明日の戦略-米国株高を好感できない地合いが続く、三連休前は買い手控えか

2020/08/06(木) 16:37
 6日の日経平均は続落。終値は96円安の22418円。米国株の上昇を受けても寄り付きは小幅安。いったんプラス圏に浮上したが上値は重く、前引けにかけては売り直されて下げ幅を広げた。後場はマイナス圏での値動きが定着。商いは薄く値幅もそれほど出なかったが、前場では割り込まなかった22400円を下回る場面もあり、さえない地合いが続いた。東証1部の売買代金は概算で1兆9900億円。業種別では保険や鉱業、石油・石炭などが上昇した一方、食料品や陸運、倉庫・運輸などが下落した。決算を発表したトヨタが後場に入って上げ幅を拡大。今期は前期比79%営業減益計画となり、ヘッドラインの弱さに発表直後は下げに転じたが、1Qの営業黒字が評価されて持ち直すと、その後は買いが続いた。半面、1Qが大幅な営業赤字となった川崎重工業が後場に入って急落した。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり852/値下がり1251。今期大幅増益計画のシャープが8%超の上昇。鹿島や安藤ハザマなど建設の一角が決算を材料に大幅高となった。通期計画に対する1Qの進ちょくが良好であったUTグループがストップ高。コックスが7月度の月次好調を受けて急伸した。半面、今期は大幅減益計画となり減配も発表したホンダが6%超の下落。レーザーテックは今期は2桁の増益計画で増配も発表したが、市場の期待も高く、株価は売りで反応した。ユニ・チャームやライオンが決算を受けて大幅下落。1Qは2桁の営業増益となったが、通期計画に対する進ちょくは低水準となったグレイズテクノロジーがストップまで売られた。  日経平均は続落。それほど大きな下げではないが、きのうきょうと連日で米国株の上昇に乗れておらず、上値の重さが強く意識された。あすは米雇用統計の発表前かつ、東京市場は三連休前で、基本的には買いは手控えられるだろう。米国株の基調が強いため売り込みづらい局面でもあるが、一段と円高が進んだ場合には、リスク回避ムードが強まる可能性はある。今週は週初に跳ねているため、週間上昇は達成できそうだが、25日線(22512円、6日時点)や節目の22500円が抵抗となりつつある。ここでもたついたり跳ね返されたりするようだと、戻り売り圧力が強くなる懸念がある。これらを上回って週を終えることができれば万々歳だが、弱かった場合は、直近の安値が4日(22379円)、5日(22356円)、6日(22362円)と22350円どころに集中しており、この近辺までで下げ止まってほしいところだ。
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