明日の戦略-3桁下落も28500円台はキープ、日米注目イベントを無難に通過できるか

2021/01/20(水) 16:20
 20日の日経平均は反落。終値は110円安の28523円。米国株高を好感して寄り付きから3桁の上昇となったが、28800円に乗せたところで失速。あっさり下げに転じると、じわじわと売りの勢いが強まった。前場では下げ幅を3桁に広げても28500円どころでは下げ渋ったが、後場は下を試しに行き、200円超下げる場面もあった。ただ、28400円は割り込まずに切り返し、終値では28500円を上回った。  東証1部の売買代金は概算で2兆3800億円。業種別では繊維や鉱業、石油・石炭などが上昇した一方、空運や海運、陸運などが下落している。米国企業が運営する世界最大級のクラウドファンディングサービスとの業務提携を発表したマクアケが大幅上昇。半面、ウィルズは前期の見通しを引き上げたものの、3Qまでの実績から上振れは織り込み済みであったことから、株価は強い売り反応となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1100/値下がり993と値上がりが値下がりを上回った。伸び悩んだものの東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体株がしっかり。バルミューダが大商いで10%近く上昇した。主力どころでは東電HDや太陽誘電、シャープが大幅上昇。247が急伸してルネサスも大幅高となるなど、フィットネス関連に強い動きが見られた。  一方、2021年度の航空輸送計画が警戒材料となったANAが大幅安。JALも証券会社の目標株価引き下げを受けて売られており、空運大手の弱さが目立った。鉄道株も軟調で、京急や京王、小田急が大幅安。ファーストリテイリングやキーエンス、ダイキンなど、値がさ株に大きく下げるものが散見された。アサヒ衛陶やくろがね工作所は決算が失望を誘って急落した。  日経平均は110円安(28523円)と3桁の下落。きのう(391円高)が意外感のある強い上昇となったが、昨晩の米国株の上昇を先取りしていたということか。後場に崩れかけたが、終値ではきっちり5日線(28523円、20日時点)水準まで戻した。また、東証1部では値上がり銘柄の方が多く、きょうの下げでセンチメントが悪化するということはないだろう。本日米国では、バイデン新大統領の就任式が行われる。国内ではあす、日銀の金融政策決定会合の結果が発表される。足元では指数の動きがやや荒くなっているだけに、あすは重要イベントを消化する中で振れ幅が大きくなる展開も想定される。ここまでの地合いの良さから、下に振れた場合には押し目買いが入ると予想する。上振れた場合に、29000円にワンタッチでもできるかどうかが焦点となる。
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