前場コメント No.12 スクウェアエニックス、スズキ、ニトリ、JSR、ジェイテクトなど

2019/07/04(木) 11:31
★10:21  スクウェアエニックス-野村が「Neutral」へ引き下げ リピート販売弱含みを反映
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684.T>が小安い。野村証券では、前19.3期発売のリピート販売弱含みを反映させ、レーティングを「Buy」→「Neutral」、目標株価を4500円→3700円と引き下げた。
 今20.3期以降の営業利益予想を61億円~108億円下方修正。MMO事業とモバイルゲーム事業は上方修正、HDゲーム事業は下方修正。今20.3期は19年10~12月期までHDゲーム事業の営業赤字が続くと予想。
 目標株価を3700円に引き下げ、投資判断を「Neutral」に変更も、今20.3期以降発売予定の2タイトルのリピート販売が積み上がる来21.3期から、HDゲーム事業は再び営業利益成長期に転じると考えるとした。

★10:25  スズキ-野村が「Neutral」へ引き下げ 中期成長は不変も短期では販売が低迷
 スズキ<7269.T>が6日ぶり反落。野村証券では、中期成長は不変も短期では販売が低迷すると想定。レーティングを「Buy」→「Neutral」、目標株価を5650円→5050円と引き下げた。
 足元の四輪車販売台数がインドでは、4~6月が前年同期比19%減と大幅に減少し、日本でも6月から減少に転じるなど想定以上に厳しい。野村の四輪世界販売を日本、インド中心に今20.3期:10.3万台(321億円の悪化要因)、来21.3期:11.2万台引き下げ、円高前提(同60億円)の採用もあり、今20.3期営業利益を381億円減額して3005億円と予想(会社3300億円)。普及率が低いインドでは、中期的に乗用車市場が拡大し、同社の販売網、商品力での優位性により、過半のシェアを維持するとの見方に変化はないとした。

★10:32  ニトリ-野村が目標株価引き上げ 製品差別化と消費者の節約志向が奏功
 ニトリホールディングス<9843.T>が続伸。野村証券では、製品差別化と消費者の節約志向が奏功していると判断。レーティング「Buy」を継続、目標株価を19500円→20000円と引き上げた。
 今20.2期Q1(3~5月期)連結営業利益は前年同期並みの304億円と、会社上期計画の前年同期比5%減益を上回るモメンタムを達成。会社よりもやや強気の野村予想を維持。
 現在中国では、再加速に向けた体制固めに注力している。すでに売上面で効果が出始めており、中国の既存店増収率は10%増収程度まで回復しているもよう。会社側では、今期に国内で培ったノウハウを海外移転可能なものとする体制を作ったうえで、来期には現地マネジメントチームによる運営の定着を図る意向であり、22.2期から本格的な出店期に入ってくる見通しとした。

★10:35  JSRなど-半導体材料関連が底堅い 韓国輸出規制発動も影響は限定的か
 JSR<4185.T>、ステラケミファ<4109.T>、東京応化工業<4186.T>など、半導体材料関連が底堅い。4日、対韓国の輸出規制が発動したものの、関連銘柄に大きな下げが目立つような展開にはなっていない。
 規制強化の対象になるのはレジスト、エッチングガス、フッ化ポリイミドの3品目だが、輸出禁止までは実施されず、規制強化による業績への影響は軽微との見方が広がっているもよう。

★10:36  ジェイテクト-反発 セラミック玉軸受けがケン・マツウラリールに採用
 ジェイテクト<6473.T>が反発。同社は4日に、セラミック玉軸受けがケン・マツウラリール ジャパンの新型チタン製トローリングリール(ハイエンドモデル)に採用されたと発表した。
 ケン・マツウラリール ジャパンは、F1をはじめとするモータースポーツの世界で、日本におけるレーシングエンジンチューナーの第一人者として数々の実績を誇るケン・マツウラ氏が手掛ける、釣り用リールなどの製造会社という。
 トローリングリールの心臓部ともいえるドラッグユニットは、複雑に組み合わされた軸・軸受け・歯車で構成され、なめらかに回転しつつとっさの応力に俊敏に反応してブレーキの役割も果たす。その内部温度は時に200度を超えるが、安定したフィーリングで数時間にも及ぶファイトに勝利するために同社製セラミック軸受けが選ばれたとしている。


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