明日の戦略-大幅高で200日線を上回る、11月FOMCが株高を後押しするかに注目

2018/11/08(木) 16:56
 8日の日経平均は大幅反発。米国株が中間選挙の結果を好感して大幅高となったことを受けて、スタートから300円を超える上昇。そこから上げ幅を広げて22500円台を回復した。ただ、一定の到達感も強まったことから、その後は高値圏でのもみ合いが続いた。後場はFOMCの結果発表を前に様子見となり、前場の高安の範囲内での小動き。前場よりはやや弱めで、22500円より下で推移する時間が長かったが、かといって大きく失速するわけでもなく、400円超の上昇で終えた。東証1部の売買代金は概算で2兆7200億円。業種別では石油・石炭や鉱業、その他製品などが大幅上昇。一方、下落はゴム製品のみで、輸送用機器や海運などが小幅な上昇にとどまった。昼休みに決算を発表した東芝が後場に入って買いを集め、12%超の大幅上昇。反面、下方修正を発表したブリヂストンが後場に売りに押された。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1733/値下がり324と買いが優勢。日経観測を受けて悪材料出尽くし感が強まったスルガ銀行が急騰。任天堂やリクルートなどに強い動きが見られた。きのう決算で急落したダイキンは一転大幅高。SUMCOやバンダイナムコ、NISSHAなどが決算を材料に急伸し、上方修正を発表したT&Gニーズはストップ高まで買われた。一方、安川電機やファナック、キーエンスなどFA関連は軟調な展開。日本カーボンは3Q大幅増益も買いが続かず失速して大幅安。SECカーボンなど他の黒鉛電極関連も連れ安した。下方修正を発表したシスメックスが急落。サンデンHDやオプティマスGなども決算を受けて大きく値を崩した。  日経平均は401円高(22486円)と大幅上昇。終値では22500円を下回ったが、25日線(22364円、11/8時点、以下同じ)や200日線(22382円)は上回り、テクニカル面での好転が見られた。高値は22583円まであったが、この上には26週線(22638円)、13週線(22773円)など抵抗がいくつかあり、いったん上値は抑えられやすいタイミング。米国では11月FOMCの結果が公表される。今回は議長会見はなく、政策変更もないだろうが、12月の利上げに関する手がかりが得られるか、またそれに対してマーケットがどのように反応するかが注目される。米国の長期金利が落ち着いた状況で、ドル円の114円台乗せなどがあれば、日本株にとっては追い風となるだろう。きょうも後場は動意薄で、外部環境の後押しがない場合には、反動売りに押される展開も想定される。ただし強い動きが見られた後だけに、前述の200日線より上で週を終えることができるかに注目したい。
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