前場コメント No.12 商船三井、オルトプラス、四国電力、ヤマハ発動機、大気社など

2016/12/08(木) 11:30
★10:27  商船三井-野村が目標株価引き上げ 17.3期業績は日系の中で相対的に良い
 商船三井<9104.T>がもみ合い。野村証券では、今17.3期業績は日系の中で相対的に良いと判断。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は220円→360円と引き上げた。
 コンテナ船、ドライバルク船の市況前提に変更はないが、下期からの為替を110円ドルと従来の105円ドルから円安前提に変更し、コンテナ船3社統合の効果を予想に織り込んだとした。他社に比べて先行的に大幅な固定資産の減損と用船の早期解約を実施したため、今17.3期も経常利益の黒字を維持できる見込み。
 なお、コンテナ船の3社統合に関し、新会社は2017年7月に設立され、18年4月からサービス開始を予定。同社は新会社に31%の出資を予定。野村では、新会社により19.3期から600億円のシナジー効果が創出されるとみて、同社に190億円の損益改善効果として織り込んだとした。

★10:30  オルトプラス-ストップ高買い気配 ソニー子会社のフォワードワークスと協業でスマホ向けアプリ制作
 オルトプラス<3672.T>がストップ高買い気配。同社は7日に、ソニー<6758.T>子会社のソニー・インタラクティブエンタテインメント(東京都港区)が出資し設立したフォワードワークス(東京都港区)と協業するスマートフォン向けの新規タイトルに関する取り組みを発表した。
 「プレイステーション」を代表する名作RPG「アーク ザ ラッド」の新作の開発をオルトプラスが担当し、フォワードワークスがパブリッシャーを務める。
 また、フォワードワークスがパブリッシャーを務め、「サクラ大戦シリーズ」などの作品を手がけた広井王子氏が原作・総監督を担当する新作タイトル「ソラとウミのアイダ」の運営業務をオルトプラスが担当する。今後の業績への貢献が期待され、買いが入っている。

★10:33  四国電力-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 注目は原発に関する地裁の動向
 四国電力<9507.T>が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、注目は伊方原発3号機に関する3カ所の地裁の動向とし、投資判断「Neutral」を継続した。目標株価は1190円→1110円と引き下げた。
 エクイティストーリーは変更なし。注目点は3カ所の地方裁判所(松山、大分、広島)で伊方原子力発電所3号機の運転差止仮処分の申し立てが審議中であること。三菱UFJMSの今17.3期経常利益予想は会社計画を上回っているとし、その主因は、修繕費などのコストを少なく推算していることとした。会社前提が保守的であると判断。

★10:36  ヤマハ発-3日続伸 富士重と汎用エンジン技術・米社の譲渡契約を締結
 ヤマハ発動機<7272.T>が3日続伸。同社は7日、富士重工業<7270.T>と、汎用エンジンの技術資産と米国販売会社について、譲渡契約を締結したと発表した。
 富士重が2017年9月末で汎用エンジンなどの生産・販売を終了するという。米社については、富士重の子会社、Subaru Industrial Power Products(米国イリノイ州)の全株式をYamaha Motor Corporation(米国カリフォルニア州)に譲渡する。これにより、同社は北米での富士重の汎用エンジン事業のアフターサービスを継承するとともに、北米での特機事業をさらに強化する。

★10:37  大気社-SMBC日興が目標株価引き上げ 為替前提見直しで18.3期は増益転換と予想
 大気社<1979.T>が反発。SMBC日興証券では、為替前提見直しで来18.3期は増益転換と予想。投資評価「2(中立)」を継続も、目標株価は2450円→2850円と引き上げた。
 円安を踏まえた業績予想の見直しに伴うものであり、セクター内の相対評価に基づく投資評価「2」は据え置き。第2四半期決算発表と同時に自己株式取得を上限10億円・50万株で公表したことにより株価は急上昇したが、すでに11月25日に取得を終了。円安によって、海外子会社の換算業績は回復する一方、日系製造業の海外投資停滞が続くリスクもあり、海外比率が高いゆえに先行き不透明感が残るとの見方を示した。


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