明日の戦略-後場一段高で連日の3桁上昇、押し目を作らず上を試す可能性も

2020/06/02(火) 15:59
 2日の日経平均は大幅続伸。終値は263円高の22325円。米国株高を好感して寄り付きから3桁上昇となると、その後はじわじわと上値を伸ばした。派手さはないが売り手不在の中で買いだけが入っているような地合いで、個別でも派手に上昇するものは多い一方で、派手に下落するものは少なく、リスク選好の流れが強まった。後場に入ると上げ幅を300円超に広げて22400円台に到達。終盤にはやや萎んだものの、終日強い動きが続いた。東証1部の売買代金は概算で2兆4000億円。業種別では証券・商品先物や不動産、その他金融などが大幅上昇。一方、下げているのは空運と医薬品の2業種のみで、その他製品の上昇が小幅にとどまった。1:4の株式分割を発表したサイバーセキュリティクラウドが急伸。半面、前日に大きく崩れた第一三共は売りが止まらず、4%を超える大幅下落となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1716/値下がり391。ソフトバンクGやソニーが大幅上昇。前日までストップ高が続いていたFRONTEOが荒い値動きとなりながらも3%超上昇し、売買代金は全市場のトップ10入り(ETFを除く)した。利益見通しの上振れを発表したブイキューブや、5月の月次が好調であったワークマンが大幅高。証券会社が目標株価を引き上げたアンリツが買いを集めた。サーバーワークスは日経新聞の特集記事を材料に一時ストップ高となるなど値を飛ばした。一方、JALとANAの空運2社が逆行安。アステラスや科研製薬、日本新薬など薬品株はリスクオン相場の中で敬遠された。3Q決算が売り材料となったゼネラルパッカーが4%超の下落。前日に急騰したサンライフや曙ブレーキが一転急落した。  日経平均は連日の3桁上昇。米株先物が軟調な中でも後場に入って上げ幅を広げ、取引終盤に東京で感染拡大報道が伝わったにもかかわらず、若干値を消した程度にとどまった。ローソク足では7営業日連続で陽線を形成。物色は日替わりの感も強いが、その分、買いを集めた銘柄が失速しても別の銘柄が賑わい、全体としての強さが維持されている。きのう1000p台に乗せたマザーズ指数は、下げに転じる場面もあったが一度も1000pを割り込まず最終的にはプラスで終えた。きのう伸び悩んだTOPIXも、きょうは直近高値を上回っている。大型、中小型問わず日本株に資金が向かいやすい環境が醸成されており、このような局面では押し目を作らず買いが続く可能性がある。米株先物の下落を横目で見ながら上昇しているため、今晩の米国株が下げたとしてもある程度は織り込み済みであろう。米国株が下げなかった場合には、あすの日経平均は一気に22500円からその上をうかがう展開も期待できる。
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