前場コメント No.16 清水建設、富士通、クレディセゾン、日立建機、日本精工など

2017/02/17(金) 11:30
★10:37  清水建設-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 通期決算へ株主還元施策の変化に注目
 清水建設<1803.T>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、通期決算に向けて株主還元施策の変化に注目。投資判断「Overweight」を継続も、エクイティリスクプレミアム上昇により、目標株価は1210円→1200円と引き下げた。
 今17.3期3Q決算は好決算であったが、通期ガイダンスおよび配当水準引き上げといったメッセージはなかった。それにも関わらず、決算発表翌日15日の株価はポジティブな展開。三菱UFJMSではこの要因として、決算発表同日の電話会議での「株主還元に関しては総還元性向を意識したい」といったコメントがきっかけとなったのではないかと推察。前16.3期の連結配当性向実績は21.2%であり、「今後については、配当水準の妥当性、自社株買いの是非を検討している」との会社側の姿勢はポジティブな印象を与えるものであるとした。

★10:39  富士通-底固い スマホ生体認証でIoT機器介したクラウドサービスを安全に利用する技術開発
 富士通<6702.T>が底固い。同社は16日に、同社傘下の富士通研究所はスマホが備える生体認証機能と近距離無線機能を活用して、IoT機器を介したクラウドサービスを安全かつ簡単に利用できる技術を開発したと発表した。
 開発技術により、利用者は、様々なIoT機器を介したクラウドサービスを、自分のスマホの生体認証を行うだけで利用でき、安全かつ利便性を高めた利用が可能となるという。また、サービス提供者は、個人の生体認証情報をそれぞれの機器やサービスごとに管理することなく、生体認証を用いた強固な本人認証を実現したサービス提供が可能となるとしている。

★10:41  クレディセゾン-大和が目標株価引き上げ 本業のカード利用は伸びが加速している
 クレディセゾン<8253.T>がもみ合い。大和証券では、本業のカード利用は伸びが加速していると判断。投資判断「アウトパフォーム」を継続、目標株価は2200円→2480円と引き上げた。
 評価ポイントは3点。(1)バリュエーションの割安感。利息返還や共同基幹システム、みずほ銀行との関係を巡る不透明感が株価のディスカウント要因になっていると考えるが、過度な懸念が織り込まれていると判断。(2)本業の力強さ。10~12月期のカード利用金額は前年同期比7.0%増と伸び率が加速。KDDIによるクレジットカード自社発行化によるマイナス要因がおおむね一巡したことも追い風に高い成長を実現。(3)日経225採用銘柄。日銀のETF買入による株式需給面での支援効果は大きい。バリュエーション指標に目を向けると、来期予想PERは9.1倍、前16.12期実績PBRは0.79倍と指摘。

★10:45  日立建機-続落 IT活用建機の遠隔監視サービスを拡充
 日立建機<6305.T>が続落。17日付の日経産業新聞で、同社がITを活用した建機の遠隔監視サービスを拡充すると報じられた。
 AIを組み込み、故障を事前に予知する機能を高めるという。サービスを提供する地域もロシアや欧州南部などに広げるとされる。2018年3月には全世界の契約数が17年3月見込みより数十%多い6万台超に伸ばす見込みのもよう。しかし、地合いの悪い中で売り優勢の展開となっている。

★10:46  日本精工-JPモルガンが目標株価引き上げ 実力発揮の年を迎えよう
 日本精工<6471.T>が3日続伸。JPモルガン証券では、実力発揮の年を迎えようとコメント。投資判断「Neutral」を継続も、目標株価は900円→1500円と引き上げた。
 自動車向けの好調な販売と産業機械の緩やかな回復に加え、マクロ前提の上方修正を伴い、来18.3期以降の予想を大幅に上方修正。世界の自動車需要の低成長や低迷する工作機械を中心とする産業機械市場のマクロ前提に加え、円高影響、完成車メーカーからの売価圧力、カルテル課徴金などのリスクを織り込んできた。一方、(1)自動車向けの好調な販売動向、(2)産業機械事業が半導体や建機向けに緩やかな底入れ、(3)円高から一定の円安水準の落ち着き、(4)想定を下回る売価圧力と原価低減努力、(5)カルテル課徴金も収束に向かいつつある点を反映させ、業績予想を大幅に見直したとしている。


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