後場コメント No.7 九州電力、日信工業、ダイフク、シャープ、東海カーボンなど

2018/02/21(水) 15:00
★14:02  九州電力-野村が目標株価引き上げ 玄海再稼働による増益ポテンシャルは大きい
 九州電力<9508.T>が4日ぶり反落。野村証券では、玄海再稼働による増益ポテンシャルは大きいと判断。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は1360円→1370円と引き上げた。
 固定費抑制を主因に、今18.3期~20.3期の燃料費調整制度上の差損益などを除く修正EPS予想を上方修正。他方、裁判により原発が停止するリスクを慎重に考慮したことから、適用PERを引き下げ、目標株価は若干の引き上げにとどめるとした。来19.3期予想修正PESは前期比52%増益と、玄海再稼働による増益ポテンシャルは高いが、佐賀地裁で敗訴するリスクが払しょくされない現時点では、レーティング「Neutral」を継続するとした。

★14:07  日信工業-野村が目標株価引き下げ 中期での期待はあるが割安感はない
 日信工業<7230.T>が5日ぶり反落。野村証券では、中期での期待はあるが割安感はないと判断。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は2200円→2000円と引き下げた。
 Q3(10~12月期)営業利益は品質関連費用を除けばおおむね想定線で、アジアの高水準の利益が続いている点を確認できる堅調な内容。持ち分法適用会社の減損に伴う損失計上はあったもののノンキャッシュ項目であるため、この点への懸念は不要。北米の生産性改善は道半ばとの印象であるが、モデルチェンジに伴う製品構成良化で今後改善が進んでいくとの見方は不変。ただし、二輪車向けを中心としたアジアの利益貢献や北米の利益改善を見込んでも、PER面から見た割安感はないとした。

★14:09  パラマウントベッド-5日ぶり反落 ICU向け電動ベッド「トータルリフトベッド」の取り扱い開始
 パラマウントベッドホールディングス<7817.T>が5日ぶり反落。同社は21日に、米国Vital Go社製ICU向け電動ベッド「トータルリフトベッド」の取り扱いを開始すると発表した。
 「トータルリフトベッド」は、主にICU(集中治療室)などで使用される、早期離床・早期回復を促すための電動ベッドという。この製品を取り扱うことで救急治療・集中治療領域における製品ラインアップを拡充し、よりトータルで最適な医療環境ソリューションを提案していくとしている。しかし、株価へのポジティブな影響は限定的だ。

★14:16  ダイフク-水戸が新規「B+」 エレクトロニクスを中心に受注が好調
 ダイフク<6383.T>が反発。水戸証券では、エレクトロニクスを中心に受注が好調と判断。レーティング「B+」、目標株価8000円として、新規カバレッジを開始した。
 今18.3期会社計画は受注高4900億円(前期比+37%)、売上高4100億円(同+28%)は据え置かれたが、営業利益は370億円→390億円(同+69%)へ上方修正された。水戸も会社計画並みを予想 。受注残高は3268億円と豊富であり、良好な外部環境に変化は起きないとみられる。17年2月に発表した中期経営計画(18.3期~21.3期)の目標は、21.3期売上高4200億円、営業利益率8.0%(=営業利益336億円)だが、営業利益の目標は初年度でクリアできそうとした。

★14:17  シャープ-5日続伸 スマホ向けアプリ「COCORO VISION」iOS版を提供開始
 シャープ<6753.T>が5日続伸。同社は21日に、AI(人工知能)が利用者のテレビの視聴傾向を学習し、おすすめの番組をお知らせするスマホ向けアプリ「COCORO VISION」iOS版の提供を開始すると発表した。
 「COCORO VISION」は、同社のAIoT対応液晶テレビ「AQUOS 4K」と組み合わせて利用することで、テレビの楽しみ方を拡げるアプリという。クラウド上のAIが、利用者のテレビの視聴頻度や視聴時間帯などを分析・学習。好みのジャンルや視聴回数の多いタレントが出演する番組などの情報を、1日1回、iPhoneに知らせる。また、このアプリを使用すれば、iPhoneをテレビのリモコンとしても活用できるとしている。

★14:34  東海カーボンと日本カーボン-黒鉛電極の売価前提を再度引き上げ 目標株価増額
 ゴールドマン・サックス証券では、中国における一連の環境規制強化、世界的な電炉鋼生産の拡大、LiB需要拡大といった複数の構造要因が、黒鉛電極の主原料であるニードルコークスの需給タイト化、また黒鉛電極の持続的な価格/マージン上昇につながっており、2018年に入っても日を追うごとに価格が上昇している印象とコメント。海外市場における黒鉛電極の18年下期以降の価格前提をトン当たり10000~11000ドルのレンジ→10500~11500ドルへとさらに引き上げ、2社の目標株価を各々引き上げるとした。
コード 銘柄      投資判断     目標株価
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5301  東海カーボン  買い(CL)継続  2000円→2400円
5302  日本カーボン  中立継続     5600円→6600円


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