前場コメント No.10 小田急電鉄、阪急阪神、味の素、スズキ、キーエンスなど

2017/05/30(火) 11:30
★9:54  小田急電鉄-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 会社今期ガイダンスはやや保守的
 小田急電鉄<9007.T>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、会社今期ガイダンスはやや保守的と判断。投資判断「Neutral」を継続も、目標株価は2670円→2740円と引き上げた。
 決算説明会において、今18.3期中にも完成が見込まれる複々線による運行本数増などのダイヤ改正効果が従来見込み(16.3期比で21.3期までに運輸収入が50億円増収)を上回ることに自信を示した。足元までの鉄道収入が堅調に伸びていることがその背景にあると推察。一方、同社資産が集中する新宿駅西口エリア再開発の動きがまだ表面化していないとし、複数の地権者間調整にもうしばらく時間を要するもようとした。

★9:56  阪急阪神-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 首都圏の不動産賃貸事業規模拡大を狙う
 阪急阪神ホールディングス<9042.T>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、首都圏の不動産賃貸事業規模拡大を狙うと注目。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は4100円→4400円と引き上げた。
 決算説明会において、2025年度時点のありたい姿を示した長期ビジョンを発表。今後の沿線人口減少が見込まれる梅田・沿線エリアにストックが集中している現状をリスクとし、2040年にかけても人口減少が限定的とみられる東京都心5区に不動産賃貸事業資産を積み上げる戦略を示した。具体的には不動産賃貸事業の資産規模を前17.3期末時点の約450億円から、26.3期末には約2000億円までの拡大を目指すとされるとした。

★10:00  味の素-SMBC日興が目標株価引き上げ 先端バイオ医療関連事業へと視点が移行
 味の素<2802.T>がもみ合い。SMBC日興証券では、新たな海外成長と先端バイオ医療関連事業へと視点が移行したと判断。投資評価「2(中立)」を継続も、目標株価は2060円→2370円と引き上げた。
 業績予想は5月25日時点のIBESコンセンサス並みであるとしたが、今後は海外事業とアミノサイエンス事業が予想以上に拡大するかに注目。海外事業では、過去に比べて新興国での事業規模が大きくなったこともあり、同社は欧米など先進国も含めた成長を目指す。中間所得層の勃興に沿った業績拡大など理解しやすかった新興国成長ストーリーに対し、先進国での事業拡大は競争環境などの相違もあって未知数な面が多い。同社はアミノサイエンス事業で、先端バイオ医療周辺領域での成長を目指すが、今18.3期の先行投資の成果が表面化する確度や、ビジネスモデル自体の理解が難しいことから、業績への寄与を測定しにくいとした。

★10:01  スズキ-3日ぶり反発 街中もオフロードも走行可能な2輪車を国内で投入
 スズキ<7269.T>が3日ぶり反発。30日付の日刊工業新聞で、同社が街中もオフロードも快適に走行できる2輪車「Vストローム」シリーズの新型を欧米に続き国内市場に投入すると報じられた。
 排気量650ccモデルは30日、同1000ccモデルは6月26日に発売するという。消費税込みの価格は90万7200~144万7200円とされる。シリーズで年間960台の販売を見込むもよう。今後の収益の伸びへの期待から、株価は上昇している。

★10:06  キーエンス-みずほが目標株価引き上げ 徐々に個別成長要因の有無に焦点が移ろう
 キーエンス<6861.T>が続伸。みずほ証券では、FA業界全体の循環回復から、徐々に個別成長要因の有無に焦点が移ろうとコメント。投資判断「買い」を継続、目標株価を50000円→54000円と引き上げた。
 FA関連企業各社の1~3月期決算は、業界全体の需要回復がより顕著となっていることが確認できる内容。ただし、FA各社の株価は、すでに今18.3期予想ベースのPERでも過去の上限に近い水準まで評価されており、一定の循環回復期待は株価に織り込み済みと判断。今後は徐々に、個別要因による業績面での企業間格差を株価も織り込みに行くとみられ、製造業全般の省人化/効率化需要を取り込める強いビジネスモデル(100%直販、コンサル営業)の展開による海外成長余地の大きさを背景に、同業他社を上回る成長が期待されるとした。


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