿勢の強かったIPO市場だが、尻上がりに強さを増している。初値買いの成果はどちらかというと報われない傾向だが、リスク選好姿勢の強まるなかでは数少ない成功例の方が目に付きやすく、二匹目のドジョウ探しにみな躍起だ。上場維持基準の厳格化を背景に供給されるIPOが減っていることも拍車を掛ける。おかげで出口案件だからと敬遠気味だった銘柄にも見直し買いが入る。
一方、ここに来ては危うさもかいま見える。業態も業績も成熟感がある銘柄までもが人気化しており、過熱感が出始めているからだ。スモールIPO全盛だった頃と違って2倍、3倍といった銘柄はなくなっているが、PERとはあくまで成長速度の関数だ。市場平均より高いPERが長期的に許容されるには、それなりの成長ストーリーが要求される。大抵は長くても決算発表で我に返るので、それまでの宴と割り切る方がいいだろう。バブルは終盤こそがおいしいといわれるが、引き際が大切だ。
一方、ここに来ては危うさもかいま見える。業態も業績も成熟感がある銘柄までもが人気化しており、過熱感が出始めているからだ。スモールIPO全盛だった頃と違って2倍、3倍といった銘柄はなくなっているが、PERとはあくまで成長速度の関数だ。市場平均より高いPERが長期的に許容されるには、それなりの成長ストーリーが要求される。大抵は長くても決算発表で我に返るので、それまでの宴と割り切る方がいいだろう。バブルは終盤こそがおいしいといわれるが、引き際が大切だ。