前場コメント No.13 クラリオン、島津製作所、テルモ、三菱電機、日本ゼオンなど

2017/02/21(火) 11:30
★10:14  クラリオン-三菱UFJMSが目標株価引き上げ ADASは順調に拡大している
 クラリオン<6796.T>がもみ合い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、ADAS(Advanced Driver Assistant System)は順調に拡大していると判断。投資判断「Overweight」を継続、バリュエーション倍率引き上げにより、目標株価は480円→500円と引き上げた。
 エクイティストーリーは「ADASの収益貢献顕在化への期待」で従来から変更はなし。3Q決算ではADASを含む特機事業の売上高は前年同期比+9%、このうち半自動駐車システムを含む国内OEM(相手先ブランドでの製造)向けは同+52%を達成した。一方、カーナビ・カーAVは欧米が想定より弱く、また中国の販売不振は三菱UFJMS・会社予想を下回る。カーナビ・カーAV事業の下振れを考慮し、今17.3期~19.3期の調整後営業利益予想を引き下げるとした。

★10:18  島津製作所-みずほが目標株価引き上げ バリュエーション切り上がり余地は限定的
 島津製作所<7701.T>が反発。みずほ証券では、バリュエーション切り上がり余地は限定的とみて、投資判断「中立」を継続した。目標株価は1700円→1800円と引き上げた。
 主力事業である計測機器は、景気変動の影響を受けにくい官公需や製薬業界などでの研究開発投資の需要を享受し、相対的に安定成長が期待できるという従来からの見方は不変。一方、未実現利益の増減による特殊要因や固定費増などはあるものの、3Q実績で確認された計測機器の収益性改善(為替を除くベース)テンポの一服を踏まえると、さらなるバリュエーションの切り上がりは期待しづらいと判断。同社業績および株価は為替との相関が比較的高いことから、為替変動の影響には留意したいとした。

★10:23  テルモ-みずほが目標株価引き下げ 現場感覚が強い新社長の経営手腕に注目
 テルモ<4543.T>が続伸。みずほ証券では、M&A(合併・買収)の進ちょくと現場感覚が強い新社長の経営手腕に注目。投資判断「買い」を継続も、目標株価は5000円→4800円と引き下げた。
 今17.3期に相次いで行ったM&Aの今後の進ちょくと、中途入社ながら心臓血管カンパニーを率いてきて現場感覚が強い佐藤氏が4月に社長就任予定であることから、その経営手腕が注目点。買収費用などを除くと業績面に大きな変化は生じていないと指摘。

★10:28  三菱電と東芝-高い 合弁がメガソーラーシステム向けパワーコンディショナを発売
 三菱電機<6503.T>と東芝<6502.T>が高い。21日付の日経産業新聞で、両社合弁の東芝三菱電機産業システム(東京都中央区)が、大容量太陽光発電(メガソーラー)システム向けのパワーコンディショナー(電力変換器)を4月から国内で発売すると報じられた。
 対応できる直流電圧が1500ボルトと国内メーカー製では最大級だという。容量や対応電圧を上げることで、設置台数を抑え、送電ロスや配線費用を抑えられるとされる。業績拡大への貢献が期待され、買いが入っている。

★10:30  日本ゼオン-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 持続的な利益成長が可能な収益体質
 日本ゼオン<4205.T>が4日ぶり反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、持続的な利益成長が可能な収益体質を改めて評価。投資判断「Overweight」を継続、目標株価は1160円→1410円と引き上げた。
 収益体質の安定しているエラストマー素材部門の利益を土台に、高機能材料部門におけるLiBバインダーなどが成長をけん引するというストーリーが、今後も続く見込み。加えて、足元での合成ゴムおよびブタジエン市況の上昇も収益の追い風。一方で、ROEスプレッドに基づく目標株価は現値を上回る1410円。また、現値をベースとした来18.3期予想PERは11.6倍で、これはカバーする電子材料9社平均値20.5倍を下回る。上記のポジティブ要素が現在の株価には十分に織り込まれていないと判断。


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