前場コメント No.10 東洋ゴム、昭和シェル、JFEHD、カシオ、浜松ホトニクスなど

2017/03/14(火) 11:29
★9:38  東洋ゴム-JPモルガンが目標株価引き上げ 米国タイヤ需要の大口径シフトで成長局面に
 東洋ゴム<5105.T>が続伸。JPモルガン証券では、米国タイヤ需要の大口径シフトで持続的成長局面入りと判断。投資判断「Overweight」を継続、目標株価を2000円→2600円と引き上げた。
 業績予想修正に伴い、17年12月までの目標株価を再度引き上げ。短期的には原材料高先行でマージンは圧迫されるも、米国を中心に値上げが徐々に浸透し、下期以降スプレッドは好転する見通し。また、米国市販タイヤの高インチ化は構造的と考えられ、18インチ以上の大口径市場での競争力が高い同社には中期的な追い風となる見通し。

★9:42  昭和シェル-SMBC日興が目標株価引き上げ 太陽光パネルの事業方針を赤字解消に転換
 昭和シェル石油<5002.T>が4日ぶり反発。SMBC日興証券では、太陽光パネルの事業方針を総経費削減による赤字解消に転換と注目。投資評価「2(中立)」を継続、目標株価は1000円→1180円と引き上げた。
 前16.12期決算説明会および2月27日実施のトップセミナーにおいて、ソーラーパネル事業の収支改善策が示された。従来の工場の稼働最大化を前提とした戦略から、総経費の削減による収益性最重視の戦略へと切り替えたことが表明された。従来の考え方は、フル稼働によるパネルの原価低減を最重視したものであったが、今期は、国内外市場での需要減速を背景に、減産や経費削減による部門収支の赤字解消を目指す。また、前期末に減損を実施したことで、部門の減価償却費が大幅に減少することも寄与する見込みとした。

★9:45  JFEHD-6日続落 中国鉄鋼最大手と車部品原料の鉄粉を製造・販売
 ジェイエフイーホールディングス<5411.T>が6日続落。14日付の日経新聞朝刊で、同社傘下のJFEスチール(千代田区)が中国の鉄鋼最大手と組み、自動車部品の原料となる鉄粉の製造・販売を同国で始めると報じられた。
 日本の鉄鋼メーカーが合金を添加した付加価値の高い鉄粉の製造ノウハウを中国に持ち込むのは初めてとされる。中国の自動車市場は需要の波があるものの中長期的に拡大が見込まれており、現地生産で競争力を高める考えのもよう。しかし株価は、軟調な地合いのなかで下落している。

★9:45  カシオ計算機-SMBC日興が目標株価引き上げ 教育事業回復の道筋が見えることを期待
 カシオ計算機<6952.T>がもみ合い。SMBC日興証券では、教育事業回復の道筋が早期に見えることを期待。投資評価「2(中立)」を継続も、目標株価は1200円→1600円と引き上げた。
 今17.3期3Q決算の発表を踏まえて業績予想を見直し、適用バリュエーションレンジを引き上げたことで、目標株価を増額。従前から予想してきた時計事業の成長ストーリーの大枠に変更はないとしたが、(1)デジカメ事業での中国ローカルメーカーとの競合激化、(2)教育事業の生産トラブルを含めた想定以上の下振れ、(3)新規事業の遅れなどの影響を反映させ、業績予想を下方修正。
 社長就任1年半を迎える樫尾和宏社長の下、社内での危機意識は強まっているとみられ、コンシューマ開発本部の立ち上げなど改革に動きつつある。社長のリーダーシップで経営/IR体制を変え、市場とのコミュニケーションを改善させ、失った信頼を回復することが今後のカタリストと指摘。

★9:46  浜松ホトニクス-TIWが「2」継続 ビジネス自体はおおむね想定線
 浜松ホトニクス<6965.T>が4日ぶり反落。投資情報会社のTIWでは、ビジネス自体はおおむね想定線とみて、投資評価「2(Neutral)」を継続した。
 足元為替は前提比で円安基調であるほか、医用機器や産業機器が当面底堅く推移する公算が大きく、通期で若干上乗せできる可能性もある。ただし、来期にかけて収益成長を加速する材料は見出しづらく、現在の株価に割安感が見られないことを踏まえれば、株価は当面市場平均並みの展開が予想されるとした。


日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 38,405.66 +470.90
TOPIX 2,743.17 +56.69
グロース250 647.40 +2.79
NYダウ 38,386.09 +146.43
ナスダック総合 15,983.08 +55.18
ドル/円 156.94 +0.60
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ