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明日の戦略
2025年第1週は乱高下して下落、来週は上値の重い展開か
2025/01/10 17:03
 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり438/値下がり1132。主力どころではアドバンテストが5%を超える上昇と、動きの良さが目立った。野村マイクロやカバーが商いを伴って急伸。決算が好感されたイートアンドHDや明光ネットワークが大幅高となり、上方修正を発表した久光製薬が15.1%高と値を飛ばした。

 一方、トヨタ、三井住友、日立などが軟調。前日大幅安となった日本郵船、商船三井、川崎汽船の海運大手3社が連日で売りに押された。インフルエンザ治療薬「タミフル」の供給調整を始めたとの観測が報じられた中外製薬が3%を超える下落。イオンモールやイオンFSなどイオン系の銘柄が決算を材料に大きく売られた。

 日経平均は大幅に3日続落。ファーストリテイリングの大幅安で説明のつく下げではあるが、プライムでは値下がり銘柄が多く、他の銘柄をアグレッシブに買いに行く動きは限られた。

 来週は米国で決算発表が出始める。先陣を切るのはシティグループ、JPモルガン、ゴールドマン・サックスなど金融株。2024年の米国株は、通年でダウ平均がプラス12.9%、S&P500がプラス23.3%、ナスダックがプラス28.6%と、3指数がいずれも良好なパフォーマンスとなった。2025年も米国株がさらに上を試せるかを探る意味でも、決算に対する反応は注目される。反応が良ければ、米国株の上昇基調継続に対する期待が高まる。一方、好決算でも株価の反応が案外であったり、失望決算が相次ぐようだと、高値警戒感が意識される。来週はこれらの決算を消化しながら、日本でも銀行株や保険株など金融株の注目度が高まるだろう。



【来週の見通し】 上値の重い展開か。月曜が休場で立ち合いは4日。翌週20日に米国でトランプ氏の大統領就任式が予定されており、就任式が近づくにつれて身構える動きになっていくと思われる。国内はやや材料難。米国では決算発表がスタートするほか、12月の消費者物価指数(CPI)や小売売上高など注目の経済指標がいくつか出てくる。そのため、米国要因に振らされる場面が多くなるだろう。米指標がインフレへの警戒を和らげる内容となれば、米国株には追い風となる。ただし、その場合には米長期金利が低下して為替は円高(ドル安)に振れる可能性が高い。逆にインフレへの警戒が高まって円安(ドル高)が進むケースでは、介入に対する警戒が浮上してくる。色々と気を揉む要素が多く、日本株は買い手控えムードの強い地合いが続くと予想する。

【今週を振り返る】 軟調となった。東京市場が休場の間の米国株が均せば軟調で軟調であったことから、大発会1月6日の日経平均は500円を超える下落。7日は半導体株が目を見張る上昇となったことで700円を超える上昇となり、終値で4万円を上回った。しかし、節目に乗せた後は買いが続かなかった。半導体株以外には売られる銘柄が多く、8日から10日までは3日続落。10日は決算を発表したファーストリテイリングが大幅安となり、指数を大きく押し下げた。日経平均は週間では約704円の下落となり、週足では陰線を形成した。
2025/01/10 15:45
指標 現値 前日比 騰落率 始値 高値 安値
日経平均 39,190.40 -414.69 -1.05% 39,550.25 39,591.46 39,166.05
TOPIX 2,714.12 -21.80 -0.80% 2,730.73 2,736.29 2,714.12
グロース250 644.72 +1.30 +0.20% 640.93 645.63 639.97
2025/01/10 15:58
指標 現値 前日比 騰落率 始値 高値 安値
為替(ドル/円) 158.35 +0.24 +0.15% 158.12 158.41 157.92
日経平均(日足)
後場概況
日経平均は大幅に3日続落 セブン&アイが後場急伸
2025/01/10 15:51
 10日の日経平均は大幅に3日続落。終値は414円安の39190円。米株市場が休場で寄り付きは小幅な下落にとどまったが、すぐに下げ幅を3桁に拡大。決算を発表したファーストリテイリング<9983.T>が派手に売られたことから、その影響を大きく受けた。10時近辺では下げ幅を400円超に拡大。前引けにかけていったん値を戻したものの、後場に入ると売り直され、安値圏で取引を終えた。TOPIXは安値引け。一方、グロース250指数は売りが先行したものの早々にプラス圏に浮上しており、終値でもプラスを確保した。

 東証プライムの売買代金は概算で4兆2800億円。業種別ではその他製品、金属製品、精密機器などが上昇した一方、海運、輸送用機器、医薬品などが下落した。MBOに関して、米アポロ社の出資検討観測が報じられたセブン&アイ・ホールディングス<3382.T>が後場急伸。半面、決算を材料に売られたファーストリテイリングは6.5%安で終え、1銘柄で日経平均株価を約301円押し下げた。
前場概況
日経平均は3日続落 アドバンテストが大幅上昇
2025/01/10 11:39
 10日の日経平均は3日続落。前引けは193円安の39411円。米国株が休場で寄り付きは小幅な下落。しかし、決算を発表したファーストリテイリング<9983.T>が派手に下げたことで、下押し圧力が強まった。10時近辺では下げ幅を400円超に拡大。39100円台に入ったところで売りが一巡し、その後は値を戻した。それでもファーストリテイリングの影響が大きく、3桁の下落で前場を終えた。ファーストリテイリングが1銘柄で日経平均を約301円押し下げた。グロース250指数は下げて始まった後は早々に切り返しており、プラス圏に浮上している。

 東証プライムの売買代金は概算で2兆2700億円。業種別では非鉄金属、金属製品、精密機器などが上昇している一方、海運、銀行、小売などが下落している。半導体株の動きが良く、中でもアドバンテスト<6857.T>が前引け時点で5%を超える上昇。半面、今25.11期の経常減益見通しを提示したキユーピー<2809.T>が大幅に下落している。
今日の株式見通し
一進一退か 米雇用統計の発表や三連休を前に強弱感が交錯
2025/01/10 07:37
 東京市場は一進一退か。米国は株式市場が休場。短縮取引の債券市場では10年債利回りは小動きにとどまった。ドル円は足元158円10銭近辺で推移している。夜間の日経平均先物は日中比10円安の39550円で取引を終えた。

 来週月曜が休場で、三連休を前に腰の入った買いは期待しづらい。本日米国では12月雇用統計の発表があり、積極的にリスクを取りに行くような動きにはならないだろう。一方、日経平均はきのう大きく下げており、一段安になるようであれば押し目買いは期待できる。きのう1Q決算を発表したファーストリテイリング<9983.T>は、上方修正などはなかったものの、着地は良好であった。場中は強弱感が交錯し、不安定な動きが続くと予想する。米株休場で材料難ではあるが、SQ日でもあり値幅は出るかもしれない。日経平均の予想レンジは39300円-39900円。
市場スケジュール
11月国際収支・貿易収支(8:50)
12月景気ウォッチャー調査(14:00)
5年国債入札
《決算発表》
東宝、ベイカレント、SHIFT、ビックカメラ、U-NEXT、Sansan、パルGHD、マネフォワード、クリレスHD、イズミ、クリエイトSDH、サカタのタネ
中国12月貿易収支
米12月月次財政収支(1/14 4:00)
プレミアム銘柄の最新情報
大きく動いた銘柄
トレーダーズ・コンパス
01/10の日経平均をテクニカル判定
移動平均線
パラボリック
H&L転換
ポイント&フィギュア
総合判定
RSI
50.36
ストキャスティクス
2.17
騰落レシオ
91.79
移動平均乖離率
-1.12
総合判定
売られ過ぎ
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