マーケットの話題

明日の戦略
4桁下落でも週間ではプラス、来週は半導体企業の決算に注目
2024/07/12 16:58
 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1020/値下がり573と、日経平均は4桁の下落となったものの、値上がり銘柄が圧倒的に多かった。米国で住宅株が買われたことを手がかりに、米住宅販売に強みを持つ住友林業が大幅上昇。米長期金利の低下を好感して、三井不動産や住友不動産など不動産株が軒並み高となった。住宅関連が人気化する中、決算が好感されたタマホームが急騰。内需グロース株の再評価機運が高まり、Vチューバー関連のカバーやANYCOLORが買いを集めた。1Q決算を材料にベイカレントがストップ高まで買い進まれた。

 一方、ディスコが8.8%安、東京エレクトロンが6.2%安、アドバンテストが5.6%安と半導体株が軒並み大幅安。ナスダック安や傘下アームの大幅安を嫌気してソフトバンクGが4.4%安と大きく下げた。米長期金利が大きく低下したことから、三菱UFJ、三井住友、東京海上、第一生命など金融株が軟調。円高進行を受けてスズキやSUBARUなど自動車株が売りに押された。1Qが大幅な減益となったセブン&アイが6.5%安。ローツェは1Qが大幅増益となったにもかかわらず、半導体関連が嫌われる中で11.9%安と急落した。

 日経平均は4桁の下落。ただ、週間では278円高とプラスで終えた。木曜まで大きく上昇していたからこそ、下にも値幅が出たと捉えておいた方が良い。新興グロース株は米長期金利の低下に好反応を示している。プライムでも値上がり銘柄の方が多かったように、日経平均が下げたからといって、パニック的な動きにはなっていない。きょう弱かった半導体株も、直近で強く買われた銘柄の下げが大きくなっており、短期的な過熱感が削がれた程度。この先は、大型株に押し目買いが入るのであれば、再び力強い上昇が期待できる。大型株の上値が重くなるのであれば、中小型株に資金が向かう可能性が高い。どちらにしても悪い流れではなく、弱気に傾く局面ではない。

【来週の見通し】 底堅い展開か。東京市場は月曜15日が休場で4日立ち合い。米国では経済指標の発表が多く、4-6月期の決算発表も出始める。欧州では18日にECB理事会が開催されることから、海外の材料に一喜一憂することになるだろう。ディスコ、ASML、TSMCの決算発表が予定されており、グローバルで半導体株の注目度が高まる展開が想定される。国内半導体株の多くは12日に大きく下落したが、これらの決算が良ければ押し目買いが入ると思われる。失望決算となった場合、半導体株は嫌われるだろうが、日本株全体では半導体株を見切って、別の業種に資金がシフトする可能性が高い。米6月CPIが弱かったことから、米国の利下げに対する期待は一段と高まっている。多少不安定となりながらも、買い意欲の強い状態が継続すると予想する。

【今週を振り返る】 荒い動きが続いたが、週間では上昇した。日経平均は週明け8日は米国株高を好感できずに下落したが、9日から11日までは3日連続で3桁の上昇。9日は半導体株が強く買われて800円近く上昇し、10日はファーストリテイリングなど指数構成銘柄に買いが入った。11日は米国株高を追い風に400円近い上昇となり、42000円を上回った。注目の米6月消費者物価指数は市場予想を下回り、米長期金利は低下したが、エヌビディアが大幅安となるなど米国株の反応は案外となった。ドル円が一時大きく円高に振れたことも警戒材料となり、12日は大型株が売り込まれて1000円を超える下落。それでも週間ではプラスで終えた。日経平均は週間では約278円の上昇となり、週足では5週連続で陽線を形成した。
2024/07/12 15:15
指標 現値 前日比 騰落率 始値 高値 安値
日経平均 41,190.68 -1033.34 -2.45% 41,668.86 41,754.76 41,188.29
TOPIX 2,894.56 -34.61 -1.18% 2,895.55 2,914.92 2,890.30
グロース250 677.13 +21.27 +3.24% 655.19 678.82 655.19
2024/07/12 15:28
指標 現値 前日比 騰落率 始値 高値 安値
為替(ドル/円) 159.06 +0.14 +0.09% 158.92 159.44 157.74
日経平均(日足)
後場概況
日経平均は4日ぶり大幅反落 主力大型株が弱く1033円安
2024/07/12 15:25
 12日の日経平均は4日ぶり大幅反落。終値は1033円安の41190円。11日の米国市場では、市場予想を下回る6月消費者物価指数(CPI)を受けて10年債利回りが大きく低下。ただ、これを受けてもエヌビディアが5%超下落するなどグロース株が弱かった。また、米金利低下を受けてドル円は円高(ドル安)に振れたが、CPI発表直後には157円台まで円高が進む場面があり、為替介入も意識された。

 これらの動きを嫌気して500円超下げて始まると、場中も下押し圧力の強い地合いが続いた。半導体株の多くが大幅安となり、半導体株以外でも大型株を中心に値持ちの良かった銘柄が売りに押された。10時近辺では下げ幅を1000円超に拡大。4桁安となったところで売り圧力は和らいだが、下げ渋っても戻りは限られた。後場も週末を前に低空飛行が継続。前場につけた安値(41188円)はかろうじて下回らなかったものの、4桁の下落で取引を終えた。大型株が総じてさえない中、資金は中小型株にシフト。グロース250指数が3.2%高と大きく上昇した。

 東証プライムの売買代金は概算で5兆2300億円。業種別では不動産、水産・農林、サービスなどが上昇した一方、保険、電気機器、海運などが下落した。決算や自己株取得の発表が評価されたSansan<4443.T>に買いが殺到しており、場中は値が付かずストップ高比例配分。反面、上方修正と増配を発表したファーストリテイリング<9983.T>は、発表前に期待買いが入っていたことから利益確定売りに押されて4%を超える下落。日経平均を約214円押し下げた。
前場概況
日経平均は4日ぶり大幅反落 1000円超下げる場面も
2024/07/12 11:38
 12日の日経平均は4日ぶり大幅反落。前引けは835円安の41388円。米半導体株の下落や急速な円高進行を嫌気して、寄り付きから500円を超える下落。半導体株を中心に主力大型株が売りに押される中、安く始まった後も下値模索が続いた。10時近辺では下げ幅を1000円超に広げる場面もあった。ただ、4桁安となったことでいったんの売り一巡感が出てきたことから、以降はやや下げ幅を縮めた。内需を中心に中小型株には買いが入っており、スタンダード指数は開始早々にプラス転換。グロース250指数は3%を超える上昇となっている。

 東証プライムの売買代金は概算で2兆9700億円。業種別では不動産、建設、繊維などが上昇している一方、保険、電気機器、銀行などが下落している。1Qで増収増益を達成したイオンモール<8905.T>が急騰。半面、半導体関連に強烈な逆風の地合いの中、ローツェ<6323.T>は1Qの大幅増益が好感されず急落している。
今日の株式見通し
軟調か 米半導体株安や急速な円高進行が重荷
2024/07/12 07:50
 東京市場は軟調か。米国株はまちまち。ダウ平均が上昇し、S&P500とナスダックが下落した。ダウ平均は32ドル高の39753ドルで取引を終えた。市場予想を下回る6月消費者物価指数(CPI)を受けて、10年債利回りが大きく低下。これを受けて不動産株などには買いが入ったものの、半導体株などハイテク系のグロース株は利益確定売りに押された。エヌビディアは5%を超える下落となっている。

 米金利低下を受けてドル円は円高(ドル安)に振れており、足元では159円10銭近辺で推移している。発表直後には157円台に突入する場面もあり、振れ幅の大きさから為替介入を指摘する見方もある。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて810円安の41560円、ドル建てが765円安の41605円で取引を終えた。

 米長期金利の低下に対して、エヌビディアなどの主力グロース株が売りで反応してS&P500やナスダックが下落したこと、為替のボラティリティが大きくなったことなどから、日本株は大きく水準を切り下げる展開を予想する。日経平均はここまで大きく上昇しているだけに、利益確定売りでも下に値幅は出るだろう。本日、米国では6月生産者物価指数(PPI)の発表があるが、CPIを受けたマーケットの反応から、弱い結果となった場合には、さらに円高が進むとの警戒も強まる。足元の動きが良かった銘柄が売りに押されることで、場中は下押し圧力の強い地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは41200円-41800円。
市場スケジュール
5月第3次産業活動指数(13:30)
《決算発表》
東宝、日置電、リテールPT、古野電、FPパートナー、AIT、日本国土、Chordia
中国4-6月期GDP(11:00)
中国6月鉱工業生産(11:00)
中国6月小売売上高(11:00)
中国6月固定資産投資(11:00)
米7月ニューヨーク連銀製造業景気指数(21:30)
《米決算発表》
ゴールドマン・サックス、ブラックロック
プレミアム銘柄の最新情報
大きく動いた銘柄
トレーダーズ・コンパス
07/12の日経平均をテクニカル判定
移動平均線
パラボリック
H&L転換
ポイント&フィギュア
総合判定
RSI
70.40
ストキャスティクス
24.91
騰落レシオ
119.32
移動平均乖離率
-0.80
総合判定
買われ過ぎ
ページTOPへ