前場コメント No.9 パナソニック、三菱電機、住友商事、ビューティ花壇、住友化学など

2017/02/23(木) 11:30
★9:36  パナソニック-BNPパリバが目標株価引き上げ 食品流通でのIoTはHACCP導入で加速か
 パナソニック<6752.T>が3日続伸。BNPパリバ証券では、食品流通でのIoTはHACCP導入で加速かとコメント。投資判断「BUY」を継続、目標株価を1400円→1450円と引き上げた。
 “S-cubo”という遠隔データサービスによる、“設備売り切り型”から“付加価値サービス型”へのビジネスモデルの転換に注目。AIを活用した“故障予知”が有望と考えられる。サンデンの“e-mesh moderno”は、食品の原材料から最終製品までのトータルサプライチェーンのIoTサービスで、HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)厳格化を見据えたもの。食品流通業界でもIoT・AIビジネスの拡大が期待できるとした。今17.3期営業利益を2850億円、来18.3期を3350億円と予想。

★9:39  三菱電機-みずほが目標株価引き上げ 総合電機メーカーとしては株価はおおむね妥当水準
 三菱電機<6503.T>が反発。みずほ証券では、総合電機メーカーとしては株価はおおむね妥当水準と判断。投資判断「中立」を継続も、目標株価は1500円→1600円と引き上げた。
 3Q決算では、主力のFAシステム(全社営業利益の3割弱を占めると推定)の受注は、中国/韓国向けのけん引により16年9月以降前年同月比2ケタ増が続くなど好調持続が確認された。ただし同時に、重電システムでの不採算案件が発生するなど、FA機器のピュアプレーヤーとは違い、複数の事業を抱える総合電機メーカーとしての同社のリスクも再確認された内容。国際競争力を有する事業が比較的多いことや、バランスの取れた事業ポートフォリオに対する高評価は不変だが、株価は投資指標面では世界重電企業の平均並みまで評価されていることを考慮すると、総合電機メーカーとしては妥当水準、上値余地は限定的と判断。

★9:39  住友商事-みずほが目標株価引き上げ 中計の資本配分はリスクプレミアム抑制には不十分
 住友商事<8053.T>が3日続伸。みずほ証券では、現中計の資本配分方針はリスクプレミアム抑制には不十分とみて、投資判断「アンダーパフォーム」を継続した。目標株価は1100円→1300円と引き上げた。
 過去の資本配分をみると、過去7カ年累計では投資CFおよびグロス投資額ともにほぼ適正範囲内にある。一方で、同社の投下資本リターンは低位にある。問題は、資本配分の大枠ではなく、その細目にあると想定(個別の配分の適正化が必要)。また、同社の実質レバレッジは過大とみられ、来18.3期以降も追加的な抑制が望ましい。同社は今17.3期3Q決算電話会議で、現中計期間累計の投資は、おおむね計画通り実行されるとみていると説明。同社の配当後の基礎FCF余力の創出は限定的にとどまり、株式市場が同社株式に暗に要求する株式リスクプレミアムには上昇圧力が継続する見込み。

★9:40  ビューティ花壇-急騰 逸失利益を請求など判決確定で1.1億円の特別利益発生
 ビューティ花壇<3041.T>が急騰。同社は22日に、ウエディング施設である「Duo Domo」における業務委託契約に関する保証金返還請求および逸失利益を請求する訴訟の判決が確定したことにより、特別利益約1億1300万円を17.6期3Qに計上すると発表した。17.6期通期連結業績予想は、現在精査中としている。

★9:43  住友化学-野村が目標株価引き上げ 石油化学と情報電子化学を増額修正
 住友化学<4005.T>が変わらずを挟んで5日続伸。野村証券では、石油化学と情報電子化学を増額修正。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は450円→700円と引き上げた。
 今17.3期以降の野村予想を上方修正。今回、今17.3期以降の石油化学と情報電子化学の予想を増額修正。メチオニンの需給悪化リスクや17年4~6月期に完工を予定しているフェーズ2プロジェクトの工事遅延や稼働時の立ち上げコストリスクは懸念されるが、在庫調整などで伸び悩んでいる農薬事業などが明確に回復に転じれば、現状より高い評価は可能とした。


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