米モンサント－大幅上昇　独バイエルによる買収提案を好感

5月23日 　 終値　 前日比　前日比（％）　 ------------------------------------　　　 MON 106.00 +4.48 +4.41％　　 　5月23日の取引で米農業関連・種子開発大手のモンサント(NYSE：MON）の株価が大幅に上昇した。独バイエルによる総額620億ドルの一方的買収提案を好感した。株価は106.00ドルで取引を終え、昨年7月以来の水準を回復した。ただ、株価はバイエルが提示した買収価格122ドルを下回っており、投資家は買収成立を疑問視しているようだ。 　独バイエルは5月10日付けでモンサントに対し、一株当たり現金122ドルで買収することを提案した。買収価格は5月9日のモンサントの終値89.03ドルに対して37％のプレミアムとなる。バイエルは社債と株式の発行で買収資金を調達する予定で、バンク・オブ・アメリカとクレディ・スイス、ロスチャイルドがアドバイザーに起用されたもよう。 買収が実現すれば、世界最大の農薬・種子メーカーが誕生する。モンサントは18日付けのプレスリリースで、バイエルから買収提案を受け取ったことを認め、提案を取締役会で審査すると発表したが、23日時点でその後新たなリリースはない。