明日の戦略-日経平均の上昇は続く、中国指標はリスクオンの流れを後押しするか

2019/04/16(火) 16:01
 16日の日経平均は4日続伸。売り先行も寄り付き直後を安値に切り返してプラス転換。その後は手がかり難の中で動意は乏しかったものの、プラス圏で落ち着いた動きが続いた。後場は値幅が40円程度とこう着ムードが一段と強まったが、良好な地合いが維持され、前引けから若干上げ幅を広げて取引を終えた。一方、TOPIXは前場では上昇する場面もあったが、後場はマイナス圏でのもみ合いが続いた。東証1部の売買代金は概算で2兆0900億円。業種別では騰落率上位は情報・通信、その他金融、建設で、下位はパルプ・紙、鉱業、電気・ガスとなった。今期の大幅増益計画や、日本リージャス社の子会社化などが好感されたTKPがストップ高。反面、下方修正に加えて株主優待の休止も発表したココスジャパンがストップ安比例配分と売りが殺到した。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり698/値下がり1346と日経平均は上昇したが値下がり銘柄は多かった。ドコモの新料金発表で通信株に見直し買いが入り、大手キャリア3社がそろって大幅高。中でもKDDIの上げが目立った。ファストリやソニー、SUMCOなども強い動き。トウキョウベースや串カツ田中が決算を受けて急騰し、RPAホールディングスやヨシムラフードはストップ高まで買われた。一方、証券会社が投資判断を引き下げた良品計画が大幅安。仮想通貨関連事業への参入を延期すると発表したマネーフォワードが急落した。決算が失望材料となったサイバーステップやレイが急落し、ウォンテッドリーはストップ安。オンコリス、UMNファーマ、窪田製薬、3Dマトリックスなどバイオの一角が値を崩した。  日経平均は4日続伸。後場も小動きながら上げ幅を広げた。TOPIXは下げており、やや盛り上がりには欠けるが、米国株が下落したにもかかわらず一段高となったことは特筆される。きのうは金融株に強い動きが見られたが、きょうは通信株が大幅高となっており、これまで蚊帳の外にあったセクターにも資金が向かっている。物色に広がりが見られる点は好感でき、出遅れ感が強い自動車なども、日米閣僚級協議でやり玉に挙がることがなければ、そのことが買い材料となる可能性がある。あすは11時に中国で1-3月期GDPなど経済指標が多く発表される予定。安川電機など中国関連銘柄が4月に入って騰勢を強めており、この流れが後押しされるかが注目される。結果次第ではインバウンドなど中国関連の深掘りが進む展開も期待できる。
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