前場コメント No.9 新生銀行、静岡銀行、ヤマトHD、ハナツアー、黒崎播磨など

2019/06/18(火) 11:31
★9:12  新生銀行-UBSが目標株価引き上げ まだ割安感は残っている
 新生銀行<8303.T>が売り買い交錯。UBS証券では、レーティング「Buy」を継続、目標株価は1810円→1890円と引き上げた。
 公的資金注入行であることを背景に、配当が低水準に抑制されており、他の大手行で採用している配当利回りがバリュエーション方法として適当ではない状況にある。一方で、自己株取得を実施することで、総還元性向は50%近い水準まで引き上がってきている。この自己株取得が市場想定を上回って実施されたことなどを背景に、足元では相対的な株価パフォーマンスが堅調であるが、まだ割安感は残っていると判断。
 資本や公的資金などの制約の中で、強みを生かした形での事業の集中と選択が、無理ない形で進展していると評価。19年度からの新中計では、プラットフォーム型のビジネスも志向しているが、店舗や通帳といったレガシーが少ない新生銀は、そうした新たなビジネスモデルを比較的柔軟に作っていくことが可能と考えるとした。

★9:13  静岡銀行-UBSが目標株価引き下げ マネジメントの考え方が変わってきている
 静岡銀行<8355.T>がもみ合い。UBS証券では、レーティング「Neutral」を継続、目標株価は925円→835円と引き下げた。
 18年度実績は会社予想を下回る着地となり、また、19年度の会社予想は中計目標を下回る水準に設定された。これは、投信解約益など一過性の利益に依存して無理して利益を作りにいかないという方向にマネジメントの考え方が変わってきていることを示していもよう。20年度からは新しい勘定系システムの償却負担も発生するため、利益水準としては低調な状況が続く見通しであるが、一方で新システムの稼働によって、より柔軟で迅速な商品・サービスの提供が可能となるものと考えられる。抜本的なコスト構造改革や一層の株主還元によるROEや配当利回りの向上が株価上昇のカタリストになるが、短期的には実現が難しいと考えるとした。

★9:14  ヤマトHD-大和が目標株価引き下げ 改めて問われる「宅配ビジネスの再設計」
 ヤマトホールディングス<9064.T>がもみ合い。大和証券では、「宅配ビジネスの再設計」が改めて問われるとコメント。投資判断「3(中立)」を継続、目標株価は3400円→2550円と引き下げた。
 労働需給ひっ迫などに対し、適正料金収受に関しては一定の成果。需要予測精度/柔軟なマンパワー配置が今後の焦点となりそう。構造改革/料金是正を持続成長につなげられるか、時間軸に注目するとした。

★9:14  ハナツアー-4日ぶり反落 台湾KKday社とデータ連動を開始
 HANATOUR JAPAN<6561.T>が4日ぶり反落。同社は17日、台湾KKday社と各種チケット・入場券・交通パス等のオプショナル観光商材(旅ナカ商材)に関するデータ連動を開始したと発表した。
 KKdayが運営する世界の旅行業界を牽引するオプショナルツアー販売サイト「KKday.com」では、80カ国・500都市の旅行商品を取り扱い、月間のPV数は400万を超え、世界の旅行客にサービスを提供しており、連動により同社旅行商材の売上拡大を図るとしている。

★9:17  黒崎播磨-東海東京が目標株価引き下げ 営業利益は最高益更新が続こう
 黒崎播磨<5352.T>が反発。東海東京調査センターでは、営業利益は最高益更新が続くとみて、レーティング「Outperform」を継続した。目標株価は10000円→7450円と引き下げた。
 今20.3期営業利益を118億円(前年比11.9%増)と予想。前回予想(123億円)から引き下げたが、最高益更新を見込むとした。営業利益予想の引き下げは、耐火物事業では今20.3期の国内粗鋼生産量は前年比では増加を想定するものの、建設用耐火物のコスト上昇を見込むこと、セラミックス事業では半導体や電子部品の事業環境の悪化を考慮したとしている。ファーネス事業では、今20.3期は案件の端境期のため、いったん前年比では減収減益を見込むとした。


日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,934.76 +306.28
TOPIX 2,686.48 +22.95
グロース250 644.61 +4.49
NYダウ 38,239.66 +153.86
ナスダック総合 15,927.90 +316.14
ドル/円 156.56 +0.92
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ