前場コメント No.1 オリックス、HEROZ、SUMCO、住友林業、東芝など

2018/09/12(水) 11:30
★9:00  オリックス-三菱UFJMSが新規「OW」 業績予想の難しさは株主還元で補完される
 オリックス<8591.T>が4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、業績予想の難しさは株主還元で補完されると理解されれば、株価は上がるだろうとコメント。投資判断「Overweight」、目標株価2200円として、新規カバレッジを開始した。
 ROE11%水準を維持可能にもかかわらず、PBR0.76倍と割安感がある。さまざまなアセットに投資し、プライベートエクイティ等の投資収益の規模とタイミングの見通しがしにくいため、金融セクターのなかでは利益予想が難しい面がある。それを補うべく、ROE11%以上達成のために自己株取得を行うことを、今19.3期からの中計で打ち出した。これを文字通り実行すれば、BPSは毎年10%で成長する見通し。
 配当利回りは3.9%と高いが、ROE目標が達成されて自己株取得がなければ、総還元では損保3社に劣る。しかし、利益を伸ばすか、でなければ自己株取得でROE11%を達成し、BPSを年率10%成長させている会社のPBRが0.76倍であるのは安すぎるとの見方を示した。

★9:00  HEROZ-3日ぶりに大幅反落 1Q営業益1.0億円も材料出尽くしで
 HEROZ<4382.T>が3日ぶりに大幅反落。同社は11日に、19.4期1Q(5-7月)の営業利益は1.0億円だったと発表した。同社は、18.4期1Qにおいては、四半期財務諸表を作成していないため、前年同期比較はできない。通期の会社計画4.0億円に対する進ちょくは26.0%となっている。
 AI(BtoC)サービスにおいては、同社エンジニア開発の将棋AIを搭載したスマホアプリ「将棋ウォーズ」が引き続き安定した収益を上げた。AI(BtoB)サービスにおいては、資本業務提携先をはじめとする様々な事業会社にAIサービス「HEROZKishin」を拡販し、初期設定フィーと継続フィーともに収益を拡大したとしている。しかし株価は決算期待で上昇していたこともあり、材料出尽くしで売りが優勢となっている。

★9:01  SUMCO-売り気配 次年度以降の業績予想を大幅に下方修正 「売り」へ引き下げ
 SUMCO<3436.T>が売り気配。シティグループ証券では、次年度以降の業績予想を大幅に下方修正。投資評価を「中立」→「売り」、目標株価を2300円→1350円と引き下げた。
 300ミリウエハー需給バランスの見通しを再度見直し。特に、業界全体での供給増が想定を大きく上回る見通しであることに加え、メモリー投資の遅延などの影響により、2019年~2020年の需給は緩和へ向かうと予想。結果として、2019年後半から一定の価格下落は不可避であると予想。2019年度以降の業績を大きく下方修正したことなどから、ターゲットプライスも引き下げるとした。

★9:01  住友林業-売り気配 ユーロ円建てCBで100億円調達 借入金返済に充当
 住友林業ジ<1911.T>が売り気配。同社は11日、2023年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行すると発表した。なお、この新株予約権付社債は、グリーンボンド原則に則し、かつ大手評価機関よりセカンドパーティ・オピニオンを取得した世界で初めてのCBとしている。
 発行総額は約100億円、償還期限は2023年9月27日、利率は0%。発行価格は社債額面の103.5%、転換価格は2192円、払込日は9月27日。ニュージーランド山林資産の取得により減少した手元資金のリファイナンスを行い、その全額を12月末までに運転資金の確保を目的として借り入れた短期借入金の返済に充当する。

★9:01  東芝-4日ぶり反発 4年ぶり復配検討
 東芝<6502.T>が4日ぶり反発。12日付の日経新聞朝刊で、同社の平田政善・執行役専務兼最高財務責任者(CFO)が同新聞の取材で19.3期に4年ぶりの復配を検討していることを明らかにしたと報じられた。同社は現時点で今期配当を未定としており、復配方針を示すのは初めてとなる。昨年末の増資を引き受けた投資ファンド勢を意識した7000億円の自社株買いに加え「(配当で)長期保有の株主に報いる」という。復配観測が好感され、株価は上昇している。


日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,934.76 +306.28
TOPIX 2,686.48 +22.95
グロース250 644.61 +4.49
NYダウ 38,239.66 +153.86
ナスダック総合 15,927.90 +316.14
ドル/円 156.56 +0.92
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ