前場コメント No.16 TIS、ファナック、リファインバース、安川電機、三菱ガス化学など

2019/08/21(水) 11:31
★11:09  TIS-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 決済関連など需要取り込みや収益性向上が持続
 TIS<3626.T>が小高い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、決済関連など需要取り込みや収益性向上が持続していると判断。投資判断「Overweight」を継続、目標株価を6350円→7000円と引き上げた。
 エクイティストーリーは、『サービス型ビジネス推進や本社機能効率化などによる収益性向上』で変更なし。収益性向上の取り組み推進中(選別受注・保守開発効率化など)で11四半期連続GPM改善(前年比)。今20.3期営業利益は425億円(前期比12%増)と会社計画400億円(同5%増)、コンセンサス(IFIS)415億円(同9%増)を上回ると予想。決済やERPなどの需要取り込みが好調なサービスIT、エネルギーシステム改革関連や製造業向けが好調な産業ITによる増収効果に加え、GPM改善も寄与する見込み。来21.3期営業利益は450億円(同6%増)と同社中期目標430億円を上回り、コンセンサス448億円と同水準を予想。

★11:09  ファナック-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 業績回復にはNC装置の販売拡大が必要
 ファナック<6954.T>が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、本格的な業績回復にはNC装置の販売拡大が必要と判断。投資判断「Neutral」を継続も、目標株価は17200円→17800円と引き上げた。
 先行投資フェーズが続くと見ること、株価バリュエーションに割安感がないことから「Neutral」を継続。貿易摩擦による需要低迷の長期化をより強く織り込むとしたが、今20.3期1Q(4~6月)決算で研究開発費、販管費などの固定費が従来予想よりも低かったことから固定費予想を引き下げ、営業利益予想を上方修正。販売低迷が長期化しているため、研究開発費や販管費を中心に不要不急の固定費を削減している可能性があると推測するとした。

★11:13  リファインバース-続伸 新規にソリューション事業を立ち上げと報道
 リファインバース<6531.T>が続伸。8月21日付け化学工業日報で、同社が新規事業として、ソリューション事業を立ち上げると伝えられている。
 廃棄プラスチックや海洋プラスチックごみが社会問題となるなか、廃棄物の有効活用に向けた技術・用途の開発受託、事業計画立案などのコンサルティングや生産・処理設備の販売、ライセンス供与、再生製品の販売などを、課題解決のためのソリューションサービスとして提供する。同社では、保有する廃棄物の有効活用に関する知見をベースにノンアセット型の新たな収益機会を生み出していくと報じられている。

★11:14  安川電機-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 貿易摩擦一巡後は評価されている可能性
 安川電機<6506.T>が小安い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、貿易摩擦一巡後の業績拡大はすでに評価されている可能性があると判断。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は3300円→2900円と引き下げた。
 半導体産業と中国の設備投資の回復待ちのスタンスに変更はなし。株価バリュエーションに割安感がなく「Neutral」を継続。営業利益予想は、今20.2期2Q以降の為替前提を変更(ドル110→105円、ユーロ125→120円)、ACサーボとロボットで販売低迷と操業度低下による損益悪化を従来想定よりも強く織り込み、下方修正。
 ACサーボは、貿易戦争の深刻化により先進国と新興国の両方で設備投資の回復後ずれリスクが高まっている。ロボットも自動車部品や一般産業向けの需要下振れリスクに注意が必要であるとした。

★11:15  三菱ガス化学-みずほが目標株価引き下げ 減配リスクも低く悪材料はおおむね出尽くし
 三菱ガス化学<4182.T>が続落。みずほ証券では、減配リスクも低く、悪材料はおおむね出尽くしとみて、投資判断「買い」を継続した。目標株価は2300円→2000円と引き下げた。
 メタノールやPCの市況などを保守的に見直し、業績予想を見直し。今20.3期1QにはAR-RAZI合弁契約見直しに伴うAR-RAZIの持ち分低下に伴い、61億円の経常利益圧迫要因が発生したが、2Q以降は当該一時性要因の払しょくに伴う経常利益回復を見込める。特殊PCや半導体関連製品、特殊芳香族、発泡材料などの長期的な成長性や、健全な財務体質、トリニダード・トバゴのメタノール生産能力拡大に対する高評価を再確認。
 業績は来21.3期より拡大基調に復帰との判断を再確認。安定配当を標ぼうしていることや財務体質も健全であることから減配リスクも低いと判断。AR-RAZIの持ち分低下の悪影響を過度に懸念する必要性は乏しいとの判断を再確認するとした。


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