前場コメント No.11 ディスコ、ピジョン、王子HD、渋沢倉庫、五洋建設など

2017/03/08(水) 11:30
★10:20  ディスコ-野村が目標株価引き上げ 「半導体も社員もピカピカに磨き抜け」
 ディスコ<6146.T>がもみ合い。野村証券では、社長ミーティングを受けて「半導体も社員もピカピカに磨き抜け」とコメント。レーティング「Buy」を継続、目標株価を16862円→19835円と引き上げた。
 同社は自社の展開する事業を「切る」「削る」「磨く」という3つの技術の領域から逸脱しないということ基本方針に、事業を通じて日々進歩していく科学を人々の暮らしの豊かさや快適に帰結させていくことを、社会的使命としている。「切る」「削る」「磨く」の対象は半導体に限定せず、ガラスや樹脂も事業領域としており、大きな事業を獲得している。社長ミーティングでは、主に経営方針や成長戦略について議論がなされ、業績への言及はなかったが、2月以降の半導体業界のTSVやFOWLPへの投資機運の盛り上がりから、19.3期の業績予想を修正。

★10:27  トレックスセミ-反発 出力を高精度・高速制御するコンバータ発売
 トレックス・セミコンダクター<6616.T>が反発。8日付の日刊工業新聞で、同社が低い電圧帯で出力電圧を高精度で高速に制御する直流(DC)/DCコンバーター「XC9273シリーズ」を発売したと報じられた。
 電源を供給する半導体で負荷電流が急激に変化した際に、変化した電圧を目的の値に戻す復帰時間を従来比で約10分の1に縮めたという。半導体を安定した電圧で動作できるとされ、サンプル価格は100円(税抜き)、1年後に月100万個の出荷を目指すもよう。

★10:27  ピジョン-大和が目標株価引き上げ 会社計画は保守的との見方
 ピジョン<7956.T>が4日ぶり反落。大和証券では、会社計画は保守的と判断。投資判断「2(アウトパフォーム)」を継続、目標株価は3170円→3470円と引き上げた。
 16年度営業利益は160億円(前期比10%増)で、日経観測を超過達成。会社の営業利益計画は17年度が170億円(前期比6%増)、19年度が200億円(年平均伸長率8%増)とされたが第一印象はネガティブとコメント。

★10:28  王子HD-大和が目標株価引き上げ 国内モメンタム悪化で短期的には業績停滞局面
 王子ホールディングス<3861.T>が小動き。大和証券では、国内モメンタム悪化で、短期的には業績停滞局面と判断。投資判断「3(中立)」を継続も、目標株価は500円→520円と引き上げた。
 原燃料高の影響を勘案し、大和利益予想を減額修正。ただし、原燃料高を値上げ、海外損益改善などでカバーし、17年度は増益となる見込み。短期的に業績停滞局面が続くとの見方は変わらないとした。

★10:29  渋沢倉庫-3日続伸 通期営業益を上方修正 保管貨物の増加や採算性向上で
 渋沢倉庫<9304.T>が3日続伸。同社は7日、17.3期通期の連結営業利益予想を従来の31.0億円から32.8億円(前期比18.4%増)へと引き上げると発表した。倉庫業務における保管貨物の増加や採算性の向上が寄与する。
 また、17.3期通期の連結純利益予想については従来の19.2億円から16.8億円(前期並み)へと引き下げた。物流事業における一部資産グループについて、収益性の低下が認められたことから、減損損失約5億円を計上する予定となったことなどが響く。

★10:33  五洋建設-野村が目標株価引き上げ 準大手の中で相対的に選好したい
 五洋建設<1893.T>が反発。野村証券では、準大手の中で相対的に選好したいとコメント。レーティング「Buy」を継続、目標株価を735円→774円と引き上げた。
 来18.3期以降は次期中期経営計画の年度となる。現中計の期間では、国内建築の採算改善が業績拡大をけん引してきた。新中計の期間においては、国内土木の増収効果が増益に寄与する見込み。海上土木では他社の施工不良などによって発注が停止していたこともあったが、環境は正常化する見込み。今後の公共事業費の好影響も見込まれるため、準大手の中で、同社を選好するスタンスをとっているとした。
 新中計で海外業績の改善を会社が示すか否かは注目点。良好な受注動向を考慮して、国内建築の売上高を上方修正。


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