明日の戦略-後場一段高で年初来高値を更新、平成最終日を上昇で飾れるか

2019/04/25(木) 16:43
 25日の日経平均は反発。米国株安はそれほどネガティブ視されず、小幅安で寄った後は早々にプラス転換。前場では様子見姿勢は強かったものの、じわじわと上げ幅を広げた。後場に入る直前で日銀がフォワードガイダンスの修正を発表。現行の超低金利政策を少なくとも2020年春ごろまで続けることを決定した。これがポジティブサプライズとなった格好で指数は上げ幅を3桁に拡大。買いの勢いは緩まず、取引終盤にきょうの高値をつけた。東証1部の売買代金は概算で2兆2700億円。業種別では騰落率上位は陸運、その他製品、不動産で、下位は非鉄金属、鉱業、証券・商品先物となった。低金利環境の継続が担保されたことを好感して、三菱地所や住友不動産など不動産株が後場に入って上げ幅拡大。反面、決算が市場の期待に届かなかったキーエンスが終日軟調で4%超の下落となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1578/値下がり489と買いが優勢。アドバンテストやSUMCOなど半導体株が大幅上昇。サンバイオがリリースを手がかりに商いを伴って騰勢を強めた。決算が好感された花王が大幅高となり、アマノやイビデンは急伸。日立の売却観測が伝わった日立化成が値を飛ばした。ZOZOは前澤社長のツイッター再開発表が影響したのか決算発表を前に3%を超える上昇。令和到来を目前にしてレイが賑わった。一方、下方修正を発表したキヤノンが大幅安。前日に下方修正を出すとの観測で売られた日産自動車は会社の正式発表を受けてさらに売られた。決算が失望となったSMKやコメリ、スタンレー電気は急落し、上期の着地が計画を大幅に下振れたアズームはストップ安となった。上場2日目で初値をつけたハウテレビはその後は失速。きょう上場のグッドスピードの終値は初値をわずかながら下回った。トビラシステムズは買い殺到で初値は持ち越しとなった。  日経平均は後場に入って上げ幅を拡大。日銀金融政策決定会合の結果発表が刺激材料となった。発表内容が好感されたというよりは、動きがあったことへのサプライズでまずは上に反応したといった印象が強いが、金融緩和環境に変化なしとの見方が改めて強まったことは、株式市場の下支え要因にはなる。きょうは前場の段階から、米国株安を受けてもしっかりとした動きが見られた。企業決算も強弱はあるが、全体としては強い基調が維持されており、先行き警戒感が高まっていない点はポジティブ。今晩の米国市場では決算を発表したフェイスブックやマイクロソフトの上昇が期待でき、良好な地合いは続きそう。きょうの上昇で日経平均は終値ベースの年初来高値を更新した。あすは平成最後のマーケットとなる。連日で高値を更新し、良い形で令和の時代にバトンタッチできるかに注目したい。
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