前場コメント No.1 太陽誘電、カプコン、ソフトバンク、メディアス、トヨタなど

2017/05/11(木) 11:30
★9:00  太陽誘電-買い気配 野村が「Buy」へ引き上げ MLCCの短・中期見通しを引き上げ
 太陽誘電<6976.T>が買い気配。野村証券では、MLCCの短・中期見通しを引き上げ。レーティングを「Neutral」→「Buy」、目標株価は1510円→1900円と引き上げた。
 短・中期の業績予想を増額。短期では、従来から野村が指摘してきたMLCCの需給ひっ迫を背景とした値下がり緩和とSAW/FBAR事業の見通しが、野村想定ほどは軟化していないことを反映。中期では同社のMLCC事業の収益基盤が、産機・基地局・車載・医療機器向けへの拡販と、現状市場シェア2番手メーカーに対する競争優位性拡大によって、強固になるとの見方を取り入れたとした。MLCCは16.3期から実施してきた先行投資が、今後刈り取り期に入る見込み。

★9:00  カプコン-売り気配 大和が「3」へ引き下げ 目先の不透明感を見極める展開
 カプコン<9697.T>が売り気配。大和証券では、目先の不透明感を見極める展開と判断。投資判断を「2(アウトパフォーム)」→「3(中立)」、目標株価を2870円→2570円と引き下げた。
 焦点は他社との協業も含めたモバイルゲームの収益拡大によるファンダメンタルズの転換が起きるかにあると考えられるが、モバイルゲームで新展開が見えてくるのは来19.3期と予想される。今18.3期業績は詳細が不明である「大型タイトル(新作)」をはじめとするパッケージゲームソフトウェアの出荷動向に左右されると推測され、まずはファンダメンタルズの転換ではなく、今18.3期の業績達成確度と「大型タイトル(新作)」がIP(Intellectual Propertyの略。知的財産権)として確立されるかに、株式市場の注目は集まると予想されるとした。

★9:00  ソフトバンクG-続伸 前期営業益13%増 スプリント事業のセグメント利益の増加などで
 ソフトバンクグループ<9984.T>が続伸。同社は10日に、17.3期通期の連結営業利益は1兆0260億円(前期比12.9%増)だったと発表した。
 国内通信事業で311億8300万円、スプリント事業で1249億3800万円、それぞれのセグメント利益が増加したほか、新設のアーム事業で129億1900万円のセグメント利益を計上したことなどが寄与した。市場コンセンサスは1兆1410億円となっている。
 また、17.3期通期の連結純利益は1兆4263億円(前期比3.0倍)だった。スーパーセル株式の売却益を計上したことなどが寄与した。

★9:01  メディアス-買い気配 株主優待制度を導入 クオカード1000~2000円分
 メディアスホールディングス<3154.T>が買い気配。同社は5月10日の大引け後に、株主優待制度を導入すると発表した。毎年6月末日時点で1単元(100株)以上を保有する株主が対象。継続保有期間3年未満で「クオカード」1000円分、3年以上ならば2000円分を贈呈する。

★9:01  トヨタ-3日ぶり反発 今期20%営業減益見込む 自社株買いを好感
 トヨタ自動車<7203.T>が3日ぶり反発。同社は10日、18.3期通期の連結営業利益予想を1兆6000億円(前期比19.8%減)にすると発表した。
 17.3期通期の営業利益は1兆9944億円(前の期比30.1%減)だった。世界販売台数は増加するも、為替変動や諸経費の増加が響き、減益となった。
 併せて、上限5000万株・2500億円の自己株取得枠を設定した。

★9:01  武田-反発 今期16%営業増益見込む 和光純薬工業の株式売却益の計上などで
 武田薬品工業<4502.T>が反発。同社は10日に、18.3期通期の連結営業利益予想を1800億円(前期比15.5%増)と発表した。和光純薬工業の株式売却益1060億円を計上することなどが寄与する。なお、市場コンセンサスは1893億円となっている。
 併せて発表した、17.3期通期の連結営業利益は1559億円(前期比19.1%増)だった。その他の営業収益に日本の長期収載品事業を武田テバ薬品へ移管した際に生じた事業譲渡益1029億円を計上したことや、販管費や研究開発費が主に円高による影響で減少したことなどが寄与した。


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