前場コメント No.12 四国電力、神戸製鋼所、新日鉄住金、九州電力、サンドラッグなど

2017/02/16(木) 11:30
★9:57  四国電力-みずほが目標株価引き上げ 原発運転差し止め訴訟の動向を引き続き注視
 四国電力<9507.T>がもみ合い。みずほ証券では、複数の地裁で続く原発運転差し止め訴訟の動向を引き続き注視したいとし、投資判断「中立」を継続した。目標株価は1050円→1150円と引き上げた。
 3Q決算内容、市況前提などの見直しを踏まえ、業績予想を見直し。引き続き、短期的には係争中の3つの地裁(広島、松山、大分)での裁判の動向を注視する必要があるとした。来18.3期は伊方3号機が安定稼働を継続する前提としても、同原発や主力石炭火力の定検による固定費増などの影響から、バリュエーション基準となるスライドタイムラグ影響調整後ROEは6%台までの回復にとどまり、年間50円配当への復帰も19.3期になるとの見方に変更はなし。

★10:02  神戸鋼と新日鉄住-軟調 軽量化適した「ホットスタンプ材」事業の展開拡大
 神戸製鋼所<5406.T>と新日鉄住金<5401.T>が軟調。16日付の日経新聞朝刊で、神戸製鋼所が、加熱してプレスすることで強度が出る「ホットスタンプ材」と呼ばれる鋼板に参入したと報じられた。
 日本で実質的に唯一、量産している新日鉄住金も今後の需要増を見越し生産能力を約2割高めるという。軽量化のためにアルミや炭素繊維など鉄以外の採用が広がるなか、鉄鋼各社は一般的な鋼板でもハイテン(高張力鋼板)でもない「第3の鋼板」を品ぞろえに加えて対抗するとみられる。しかし株価は、地合いの悪いなかで下落している。

★10:06  田辺三菱製薬-野村が目標株価引き上げ Gilenyaの特許満了が依然課題として残る
 田辺三菱製薬<4508.T>がもみ合い。野村証券では、Gilenyaの特許満了が依然課題として残るとし、レーティング「Neutral」を継続した。目標株価は2400円→2550円と引き上げた。
 国内主力品Remicade、Simponiの好調を受け、19.3期まで安定的な業績を継続する見込み。課題は19年2月に満了する多発性硬化症治療薬Gilenyaの特許満了であり、現状では同薬剤の減収減益をオフセットする新薬が見当たらないとした。

★10:09  九州電力-みずほが目標株価引き上げ 玄海原発再稼働へ地元調整と裁判の動向を注視
 九州電力<9508.T>が続伸。みずほ証券では、玄海原発再稼働に向け、地元調整と裁判の動向を注視したいとし、投資判断「中立」を継続した。目標株価は1200円→1300円と引き上げた。
 3Q決算内容や市況前提、原発稼働前提の見直しなどから業績予想を見直し。原子力規制委員会による適合性審査の進ちょくを踏まえ、玄海原発の再稼働前提を前回予想比1カ月前倒しして2017年10~11月に設定し、適用PBR算定時に参照するスライドタイムラグ影響調整後ROEを上方修正したため、目標株価を引き上げ。玄海原発の再稼働に向け、原子力規制委員会の適合性審査は着実に進ちょくしており、今後は佐賀地裁での運転差し止め仮処分訴訟や立地自治体との調整の動向を注視したいとした。

★10:13  サンドラッグ-3日続落 1月月次既存店売上高1.2%増も12月から低下
 サンドラッグ<9989.T>が3日続落。同社が15日に発表した1月度月次売上高は、単月で既存店ベース1.2%増(12月は1.6%増)、全店ベース4.8%増(同5.6%)だった。また、ディスカウントストア事業は既存店ベース2.3%増(同3.3%増)、全店ベース7.7%増(9.2%増)だった。

★10:14  ユニーファミマ-3日続落 ヨガスタジオなど導入のショッピングセンター運営 CCCと
 ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028.T>が3日続落。16日付の日経新聞朝刊で、同社が新しい商業施設の展開に乗り出すと報じられた。
 「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区)と組み、ヨガスタジオやフードコートなどを売り場に導入したショッピングセンターを運営するという。まず名古屋市内の総合スーパーを24日改装・開業するとされる。しかし、軟調な地合いのなかで株価へのポジティブな影響は限定的だ。


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