後場コメント No.3 グンゼ、シーアールイー、ライトオン、住友電気工業、パイオニアなど

2017/03/13(月) 15:00
★13:04  グンゼ-4日続伸 台湾のタッチパネル向け導電性スパッタ・フィルム製造・販売から撤退
 グンゼ<3002.T>が変わらずを挟み4日続伸。同社は10日、連結子会社の郡宏光電(台湾)でのタッチパネル向け導電性スパッタ・フィルムの製造・販売事業から撤退すると発表した。
 郡宏光電は、昨今の電子部品業界の需要低迷とフィルムの市場価格の下落で収益性が悪化していた。グンゼは17.3期連結決算で、固定資産減損損失などの特別損失を計上する見込み。タッチパネル向け導電性スパッタ・フィルムの製造・販売は、今後も日本で継続する予定とした。収益性の改善への期待から、株価は上昇している。

★13:13  富士フイルム-4日続伸 傘下が他人のiPS細胞で治療する試験を開始
 富士フイルムホールディングス<4901.T>が4日続伸。13日付の日経新聞朝刊で、同社出資先のバイオベンチャー、サイナータ・セラピューティクス(オーストラリア)が、他人のiPS細胞で病気を治療する治験を英国で始めたと報じられた。
 白血病治療のために実施する骨髄移植で副作用の急性移植片対宿主病(GVHD)が起きた患者らが対象だという。成績次第で日本での実施も検討するとみられる。使用するのは富士フイルム傘下のセルラー・ダイナミクス(米国)が健康な人から作製した医療用の高品質なiPS細胞とされ、今後の収益の伸びが期待され、買いが入っている。

★13:16  シーアールイー-大幅に5日ぶり反落 上期営業益32.2%減 フィー収入の減少などで
 シーアールイー<3458.T>が大幅に5日ぶり反落。同社は10日に、17.7期上期(8-1月)の営業利益は2.7億円(前年同期比32.2%減)だったと発表した。
 アセットマネジメント事業において、信託受益権売買の媒介手数料収入などの一時的なフィー収入が減少したことなどが響いた。なお、通期の会社計画44.7億円(前期比1.9%増)は据え置いた。

★13:22  ライトオン-反発 「Right-on」を4月に台湾へ出店 海外初の店舗
 ライトオン<7445.T>が3日ぶり反発。同社は3月13日10時に、ジーンズカジュアルショップ「Right-on」を海外に初出店すると発表した。4月12日に第1号店として、台湾で「Right-on 微風復興店」をオープンする。
 今回、海外初出店を台湾に選定した理由として、台湾の消費習慣は日本と似ており、台湾のアパレルマーケットに、より豊富なジーンズカジュアル商品を提供できることから選定したとしている。日本での品ぞろえを軸に、MENS・WOMENS・KIDSで展開。自社ブランドのほか、人気のナショナルブランドも厳選し、さまざまなテイストに合うセレクトで幅広いバリエーションで販売するとした。

★13:24  住友電工-底堅い タイで食品など向けに水処理事業参入
 住友電気工業<5802.T>が底堅い。13日付の日経産業新聞で、同社がタイで繊維や食品工場向けの水処理事業に参入すると報じられた。
 日本の繊維メーカーから、自社開発の水処理膜を使った装置をこのほど受注したという。水処理膜は中国や台湾で販売してきたが、東南アジアでは環境規制の高まりを背景に膜を含めた装置全体での引き合いが増えているとされる。海外受注の拡大で水処理関連事業の売上高を3年後に3倍の30億円に増やす考えのもよう。

★13:28  パイオニア-MSMUFGが「OW」へ引き上げ 中計減額は織り込まれている
 パイオニア<6773.T>が変わらずを挟んで大幅に5日続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券が、投資判断を「Equal-weight」→「Overweight」、目標株価を230円→300円と引き上げたことが観測されている。
 オランダのHERE社との提携範囲が拡大し、地図子会社であるインクリメントPの企業価値を株価に織り込める時期は近いと注目。17年度営業利益予想は133億円→91億円に減額したものの、株価はすでに来期業績が中期経営計画から大幅に引き下げられることを織り込んでいると判断。


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