前場コメント No.17 デンカ、日工、三菱マテリアル、ライオン、日本山村硝子など

2019/08/08(木) 11:31
★10:25  デンカ-野村が目標株価引き下げ 中期で車両電動化部材が強みも短期はCR市況を注視
 デンカ<4061.T>が小安い。野村証券では、中期で車両電動化部材が強みも、短期はCR市況を注視とコメント。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は3550円→3200円と引き下げた。
 クロロプレンゴム(CR)や電子部品・半導体の搬送用部材などの需要の厳しさ、円高を踏まえ、野村予想を減額修正。中期的に車両電動化で需要拡大が見込める球状アルミナ(放熱部材)、高熱伝導セラミックス基板(SNP)などニッチ製品の数量増が業績をけん引する見方は不変。しかし、短期的には需要減速に伴うCRや機能樹脂・化成品の数量減・市況下落が株価の重荷とした。

★10:26  日工-急騰 1Q営業黒字転換 株式分割も発表
 日工<6306.T>が急騰。同社は7日に、20.3期1Q(4-6月)の連結営業損益は2.8億円の黒字(前年同期は0.3億円の赤字)だったと発表した。アスファルトプラント関連事業やコンクリートプラント関連事業が増収となったことなどが寄与した。なお、上期の会社計画11.0億円に対する進ちょくは25.1%となっている。
 併せて、株式分割を行うことも発表した。株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的としている。9月30日を基準日として、普通株式を1株につき5株の割合で分割する。

★10:27  三菱マテリアル-野村が目標株価引き下げ 鉱山配当はあるが需要は低調
 三菱マテリアル<5711.T>が続落。野村証券では、鉱山配当はあるが需要は低調と判断。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は2650円→2580円と引き下げた。
 4~6月期経常利益は前年同期比で6%増益となり、会社の上期計画に対する進ちょく率も約8割に達した。鉱山配当が4~6月期に前年同期比で77億円増の89億円と多額に計上された影響が大きく、この影響を除くと全般的には低調な業績。
 野村では、自動車や半導体向けの製品の販売数量の低迷を織り込み、高機能製品を中心に今20.3期の経常利益予想を従来予想の610億円から495億円に下方修正。現状の株価に割安感はないと見ているものの、他の素材関連企業の決算で自動車や半導体分野の需要低迷は株式市場でも十分に認知されており、決算を受けて直ちに株価が下落するほどネガティブな内容でもないと見ているとした。

★10:30  ライオン-野村が目標株価引き下げ 皮膚薬など事業領域拡大の取り組みにも注目
 ライオン<4912.T>が3日続伸。野村証券では、皮膚薬など事業領域拡大の取り組みにも注目。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は2280円→2270円と引き下げた。
 製品によって好不調が分かれるが、全体としては製品領域の拡大や高付加価値化による増益基調が続いていると見られ、今回、野村予想は小幅な修正にとどめたとした。従来同様に5年予想DCFにより目標株価は2270円に小幅減額。
 国内では市場成長の見込める皮膚薬を薬品事業の第3の柱とすべく育成中。海外では中国でオーラルケアに加えて、洗剤やハンドソープ、OTC医薬品の販売を開始する。これまでもボディーソープ「hadakara」のように事業領域を広げて業績成長をしてきた経緯があり、潜在的な成長ドライバーとして注目。

★10:33  日本山村硝子-反発 米国にガラスびん関連事業の「Arglass Yamamura社」を設立
 日本山村硝子<5210.T>が9日ぶり反発。同社は8月7日大引け後に、米国の Cambium Arglass,LLCと共同で、米国に「Arglass Yamamura」を設立すると発表した。
 現在、Cambium社の100%子会社として、ガラスびん製造会社のArglass Southeastがある。今回の合意により、Cambium社と共同出資でホールディング会社である新会社を設立し、Arglass社を当該新会社の100%子会社とする。
 出資の目的は、Cambium社とその代表であるJose de Diego Arozamena氏と共同で、Arglass社の経営を行うこと。出資により、新会社は日本山村硝子の持ち分法適用関連会社になる見込み。


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