米チャールズ・シュワブ－大幅安　低金利の長期化見通しを嫌気

6月24日　 終値　前日比　前日比（％） ---------------------------------- SCHW 26.15 -3.54 -11.92％ 　6月24日の取引で米金融サービス会社のチャールズシュワブ（NYSE:SCHW）の株価が下落。英国のEU離脱により低金利の長期化見通しが強まったことで、利ざや拡大による収益向上期待が大幅に後退した。チャールズシュワブの株価は前日比11.9％安と急落し2月下旬以来の水準まで下落した。 　24日に結果が判明した英国のEU離脱を受けて世界的に金利が急低下。米10年債利回りは一時1.404％と、過去最低水準をつけた2012年7月以来の低水準へ沈んだ。米国の年内追加利上げの見通しは大きく後退。CMEグループのフェド・ウォッチ・ツールが示す12月FOMC会合での利上げ確率は前日の56％から18％へと大きく低下。短期金利市場では年内の追加利上げは難しいとの見方が増加した。 　信用取引などの金利収入が総売上高の約40％を占めるチャールズシュワブは、金利上昇による利ざやの拡大が収益を押し上げることが期待されているが、利上げペースの見通しが大きく後ずれしたことが嫌気された。また、イー・トレード・ファイナンシャルが11.76％安、ゴールドマン・サックスが7.07％安となったほか、大手銀行株ではシティグループが9.36％安、バンク・オブ・アメリカが7.41％安、JPモルガン・チェースが6.95％安と金融株は軒並み大幅に下落した。