マーケットの話題
後場概況
日経平均は大幅反落 再び33000円割れ
7日の日経平均は大幅反落。終値は587円安の32858円となった。米国株安を受けて、寄り付きから300円の下落。半導体関連を中心に値がさ株が下げをけん引したほか、アジア株が総じて軟調だったこともあり下げ幅を拡大し、節目となる33000円を割り込んだ。後場には32800円台まで売り込まれ、600円超下げる場面も見られるなど軟調。反発らしい反発もないまま580円を超える下落で取引を終了した。新興グロース株も厳しい下げとなったものが多く、グロース250指数は2.3%安。弱かった日経平均をさらにアンダーパフォームした。
東証プライムの売買代金は概算で3兆7000億円。業種別では電気・ガス、保険、空運などが上昇した一方、海運、鉱業、電気機器などが下落した。保有株の売却に伴い業績予想を上方修正したSOMPOホールディングス<8630.T>が大幅上昇。半導体関連の一角で値がさの東京エレクトロン<8035.T>が日経平均マイナス寄与トップとなった。
東証プライムの売買代金は概算で3兆7000億円。業種別では電気・ガス、保険、空運などが上昇した一方、海運、鉱業、電気機器などが下落した。保有株の売却に伴い業績予想を上方修正したSOMPOホールディングス<8630.T>が大幅上昇。半導体関連の一角で値がさの東京エレクトロン<8035.T>が日経平均マイナス寄与トップとなった。
指標 | 現値 | 前日比 | 騰落率 | 始値 | 高値 | 安値 |
---|---|---|---|---|---|---|
為替(ドル/円) | 146.31 | -1.01 | -0.69% | 147.31 | 147.33 | 146.31 |
日経平均(日足)
前場概況
日経平均は大幅反落 33000円割れ
7日の日経平均は大幅に反落。前引けは545円安の32899円。米国株安を受けて300円下げて始まると、そこから下げ幅を広げ節目の33000円を割り込んだ。米株安が嫌気されたほか、アジア株が総じて軟調となったことで下げに勢いがついた。半導体関連を中心に値がさ株が下げをけん引しており、先物主導で売りが入ったと推察される。グロース250指数は2.3%安で前場安値引け。主要指数のなかでも相対的に弱く、個人投資家のセンチメントは弱気に傾いている。
東証プライムの売買代金は概算で1兆8000億円。業種別では空運、電気・ガス、保険などが上昇している一方、鉱業、海運、鉄鋼などが下落している。東京エレクトロン<8035.T>、ファーストリテイリング<9983.T>など日経平均寄与度の高い銘柄の下落が目立っているほか、海外売り出しを実施すると発表した楽天銀行<5838.T>が大幅安。柏崎刈羽原発の再稼働期待から,きのうに続いて東京電力ホールディングス<9501.T>が大幅高となっており、年初来高値を上回る水準まで買われている。
日経平均 32899.94 -545.96先物 32870 -580TOPIX 2358.87 -28.33出来高 7.49億株 売買代金 1.80兆円 騰落 上209/下1414グロース250指数 682.29 -16.20東証REIT指数 1811.5 -16.08ドル円 146.71ユーロ円 158.02 債券 0.68 +0.035
東証プライムの売買代金は概算で1兆8000億円。業種別では空運、電気・ガス、保険などが上昇している一方、鉱業、海運、鉄鋼などが下落している。東京エレクトロン<8035.T>、ファーストリテイリング<9983.T>など日経平均寄与度の高い銘柄の下落が目立っているほか、海外売り出しを実施すると発表した楽天銀行<5838.T>が大幅安。柏崎刈羽原発の再稼働期待から,きのうに続いて東京電力ホールディングス<9501.T>が大幅高となっており、年初来高値を上回る水準まで買われている。
日経平均 32899.94 -545.96先物 32870 -580TOPIX 2358.87 -28.33出来高 7.49億株 売買代金 1.80兆円 騰落 上209/下1414グロース250指数 682.29 -16.20東証REIT指数 1811.5 -16.08ドル円 146.71ユーロ円 158.02 債券 0.68 +0.035
今日の株式見通し
軟調か 米国株は3指数がそろって下落
東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は70ドル安の36054ドルで取引を終えた。週末金曜日発表の米11月雇用統計を控えた様子見姿勢が強まったほか、11月からの大幅高でハイテク株中心に持ち高調整の動きもみられた。ドル円は足元147円20銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて290円安の33160円、ドル建てが280円安の33170円で取引を終えた。
きのうの日経平均は600円を超える上昇。上昇をけん引したのはアドバンテストやディスコ、レーザーテックなど前日に売られていた半導体株。ただ、昨晩の米国でインテルやマイクロソフト、アップルなどハイテク株が下落したこともあり、きょうの半導体株は売り先行となり、全体相場もそれに引きずられることになるだろう。CME225先物も弱めのスタートを示唆している。 SQ週ということもあり、おととい、きのうと日経平均には大きめの値幅が出たが、買い戻しの動きはきのうで一巡したと思われる。きょうは素直に下落スタート、その後はあすのメジャーSQや米雇用統計を控え、様子見姿勢が強まると予想する。日経平均の予想レンジは33000円-33400円。
きのうの日経平均は600円を超える上昇。上昇をけん引したのはアドバンテストやディスコ、レーザーテックなど前日に売られていた半導体株。ただ、昨晩の米国でインテルやマイクロソフト、アップルなどハイテク株が下落したこともあり、きょうの半導体株は売り先行となり、全体相場もそれに引きずられることになるだろう。CME225先物も弱めのスタートを示唆している。 SQ週ということもあり、おととい、きのうと日経平均には大きめの値幅が出たが、買い戻しの動きはきのうで一巡したと思われる。きょうは素直に下落スタート、その後はあすのメジャーSQや米雇用統計を控え、様子見姿勢が強まると予想する。日経平均の予想レンジは33000円-33400円。
明日の戦略
全面高で地合いが改善、値動きが落ち着くかに注目
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1540/値下がり95と、値下がりが100を切るほどの全面高。アドバンテストやディスコなど前日売られた半導体株が大幅上昇。レーザーテックは5%を超える上昇となって年初来高値を更新した。米長期金利の低下を受けて不動産株が強く、三井不動産や住友不動産が年初来高値を更新。個別に材料のあった富士通ほか、ソニーGやNECなど電機株に強い動きが見られた。さくらインターネットが全市場の売買代金ランキング3位となる大商いで急騰。報道から柏崎刈羽原発の運転禁止解除に対する期待が高まったことから、東電HDが買いを集めた。
一方、川崎汽船が逆行安。資生堂やコーセーなど化粧品関連の一角が軟調となった。月次を材料にデコルテHDが大幅安。公募・売り出しを発表したトモニHDがストップ安まで売り込まれた。
本日、グロース市場に新規上場したQPS研究所は、高い初値をつけたものの、その後は売りに押されてストップ安で終えた。
日経平均は大幅高。12月に入って初めての上昇は、それまでの流れを一変させるような強い動きとなった。前日が悲観に傾きすぎた感があっただけに、米長期金利が低下すれば反発することは予想できた。ただ、600円を超える上昇というのは意外感がある。前日の下げ分はもちろんのこと、直近3日間の下げをほぼ取り戻している。テクニカル的にも25日線近辺まで押したところで反転した格好となっており、あす以降は下値が堅くなってくることが期待できる。
米国の長期金利やドル円の動向によって、その日ごとに追い風、向かい風の銘柄は出てくるが、それに対して日経平均の乱高下が続いてしまうようだと相場が不安定となってくる。外部環境を踏まえると、きのう5日は下げすぎで、きょう6日は上げすぎ。エキサイティングではあるが、株価を動かす大きな材料が乏しいのに指数に値幅が出るのは好ましいことではない。こんなに簡単に戻せるのであれば、きのう大崩れした際になぜ場中に押し目買いが入らなかったのか。日本株が著しく弱い状況は解消された。ここからは値動きが落ち着いてくるかが注目される。
一方、川崎汽船が逆行安。資生堂やコーセーなど化粧品関連の一角が軟調となった。月次を材料にデコルテHDが大幅安。公募・売り出しを発表したトモニHDがストップ安まで売り込まれた。
本日、グロース市場に新規上場したQPS研究所は、高い初値をつけたものの、その後は売りに押されてストップ安で終えた。
日経平均は大幅高。12月に入って初めての上昇は、それまでの流れを一変させるような強い動きとなった。前日が悲観に傾きすぎた感があっただけに、米長期金利が低下すれば反発することは予想できた。ただ、600円を超える上昇というのは意外感がある。前日の下げ分はもちろんのこと、直近3日間の下げをほぼ取り戻している。テクニカル的にも25日線近辺まで押したところで反転した格好となっており、あす以降は下値が堅くなってくることが期待できる。
米国の長期金利やドル円の動向によって、その日ごとに追い風、向かい風の銘柄は出てくるが、それに対して日経平均の乱高下が続いてしまうようだと相場が不安定となってくる。外部環境を踏まえると、きのう5日は下げすぎで、きょう6日は上げすぎ。エキサイティングではあるが、株価を動かす大きな材料が乏しいのに指数に値幅が出るのは好ましいことではない。こんなに簡単に戻せるのであれば、きのう大崩れした際になぜ場中に押し目買いが入らなかったのか。日本株が著しく弱い状況は解消された。ここからは値動きが落ち着いてくるかが注目される。